176 :4:2012/08/01(水) 01:53:32
提督たちの憂鬱 第8話
登場人物一覧 1/5
1936年
『政治家達の失態による民主政治の権威失墜と
軍部の膨張という悪夢を何とか防ぎ、経済成長に乗った日本。
このままいけばいずれは欧米列強に真の意味で並び立てると、
日本政府首脳が思い始めた頃、世界は激動の最中にあった。
経済的苦境に喘いでいたドイツやイタリアではファシズムが台頭。
そしてスペインでは共産主義勢力が台頭しつつあった。』本編8話より抜粋
スペイン内戦:内戦は近い。
小規模の義勇軍でも、派遣が難しく積極的介入は不可能と判断。
第三次海軍補充計画:金剛型、5500t軽巡の代艦の建造。
嶋田繁太郎:辻~んに追い討ちをかける。
第三次海軍補充計画、新型戦闘機開発の予算交渉中。
真崎甚三郎:欧州派兵に備え、辻~んと予算交渉中。
『「九二式の輸出はうまく言っているんだろう?
何で陸軍がこんなにケチケチしないといけないんだ?」』本編8話より抜粋
永田鉄山:真崎に援護射撃を行う。
『「我々は兵士達の命を預かっているんだ。彼らを欧州の、
異国の地で死なせるのなら、出来る限りのことはしておきたい」』本編8話より抜粋
辻正信:笑顔でドス黒いオーラを出す。
ボヤきながらも最終的には軍事予算の大幅な増額に同意することになる。
『辻は軍事予算の膨張による財政破綻を回避するため、
健全な経済成長を実現するために、必死に軍事予算を抑制していた。
軍部も辻の真意を知るが故にこれに協力してきたが、
第二次世界大戦への準備を行うには不足していることは否めなかった。』
『(準備不足のツケを兵士の命で払うわけにもいかない。
それにドイツの技術力は侮れない……準備は万全を期す必要があるか)』
『企業の買収によって、ドイツの技術の底力を知った辻はドイツの力を軽視できなかった。
さすがの彼も、自身が予算をケチった結果、多くの人間が欧州やアフリカの大地で
無為に死ぬことは避けたかったのかもしれない。』本編8話より抜粋
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2/5
独逸
『反ユダヤ感情にあわせて反日感情が高まりを見せていた。
第一次世界大戦で他の列強と共にドイツから多くの富を強奪し、
世界恐慌やインフレでは暴利を貪り、さらにドイツ企業を多数買収。
おまけに一部の驕り高ぶった日本人が白人女を買いあさるとなれば、
反感を抱かれても仕方が無いだろう。』本編8話より抜粋
ヒトラー:中国事情と日本資本の動きにイラつき機嫌が悪い。
総合戦略研究所の調査を指示。
『「忌々しい黄色人種どもめ」
「我が国からあれだけ毟り取っておいて、まだ足りないというのか。
中国人といい、全く黄色い猿はユダヤ人よりも性質が悪い」』本編8話より抜粋
ゲッベルス:国民党の近況を報告。
ゼークト中将:独逸軍事顧問団揮。
独逸軍事顧問団:ゼークト中将指揮。国民党に派遣。
様々な支援で辛うじて戦線は維持されている。
178 :4:2012/08/01(水) 01:54:51
3/5
1936年7月
スペイン内戦:内戦勃発。
日本は、予め準備していた物資を
スペイン政府に開戦初期に売りつけ儲けた。
軍事面では打てる手は多くは無く、殆ど傍観するしかなかった。
『英仏の不干渉につけこんで、取引はすべて金貨で決済していた。
ちなみに売りつけたのは恐慌の時に米国から安価で買い叩いた自動車や
大陸で売れ残った武器であり、
ベニスの商人もびっくりな悪辣な商売振りと言える。』本編8話より抜粋
夢幻会会合
嶋田繁太郎:会合出席。
辻~んや伏見宮の奇行(?)慣れてきていた為、司会進行を勤める。
『「まぁ議題を進めましょう」
「……突っ込まないんですね?」
「もう構わないでしょう。彼は自分なりに国のために仕事をしているんです。
それなら任せておきましょう。たとえ性格と嗜好に問題があって、奇行に走る人物でも、
