'8 :4:2012/07/10(火) 02:02:07'

'提督たちの憂鬱 設定スレ 艦艇編 その3より長門型戦艦'

'478 :攻龍 ◆KjSC6/6g5M:2010/07/22(木) 02:30:51'

"設定スレ 艦艇編 その2"-616に提案したやつの修正版で挑みます。 

長門型戦艦(新造時 私案②)
常備排水量:37,000t(計画時は36,000t…要は重量超過)
全長:230m
全幅:32.5m
ボイラー:重油専焼缶 12基 
主機:ギアードタービン8基・4軸推進 85,000馬力(新造時)/132,000馬力(設計上限)
最大速力:26ノット(公試時) 25ノット(実績値)
航続距離:14ノットで8,000浬
武装:45口径41cm3連装砲   3基9門、
   50口径14cm連装砲   8基16門(砲塔型)
   45口径12cm単装高角砲 6基6門
装甲(基本)
  • 垂直部 水線305mm(傾斜18°)、水中弾防御兼水雷防御隔壁76~50mm
  • 水平部 機関部甲板120mm(中甲板)+38mm(下甲板)、弾火薬庫甲板127mm(中甲板)+38mm(下甲板)
  • その他 バーベット381mm、砲塔前楯410mm、同天蓋114mm、司令塔75mm
<解説>
 金剛~伊勢と進化した構造を原型として、主砲を41cm3連装砲としただけでなく、機関技術の大幅な発展を最大限生かして高速化を図った画期的な名実ともに高速戦艦。
  • 船体
 シルエットイメージは…長門(新造時)-3番主砲、といったところです。
 国産14in戦艦としてほぼ完成された伊勢を原型に作られた。
 武装および装甲の充実に対しては、機関部の軽量化で対応…といいたいが、限度があったため一部装甲の削減などが行われた。
  • 機関
 ボイラーを重油専焼化とすることにより、大出力化と共に補給作業の大幅な簡素化、水中防御の(給炭ハッチの廃止による)額面数値以上の有効化…などのメリットが得られた(ただし財務担当者からは「燃料全部輸入だぞ」と悲鳴が上がったが)。
 タービンは主力艦として初のギアードタービンが搭載されたが、要求出力の増大と信頼性・燃費の問題からタービン2基1軸という複雑な配置がとられた。これは後年ボイラーの換装だけで必要とした馬力が得られることとなり、改装費用の削減が果たせる…といった副次効果をもたらした。
 なお、配置だが機関室が(ツインタービンのため)スペースを喰うので、これを利用した缶機缶機のシフト配置をとった。
  • 装甲
 金剛製作時に問題となったVC鋼板の生産性の悪さを改善すべく努力を重ねた結果VH(初期型)鋼板の投入に成功し、主要装甲の大半を賄うことができた。
 水平装甲については14in搭載艦とさほど差がないが、これは重量制限から垂直装甲の強化に余裕を回した結果、水平装甲が犠牲になったものである(同時に司令塔も大幅に減厚されたが、これは装備位置を船体内部に設置しCICとすることで総合能力を引き上げた)。
  • 主砲
 45口径41cm3連装砲を新規開発した。当初50口径も考えられたが製作に必要なインゴッドの確保が困難なことや命数・命中率の問題から45口径に落ち着いた(もし50口径なら1割程度威力が増加したものと思われる)。
 3連装砲化は、連装砲×4基に比べ防御重量/面積ともに有利になることを目的とされた。
 なお、給弾方法は英国式の"換装室付き固定装填方法"である。これは、開発時間に余裕が取れなかったこと(陸奥の竣工を間に合わせるための時間逆算上の問題)、自由装填だと構造が複雑化する割にメリットが少ない、安全対策を徹底すれば安全性確保が可能…といった理由からである。
  • 副砲&高角砲
 当時計画されていた軽巡の主砲を流用した。
 砲塔化の理由は、日露戦役およびWW1初期の戦訓(ケースメイトからの浸水、被弾時の脆弱性…)が大きい。が、伊勢での運用が良好であったこともある。
 高角砲は12cm高角砲が初めて採用された。これは対空威力の増大と水上射撃時の補助砲としての効果を期待したものである。

本級はワシントン海軍軍縮条約を1.2番艦が竣工、3.4番艦が建造途中(これは条約締結上のダミー)という状態で迎え、当初予定通り軍縮条約の制限を日本側に有利に働かせることとなった(3.4番艦はそのためのダミー)。
無事に完成した長門・陸奥の両艦はその後大改装まで、若干の変更を繰り返しながら海軍の象徴として君臨することとなった。

ところで陸奥が条約に間に合っていた場合、ネルソンやコロラドなどの条約救済艦の扱いはどうなるのでしょう?

