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379 :New ◆QTlJyklQpI:2012/06/11(月) 02:06:51

TS+ゲートネタSS ~ゲート 1971年開通~



「このままだと戦争だぞ」
「政府の馬鹿野郎め!要人1人守らないせいで!」

護衛艦の中で怨嗟の声を上げながらも帝国軍と対峙する海上自衛隊。しかし、目の前にいる”鉄の城”の
前では彼らの艦隊など酷く矮小に見えた。

「このまま戦闘になったら、また戦後に逆戻りか・・・・まあ、大和に沈められるだけ光栄と思うべきか」

艦長の1人はそう呟いたとされるがその瞬間も政府は戦争回避のために動きまわっていた。

「誠に申し訳ございませんでした!!!」

第64代内閣総理大臣 田中角栄は自分が総理の時に起こったこの事件に内心呪詛の言葉を高速詠唱しつつ、
目の前の病院のベッドに横たわっている少女・・・・大日本帝国特使 嶋田に土下座をしていた。

「いえいえ気にしてませんよ・・・上陸した当初からシュプレヒコールのオンパレードで、こちらで用意した警備を
断られた挙句過激派の連中の銃弾浴びて、塗っていた毒で何故か撫子ちゃんになってしまったとか・・・・
キニシテイマセンヨ?HAHAHA」

顔ではニコニコしながらも怒髪天を衝かんばかりにアホ毛をピンと逆立てて、長年の魔王のせいで完全に
身に着いた黒オーラを漂わせた嶋田の目は笑っておらず「貴様、どうすればいいかわかってるだろうな?」
と語っていた。

「目下、全力を上げて犯人グループを捜索しておりますれば!!何とぞ!何とぞ、猶予を!お慈悲を!」

後ろにいた内閣メンバーに野党の党首も一緒に土下座をしていた。今やこの事件のせいで国家の危機を
呼び寄せたのだから当たり前なのだが。

1971年の末、日本海に突如出現したゲートによりアメリカの傘下で共産主義陣営との冷戦真っただ中の史実日本と
北米大陸でドイツが率いる枢軸勢力と睨み合いをしている大日本帝國が繋がってしまった。

史実世界ではベトナム戦争真っ最中の影響もあり在日米軍は極度に警戒し、史実日本の帝国への印象も最悪の状態であった。
そして関係緩和のために最後の仕事とばかりに嶋田が特使を買って出てゲートの向こうに派遣されたことで事件が起きた。

帝国の英雄が来るというだけに未だ安保などを経験した面々は過剰反応を引き起こし、デモ行動での
阻害などに発展、帝国側の警備は「余計に刺激するから」と下げられた結果、連合赤軍に属するグループ
が嶋田に銃弾を浴びせる事となった。

それだけでなく犯人らは警備を掻い潜り逃走に成功、嶋田が銃弾の毒により生死の境を彷徨うハメとなったと
知ると帝国では怒りの声が上がった。警備をわざわざ甘くしてテロを誘ったような史実日本政府に帝国政府は
遺憾の意」を表明、ゲートを越えて大和級戦艦らが目視距離で自衛隊艦艇とにらみ合う姿は日本国国民を
恐怖に陥れた。

幸い嶋田は命を取り留めたものの、何故か少女化、治療法も犯人を突き止めないと見つからず、
米国はベトナム戦などに掛かりきりであり「日本のことは日本で解決すべき」と安保条約を実質蹴ったため
政府は最早文字通り帝国に土下座するしかなくなった。

その後、なんとか犯人グループを確保したが検挙時には毒物に関する資料は粗方処分され、
唯一知識を持っていた犯人も検挙時の銃撃戦で死亡したため解毒剤は闇の中となり
田中内閣は倒閣覚悟で謝罪に賠償などを行わねばならなくなった。

「いや~これで史実世界の日本の市場に入れますし、弱みを握れました。しかも少女になるとは・・・・プッ!」
「辻、いい加減にしろ。マジで痛かったんだぞ!」
「しかし、何とか無駄な戦争は回避できましたし。結果オーライです」

「最強のTS宰相乙!」「セ●バー!結婚してくれ!」という声に迎えられながら嶋田は変わり果てた姿でゲートへと
戻っていった。

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最終更新:2025年03月15日 09:56