優秀な働き者には十分に働いてもらったほうが良いですから」』本編8話より抜粋
土肥原賢二:帝國中央情報局局長。会合出席。転生者。
伏見宮博恭王:会合出席。
辻正信:会合出席。
ルーズベルト:名前だけ登場。
ニューディール政策が機能しているとは言いがたいが、
ルーズベルトの支持率は低くはない。
副大統領候補:ガーナーからヒューイ・ロングに代わる可能性が高い。
ガーナー:名前だけ登場。
ヒューイ・ロング:名前だけ登場。人種差別主義者。
暗殺を免れた上に、ルーズベルトと袂を分かつことは無かった。
『これ以降、日本はより積極的にワシントンで
ロビー活動を繰り広げることになる。』本編8話より抜粋
179 :4:2012/08/01(水) 01:55:23
4/5
戦闘機不要論
『何とか軍備を対米6割で我慢させていた。
勿論、この軍縮ムードは航空機の分野にも及んでいる。
だが大艦巨砲主義者と航空主兵主義者は
共に大人しく軍縮を受容れていたわけではない。
前者は条約体制の打破を狙い、
後者は艦艇の出番を奪い去るような新型機の開発を推し進めた。
特に航空機の分野では未来情報によって、
開発が効率化したことで大きな進歩を遂げた。
しかしその結果、夢幻会が危惧していたような
戦闘機不要論が海軍内部で吹き出すことになった。』本編8話より抜粋
『彼ら戦闘機不要論者は、
九五式陸上攻撃機(史実の九六式陸上攻撃機に相当)の高性能振りに過信し、
爆撃機に中々追いつけない戦闘機など不要と声高々に主張した。
九六式戦闘機の登場で戦闘機不要論はある程度抑えることには成功したものの
未だに不要論は根強かった。特に航空主兵主義者たちは、
大艦巨砲主義者と目される伏見宮や
建軍以来のライバルである陸軍が戦闘機隊の派閥に
肩入れしていることに怒りさらに身内である
戦闘機パイロット達を裏切り者扱いして攻撃する始末であった。』本編8話より抜粋
嶋田繁太郎:防空訓練を実施。防空訓練に参加。
『この事態を打開するべく、
嶋田は大幅なショック療法を行わざるを得なくなった。
具体的には鼻高々になっている爆撃機パイロットたちの
自信を木っ端微塵にするために実戦訓練を、
それも開発したばかりの電探まで使った
防空訓練を行うことにしたのだ。』本編8話より抜粋
山本五十六:戦闘機不要論者。防空訓練に参加。
源田実:戦闘機不要論者。防空訓練に参加。
大西瀧治郎:戦闘機不要論者。防空訓練に参加。
『一方的な敗北を喫したことで、源田や大西といった戦闘機不要論者達は
その影響力を大きく減衰させた。
主導権を得た夢幻会は、演習結果を元に戦闘機による制空権確保を目指し、
戦闘機の開発を大々的に推し進めていくことになる。』本編8話より抜粋
第三次海軍補充計画、陸軍の三ヵ年計画:承認。
日本は第二次世界大戦に備えた軍備増強路線にシフトした。
『各地の軍需工廠では久しぶりに活気に包まれ、
軍の基地では訓練が厳しくなっていく。
特に海軍は電探やボフォース機関砲の装備などで
相次いで艦艇がドック入りするのと平行して、
呉と長崎では金剛型の代艦である伊吹型の建造が開始される。
これまでの軍縮モードを一気に吹き飛ばすような景況であった。』本編8話より抜粋
米英は、日本陸海軍の急速な軍備拡張路線に不信を抱く。
180 :4:2012/08/01(水) 01:56:06
5/5
ホワイトハウス
ホワイトハウスでは日本の軍備増強路線について協議がなされていた。
ルーズベルト:二選を果す。日本について協議。
さらなる調査を命じる。その直後がルーズベルト倒れる。
『夢幻会すら予想できなかった、
歴史の変化が起こった瞬間であった。』本編8話より抜粋
コーデル・ハル:国務長官。日本について協議。
張作霖:名前だけ登場。最近は態度が大きくなっている。
張作良:名前だけ登場。張作霖の息子。後釜の候補。
最終更新:2012年08月02日 18:53