555 :New ◆QTlJyklQpI:2012/07/03(火) 02:28:18

異世界転移日本とゲートを考えてたらこうなったんだよ!



ネタSS~ゲート 自衛隊と大日本帝國軍彼の地にて遭遇せり~

20XX年8月、日本の東京・銀座に突然開いた『門(ゲート)』から中世ヨーロッパの騎士のような姿をした軍勢が出現、
多数の民間人を殺傷する「銀座事件」が発生。 なんとか敵勢力を撃退し異世界側の『門』を占拠した
日本政府は、『門』の向こう側の世界を「特別地域」略して「特地」と呼び、その実態調査と事件の再発防止のために
自衛隊を派遣、特地側の『門』を確保したのだが・・・・・。

「・・・・先客が居たみたいですね」
「・・・・小銃振り回すエルフって・・・」
「あっちじゃ猫耳が戦車乗ってますよ」

アルヌスの丘では旭日旗を掲げた日本兵にダークエルフや獣人などの混成部隊が連合諸王国軍を盛大に攻撃していた。

「あ、こっちに来る!」
「射撃用意!」

かくして連合諸王国は帝国軍と自衛隊の十字砲火を浴びる形となり、原作以上の悲惨な敗走をすることとなる。

ー後日、帝都東京

「ファンタジーの次はゲートかよ・・・・」

魔法薬&魔法使いのおかげで老化防止に過労防止で現役続投中の大魔王(笑)嶋田が呻くように言う。

「まあ”帝国”と接触した時点で警戒はしてたんですがね。冥府の神にもキツく言ってたんですが」
「・・・・辻さん。ゲートもそうですがどうやって神様説得したんです?」
「ははは・・・・・愛と知恵と萌え持ってすれば、ですよ。勿論ちょ~っとだけ”お痛”に灸は据えましたが」
「・・・・・・・」
「それよりもこのゲートが自然発生だとすると、ちょっと厄介かもしれません」
「閉じる事ができないと?」
「方法を探るには時間が必要ですし。なにより”あの”日本政府だと何時ゲートを米中に売り渡すか分かりませんしね」

対米戦が迫っていた1942年、突如大日本帝國は異世界に転移した。
穏便な外交交渉を行おうとしても各地で迫害されていた亜人種を重用したことで宗教系での摩擦が起き、
更に伝説の魔王と勘違いされたせいで交渉事が出来ず、資源確保のため侵略を行うこととなった。
あれから30年近く経ち、3つの大陸を支配下に置き、魔王の名を嶋田に着せて亜人種諸国を傘下にし絶賛世界
帝国をやっていた日本だったがフォレスト大陸の向こうに未知の大陸を発見したことで情勢は変化することとなる。

大陸を調査した結果”帝国”という人間至上主義の鎖国状態の連合国家の存在を確認し、
今度こそ穏便な交渉を、と乗り込んだ外務職員だったが交渉はのっけから躓いた。

「我々以外の国が”帝国”を名乗るとは何様のつもりだ!」

そういって皇族の人質や隷属を求めてくる帝国に日本勢力・・・・特に忠誠が厚い亜人種諸国からの激怒の声が上がり、
日本の世論も後押しし、返事がない、ただの屍のようだ状態の外務省を置いといて開戦へと動くこととなった。

圧倒的な航空戦力に龍族に対抗するために強化された砲撃戦力、更に様々な魔法技術と組み合わせた
戦術で着実に要所を確保していったがまさかのアルヌスの丘でのゲート出現。しかも何をトチったのか、
帝国が兵力を割いてゲートに侵攻していったため、丘では2つの日本が対峙する事態となっていた。

「我々を撃退するのも不可能なのにゲートで侵略とは・・・・」
「彼らが知らない資源地帯を中心にじっくり進行したからな。大方、自分らの攻撃で敵の進軍が鈍ったとでも思ったのかも」
「前の爆撃で皇帝が負傷してゾルザルの独裁で帝国が纏まってますからね。まともな意見は消されたんでしょう」
「問題はゲートだ。原作みたいな軟着陸ならまだしも、権益欲しさに米中ロに明け渡したら・・・・」

なまじ資源地帯を抑えてるだけに攻められる可能性が出来て悩む夢幻会メンバーだったが
取りあえず屍状態の外務省の名誉挽回も兼ねて丘に交渉団を派遣することとなった。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2012年07月03日 22:11