309 :第三帝国:2012/08/01(水) 17:52:30
【星界の紋章×銀鬱の変則的クロス】ネタ外伝~痛頭環

宇宙での生存に特化した人工種族アーヴは、
『空識覚』に『宿命遺伝子』と通常の人類には備わっていな特殊な感覚を備えている。

特に『空識覚』は額にある菱形の『空識覚器官』と、
脳の前頭葉に位置する『航法野』と呼ばれる領域が、『頭環』を頭に備えることで周囲の空間情報を三次元的に把握することができる。

そして、それを応用すると宇宙船の周囲を空識覚で直接認識することができるようになる。
操縦者自身が艦艇の生体レーダーと全方位カメラになるようなものであり、状況に応じた迅速な操艦を可能で、
対Gへの耐性の強さと相まって同盟で言う所のスパルタニオン以上の機動力を駆逐艦でも再現可能だ。

この能力はアーヴという種族最大の特徴であり特別な地位にある。
ゆえに、『頭環』は必需品であると同時に各社会身分を象徴する装飾品として扱われた。

例えば公用、私用、軍用、式典用などと体系を分けることができる上に、体系あたりの数と種類は極めて多い。
その中でも際立っていたのは何と言っても『痛頭環』であろう。

『痛~』とはいわゆるアニメや漫画のキャラクターの姿を車や飛行機、電車の車体に塗装を行うなどして装飾し、改造することを指す。
人々はそれに呆れ、心に受けた驚きを込めて『痛い』と表現して、『痛~』という単語が誕生した。
そして日本発祥の文化はその派手さと奇抜な姿形と相まって常に人々を引きつけて、魅力してきた。

幾星霜の時が過ぎ去り、姿形はすっかり変容してしまったが日本人のこの文化は失われておらず。
いや、姿形が変わったがゆえに日本の文化を守るように、『痛~』と成りうる題材を見逃すはずもなく延々と追及し、痛頭環は進化し続けた。

初めは、軍の階級を示す片翼頭環がガンダムの通信用アンテナに似ていたためこれを金色に染めるだけだった。
しばらくすると、ジオン風と称して縦長の一本の赤い角型頭環が出回り『痛頭環』と呼ばれる単語が生まれ、
(なお、後日大手メーカーが製作会社とタッグを組んで売り出した『ガンダムシリーズ頭環』は世間の流行を巻き起こした)

一度画期的なアイディアが広まるとその真似と応用が続くことはこの世の中の真理である。
ゆえに、様々な題材を元に幾万もの痛頭環が作ら、それを完全に把握することは極めて難しい。
何せ運命の夜シリーズのヒロイン、セ○バーの髪を模した『アホ毛型頭環』があるほどだ。

なお近年では、覆面と一体化した頭環が出回っていると報告されている。
はっきり言って『頭を囲う』機能からいささかずれつつあると言える。

覆面型痛頭環をしている有名な人物として厨二大王こと富永中将は、
シャア・ア○ナブルのヘルメットを模したものを始め、全ガンダムシリーズで登場した覆面キャラの痛頭環を揃えているので有名だ。

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最終更新:2012年08月02日 19:22