30 :名無しさん:2012/06/10(日) 20:58:51
閑話2を読みました勝ったのに何処も大変ですね。
ふと思いついたので書いてみました。



軍吏たちの証言

「対米戦時大変だったとよく言われるけど、本当に大変だったのはその後だったね。
対米戦時は勝ちまくっていたし、アメリカ倒せば終りという一種のゴールが見えていた。
だが、戦後は広がった勢力圏を守るのに大忙し、何時終わるか解らないマラソンだった」

「『前線の人員は速やかに補充せよ。後方の人員はあらかじめ補充しておけ』そんな事が
言われるくらい、大変で消耗が激しかった。前線で何かあっても隊長が頑張って何とか支
えるが、こっちのボスは常時いっぱいいっぱい、定員を割った段階で部署が破綻するんだぞ」

「視線で人が殺せるのなら、呑気に拡大を叫ぶ議員先生が視察に来た時、それくらい睨んだ」

「枢軸との見栄の張り合いを何年続ければいい? 保護国が育つまでさ。桃栗三年柿八年、
どれだけかかるのだろうな」

「もし枢軸が破綻してしまったらどうなるか、さらに勢力圏が広がり我々は死ぬだろう。
当時我々は敵以上に敵の事を考えていたよ。負けるなってね。そして今我々以上に苦しい戦い
を続けた枢軸後方に尊敬の念を抱く」

このインタビューを行った記者はこう書いている。
「彼らにとって戦後こそが本当の戦いだった」と

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2012年11月14日 20:34