967 :VISP:2012/07/07(土) 00:10:00

ゲート&TS嶋田さんネタ「大日本帝国初の亜神が生まれた様です」



 第一ゲートの平成日本、その銀座に現れた第二ゲートを超えた先に待っていたのは
ファンタジーな世界だった。
 そして持ち前の軍事力を行使した昭和世界の大日本帝国は大問題に直面していた。

 それはゲートの開閉に関するものだった。

 第二ゲート内の世界に存在する超自然的存在である神々、その中でも冥界を司るハーディ
が今回の第二ゲートを開いた事は判明した。しかし、事はそれで終わらない。
 ハーディ一柱だけでももて余すのに、他の神々もゲート開閉能力を有する可能性を否定する
事ができなかった。
 それはつまり、ゲートという戦略兵器にも転用可能な超技術を持つ勢力が多数存在する
事を意味していた。
 大日本帝国は平成日本を尻目に、平成世界の盟主たるアメリカと綿密に協議しつつもこの頭
の痛い事態にどう対処するか悩んでいた。
 そして、ある日の日本帝国の某秘密結社の会合(酒有り)で誰かがこんな事を漏らした。

 「こっちにも神様がいればいいのになぁ。」

 この言葉が大蔵省の魔王(もう20年もry)の耳に届いた時、全てが始まった。

 「では作りましょう。幸い、我々には最適な人材がいます。
  ねぇ、嶋田さん。」

 そして彼は暗殺者の凶弾によりTS&若返りしてしまった和風セイバー嶋田の肩を
ぽんと叩いた。
 ここで嶋田の実家が神社であり、嶋田自身が死後は神として祀られる予定だった
事もあり、本人の頑強な抵抗はあっさりと無視され、ここに「嶋田さん亜神化計画」
がスタートするのだった。

 亜神、というか常人には無い雰囲気を出すために服装は巫女装束となり
(鎧武者に多数の軍服等、意見も多くあったが陛下の一押しにより決定)
更に神職としての礼儀作法の他、神祇院での各種霊的な修行に本家セ○バー
並の身体能力を生かす戦闘技能養成を目的として特殊部隊に短期入隊したり
と心身共に凄まじいハードワークとなった。
 一方、信仰を得るため日本国を中心に平成世界のネットを通じて嶋田の偉業
や功績、更に現在の美貌等がそこらのアイドル以上に放出され、平成世界での
知名度は跳ね上がった。昭和世界では既に知らぬ者は赤子以外はいない事もあり、
写真集として国内外に売るだけで事足りた。
 そして、知名度(≒信仰)上昇に伴う嶋田の各種能力の向上が確認できた時、
計画は一定の成果を確認する事となった。

 「いやはや、まさかこうなるとは…本格的に人間離れしてきましたね」
 「いや私以上に正体不明になってる辻さんに言われても…というかどうやって?」

 第二ゲート内の世界でも布教?を開始した途端、他の神々に仕える亜神の仲で
も鼻息の荒い者達が視察に来ていた嶋田に襲いかかってきたのだ。無論、警備態勢
は万全だったのだが、亜神とそうでない者を見分けする技術は確立されていない事
が抜け穴となってしまった。
 自国の偉人の危機に護衛と警備担当者は顔を青ざめたが、結果は驚きの内容だった。

 嶋田は腰に刷いた軍刀一本で、実に3柱の亜神を制圧してのけたのだ。

 考えてみて欲しい。第二ゲート内の人・亜人含めた総人口と昭和・平成世界の
総人口の差を。所詮中世ファンタジー世界と、日進月歩する科学技術が隆盛する二つの
世界とを。その二つの世界で、超世界的な知名度を誇るとはどういう事かを。
 結果は始まる前から決まっていたのだ。

 「まぁこれでゲート問題も解決の目途が立ちました。今後は他の世界と
ゲートを開く事もできます。万々歳ですね。」
 (いまなら、いまのおれならこいつころせるかな?)

 そして今日もTS大宰相SIMADAの名は3つの世界で轟いていた。
 当の本人の意思とSAN値を犠牲にして


 なお、嶋田の主神役は陛下、遡っては天照大御神とされていた。

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最終更新:2012年07月07日 09:02