786 :taka:2012/06/17(日) 12:18:20

某洋ゲーに夢幻会の面々が(ry



「畜生、監督官の奴。なんで勝手に敵視しやがるんだよ。散々予防線張っておいたのにパーだぜ!」

嶋田という転生者の魂を内包したVault101の青年は、警告音が鳴り響きながら開いていく耐核爆隔壁を見詰めていた。
となりに居る幼なじみが何か言っているが適当に聞き流し礼も適当に行って外に出る。

「こうなったら外で暮らすしかないな……まさか、この絶望の大地でリアルに生きる機会を得るとは……うお、まぶしっ」

外に出た途端、ハイビームを浴びせられ狼狽える嶋田。
ローターの回転音が辺りに響き渡る中、炸裂したスタン・グレネードによって嶋田は昏倒した。
昏倒した嶋田に、黒い甲冑の様なモノを着た武装集団が近付いてくる。

「ぐ、エンクレイヴ……登場するのが早すぎ……」

先頭に出て来た旧合衆国軍の将校服を着た男がニヤリと笑った。
嶋田のぼやけかけた脳裏でも解った。顔かたちや人種が変われども、その仕草には見覚えがあったのだ。

「こ、近衛さん、なんでオータム大佐なんか……に」
「お迎えに上がりましたよ嶋田さん」



そして一時間後、レイブンロック内


『いや、近衛さん、もといオータム大佐。嶋田さんの捕縛ご苦労様でした』
「いやいや辻さんが情報を集めてくれるからメンバーの回収は順調です」

大統領執務室と呼ばれる魔空間で、のんびりと語り合う1人と一台に対し嶋田は怨嗟の声を挙げる。

「畜生、離して、離してくれぇ。こんな世紀末世界に来てまでまた俺を酷使するつもりなんだな!!」
『何を言ってるんですか嶋田さん。貴方は主人公なんですからキリキリ働いて浄化プロジェクトを達成して貰わないと』
「そうですよ。根源が違うとはいえ私達が滅ぼした米国を再興させるのも何かの償いになるかもしれませんからね。頑張りましょう。労災は降りませんが」
『その通りです。歴史の改竄と改変は我々の十八番ですし』
「と言うか辻さん、あんた人ですら無いだろ! 優先オーバーライド、認証コード420-03-20-9!!」
『はっはっはっ、既に変更済みです。問題ありません。さぁ、バリバリ働きましょう!!』
「畜生ぉぉぉぉぉ、これなら荒野を流離う方が億倍マシだぁぁぁぁ」

やおい

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2012年06月24日 15:48