106 :4:2012/07/27(金) 09:22:18

本編時系列 提督たちの憂鬱 第3話 1/8

1921年 ワシントン会議

ワシントン会議:海軍は艦隊縮小。

『史実なら露骨に不満をもった仕官たちも多かったがこの世界では比較的、不満を示す者は少なかった。
史実では艦隊派と言われる面々が静かだったことに加えて、戦艦の代わりに成りえるものが
あることが不満を抑えていた。ひとつは早期に開発された酸素魚雷、
そしてもうひとつは、本当なら補助的なものとして捕らえられてきた筈の航空機だった。』本編3話より抜粋


夢幻会海軍派閥:軍縮で航空機の予算が出来たので皆で集まって祝杯を挙げた。

107 :4:2012/07/27(金) 09:23:25

2/8

1922年 ワシントン会議よって戦艦土佐の処分が決定

加賀型戦艦:「土佐」標的艦として使用。世界初の航空魚雷による攻撃で沈没。

『「水雷屋の連中も対潜作戦も考慮してくれるようになった。
これで史実よりはマシになりそうだ」』本編3話より抜粋

嶋田繁太郎:海軍大学校の教官へ着任。今後海軍大学校に航空科設置予定。

夢幻会海軍派閥高官:妙高型巡洋艦の建造を検討中。

108 :4:2012/07/27(金) 09:24:27

3/8

1923年 関東大震災発生前

辻政信:莫大な復興費に愚痴をこぼす。
お嬢様学校を増やそうとしている派閥MMJ(もっともっと女学校を)の幹部。

普通選挙:『すでに普通選挙の実施も内々に決定していた。ただし女性の選挙権については
大学を卒業した女性が増えるまでは延期することも決まっていた。』本編3話より抜粋

諜報機関:『「明石さんが中心になって帝国中央情報局、まあ日本版CIAの設立が準備されている。
大震災後の第一次五ヵ年計画で設立が公表される予定だ」』本編3話より抜粋

満州:南満州鉄道の共同経営によって米国資本は、満州へ進出を果たした。
日本はこの下請けを積極的に引き受けることで金儲けをしている。
裏で日中分断を推進。この為米国の動きには注視せざるを得なかった。

インスタント食品:嶋田さんが開発を提案。
新たな輸出品になりえる可能性から倉崎や三菱もこの動きに追随した。

109 :4:2012/07/27(金) 09:25:25

4/8

1923年 関東大震災

関東大震災:地震発生日を防災の日として定め、大規模な防災訓練を実施。

『復興計画にはシベリア出兵を最小限に抑えてあまった資金と
第一次世界大戦の特需で稼いだ資金の残余から
ひねり出した資金が当たられることになっていた。』本編3話より抜粋

『日本政府は後藤新平の唱える帝都復興計画に基づいた復興を開始した。
尤も、計画全てをこなすには30億円もの巨額の費用が必要だった。
いろいろな方法で資金を工面したが、全額を出すのは難しくある程度は計画は縮小され
だが最終的には帝都大開発と呼ばれる一大工事となる。
計画に沿って広大な幹線道路の整備や道路の舗装、
公園などの設置など都市機能の充実を図ると同時に
下水道などのインフラ工事も進められた。』本編3話より抜粋

下水道だけでも金剛型4隻を建造する予算がいる。

夢幻会:『表向きはその存在を秘匿しているが、一連の派手な動きから事情通の人間
には次第にその存在を感づかれつつあった。』本編3話より抜粋

嶋田繁太郎:海軍大学校校長へ就任。今後海軍大学校に航空科設置予定。

『海軍大学校での新たなカリキュラムの創設や
陸軍との交流などの問題でいろいろと頭を痛めていた嶋田はため息をつく。
何しろ陸軍と海軍は建軍以来のライバル同士。中々その溝は埋まらない。
第一次世界大戦でお互いに協力したことである程度は埋められたが、
それでも溝は深い。』本編3話より抜粋

伊藤博文、山県有朋:腐敗した政党政治、軍人の視界の狭さ、戦略立案能力の低さを
危機的に感じ、大学での国際政治や戦争学に関する授業を増やすことを提案。

110 :4:2012/07/27(金) 09:26:24

5/8

第一次五ヵ年計画議会通過

日米通商条約改定:『第一次五ヵ年計画発動前にアメリカとの通商条約を改定した。
具体的には移民の就業時における最低賃金を保障する法律の制定をアメリカに求めたのだ。
史実では安い移民によってアメリカ人の職が奪われ、
それが排日機運を高めた。これを未然に防ぐ為だった。
尤もこんなことができたのは日本本土の経済成長によって移民の必要性が低下したことと、
満州を自治領化させたことで
満州をある程度は安定させることができたためだが。』本編3話より抜粋