'9 :4:2012/07/10(火) 02:03:39'

'479 :攻龍 ◆KjSC6/6g5M:2010/07/22(木) 02:41:16'

続いて大改装後
長門型戦艦(改装後 私案①)
基準排水量:44,500t
全長:245m
全幅:38.5m
ボイラー:重油専焼缶 8基 
主機:ギアードタービン8基・4軸推進 132,000馬力(設計上限)
最大速力:28.5ノット(公試時) 27ノット(実績値)
航続距離:16ノット/10,000浬(計画値) 18ノット/8,000浬(計画値)
武装:50口径41cm3連装砲    3基9門、
   45口径12.7cm連装高角砲 8基16門(砲塔型)
   50口径7.6cm連装高角砲 8基16門
装甲(基本)
  • 垂直部 水線305mm(傾斜18°)、水中弾防御兼水雷防御隔壁76~50mm
  • 水平部 機関部甲板120+50mm(中甲板)+38mm(下甲板)、弾火薬庫甲板127+50mm(中甲板)+38mm(下甲板)
  • その他 バーベット381+50mm、砲塔前楯460mm、同天蓋200mm、司令塔75mm
<解説>
やがて竣工する列強の新戦艦に対抗するべく改装された…と言いたいが、予算と時間の制約から可能な程度に留められた。
とはいえ額面上は新戦艦に対抗するには十分な能力を持っている。ただ、後継艦が(機動性重視の)伊吹型のため、正直正面から撃ち合うのはやはり長門をおいて他にはない。
  • 船体
 シルエットイメージは、ノースカ+QE改装後(艦橋構造物)…ですね。
 凌波性および浮力確保のため大型のバルジ(内部に水密鋼管充填済)と艦首尾への船体延長を行った。この結果8000tもの重量増加にもかかわらず全力発揮時の凌波性はさほど悪化はしなかった他、水雷防御能力も新型魚雷に対抗できるレベルに向上した。
 艦橋構造物は英国艦よろしく大型の箱型構造となった。これは、電子兵装の複雑化・大型化に対応できるだけのスペース確保が目的である。
 居住区については、(舷窓廃止による換気問題から)全面空調化が図られた結果兵員からは極めて好評であった。
  • 機関
 ボイラーは全面更新され、新型の高温高圧缶に変更された。ただタービンは要求出力を発揮できたため(建造時の予定通り)従来のものを制限なしで使用することとなった。
  • 装甲
 これは従来の装甲の上に新鋼板を張り足した。水平装甲もかなり強化されたが、それでも米SHS相手にはやや不足気味であると言われる。
  • 主砲
 砲身は新開発の50口径砲(伊吹と同型)に更新された。砲弾も新型のSHS(1200kg)対応となったほか、最大仰角も向上(30→40度・戦間期の部分改装の際に変更)したため攻撃力は大幅に向上した。
  • 副砲(高角砲)
 従来の砲を撤去し、新たに連装高角砲を設置した。これは副砲の威力を軽視したものではなく、対空威力の増大に対応したものである。
  • 近接高角砲
 新型の50口径76mm連装高角砲を設置した。これは40mm4連装機関砲に比べより遠距離で敵機を撃破するべく投入されたが、肝心のVT信管付き砲弾の供給が満足でないためその威力はやや制限を受けたものとなった。

改装にあたっては、当初予定よりも低価格で抑えられた結果、財務担当者からは歓迎の声が上がった一方で、艦隊側からは「形が変わっただけでは?」との声も聞かれたほどであった。
しかし実戦では扶桑・伊勢等と統一運用が可能なメリットを最大限生かして運用されたため"戦艦時代の黄昏"を飾るにふさわしい働きと語られた。



…なんか改装後はyukikazeさんの"長門"の小変更版に近くなった気がします…方針が似ているとどうしても似通った姿になりますね。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2012年07月22日 16:01