加藤寛治:設備投資や研究の為予算増額を要請。軍民共同開発研究提案。

辻政信:技術開発を進めるための公共事業と割り切り、加藤の提案を役所に持ち帰ることを了承。

南雲忠一:陸海軍の大学校共同運動会・文化祭を発案。

嶋田繁太郎: 陸海軍の大学校共同運動会・文化祭を企画。

『後に合同運動会は、日本軍大運動会と呼ばれる一大イベントとなり、
文化学習の名目で始まった合同文化祭は、後の日本の漫画文化の隆盛で
一般人も参加した同人誌即売会となっていく。
勿論、後世において嶋田は同人即売会の生みの親として名を残すことになり、
漫画の神様と並ぶ存在として、一部の人間から尊敬されることになる。』本編3話より抜粋

111 :4:2012/07/27(金) 09:27:35

6/8

1925年 第一次五ヵ年計画実施。

第一次五ヵ年計画:大規模な軍縮を進めると同時に日本の重工業の育成を促進する計画。

陸軍:東条英機たちのプロジェクトチームの提言に基づいて将校の首を切らないものの、
兵士の定員を大幅に削減。製造部門近代化や技術研究開発を優先して行う。

海軍:海軍工廠の技術者や工員を大量解雇。再教育後に彼らを民間企業に就職させた。

『彼らはそれぞれの新たな職場で日本産業の底力を向上させる原動力となる。
同時に海軍は再教育の際に優秀と判断された人間を海軍に残すようにもした。』本編3話より抜粋

政府組織改変

軍需省:『まず第一次大戦の戦訓により総力戦体制となった際の戦時生産の管理は
専用の省庁が必要であると言う事により軍需省が設立された。
軍需省は『平時には雪達磨式に膨らむ軍事予算を効率的に運用する事で増加を防ぐため』
の常設の行政機関であり、陸海軍の生産だけでなく開発も(陸海と共同だが)管理していた。
また艦政本部、空技廠などの陸海軍の各開発機関も『出向』と言う形で傘下に収めている。
軍需省は後に海軍と海援隊と関係省庁と結託して、
戦時において統制型輸送船を建造するための法整備を推し進めるようになる。』本編3話より抜粋

112 :4:2012/07/27(金) 09:29:07

7/8

大日本帝国中央情報局:ワシントン会議での成果から諜報活動の重要性も認識され設立。
初代情報局長に日露戦争やロシア革命で数々の功績を残した明石元次郎が就任。

総合戦略研究所:内閣総理大臣の直属機関として創設。
軍事、経済、外交の様々な分野の専門家達によって構成される日本最大のシンクタンク。

『夢幻会と明治の元老は政党政治家を心の底ではあまり信用していなかったのだ。
このため政治家達に政策を提言する組織が必要とされ、
作り上げられたのがこの研究所だった。』本編3話より抜粋

通商産業省:商工省、貿易庁、石炭庁を統合して創設。

『通産省は産業政策において強い権限を持たされており、他の省庁の領域にまで踏み込むことができた。
勿論、反発も強かったが、夢幻会はその政治力で押し切った。』本編3話より抜粋

大蔵省、通産省、軍需省、内務省:夢幻会がほぼ牛耳ることに成功し、影の政府となりつつあった。

113 :4:2012/07/27(金) 09:29:58

8/8

景気政策

弾丸列車計画、道路整備5ヵ年計画、港湾整備5ヵ年計画
巨大製鉄所、千円自動車計画:実施が決定。

帝国統一規格令:三菱、倉崎が積極的に推進。

『辻は統一規格制定に反対する議員達や財界人に直接談判して、
相手が参ったというまで徹底的に討論した。このせいで、辻がくると聞いただけ
で関係部署や要人は承認に必要な書類と判子を用意するようになる。』本編3話より抜粋

教育改革

教育改革:米国式教育を参考に中学校までを義務教育とすると同時に、
奨学金制度をより充実させ優秀な人材の発掘と育成に力を注ぐことを柱としている。

農地政策

農地政策:戦後の農地解放を参考に推進。
地主達は土地を手放す代わりに政府の支援で企業を立ち上げることに同意。

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最終更新:2012年07月27日 20:40