433 :第三帝国:2012/08/04(土) 20:53:01

外伝~家徴について

アーヴは一族に共通した先天的な特徴を持つことを好む。
これは、遺伝子操作によって自由に姿形を変えられるようになり、
自分が自分であるとアイデンティティーを確立させる必要性が迫られたからであろう。

【原作】では皇室の一員である証しとして長い耳の『アブリアルの耳』、
スポール提督の紅玉のような『スポールの紅瞳』、変わり物として『委員長属性を示すためにわざと近眼』な一族が存在する。

だが、この世界では滅ぼした創造主の文化を元にアーヴ社会を建設したのではなく、
『日本をはじめとする国家連合の人類がアーヴ化し、アーヴが文化的に彼らに溶け込んだ』ために幾つか変化が起きている。

例えば【原作】では『アブリアルの耳』は皇室の一員を証明していたのは、
始まりの始祖の内一人の耳が長かったためであるが、ここでは各国の王室皇室が横滑り的にアーヴ化したため耳が長いことは数ある家徴の一つにすぎない。

耳が長い家徴を持つ有名な人物として『金の魔女』『蝿の王』等と嫌み嫌われている辻政子に、
正式な名称でないが俗に『帝国宰相』と呼ばれている嶋田茉莉の両人物は耳が長く、

自由惑星同盟ならびに銀河帝国などの諸国でアーヴの代表的人物として知られているために、
ア―ヴとは耳が長いと大多数の人間は誤解し(それ以外の実物をあまり見ないこともあり)、彼らを侮辱するさいにしばし『長耳』と呼ぶことが習慣づいた。

なお、ラフィールは【原作】通りに小さめに耳が尖っているが、
英国系捻くれ紳士の血を受け継ぐ父親が『子供に自分が猫との間に生まれた』と教えるために態々耳の形を変えたもので。

真実を知った娘が自分の家徴がそんなくだらない物だったため大層怒り、
さっさと星界軍へと入っては、娘に構ってもらえず落ち込む父親を余所に某真ヒロインと無自覚なラブコメを演じた。
(なお、父親は嫁に癒して貰おうとしたが、日本の宮家の血を受け継ぐ嫁曰く自業自得と切って捨てた)

そして少数の良識的人間を除き基本ノリと欲望、本能で出来ている夢幻会のメンバー、
より正確に描写すると厨二大王こと富永恭次を筆頭とする厨二病メンバーはこんな美味しい物を見逃すはずがなかった。

ある邪気眼派のメンバーは写輪眼を再現し、またあるメンバーはオッドアイを家徴とするなど、実にやりたい放題やっていた。
そんな彼らの生きざまに良識派の夢幻会はそんな彼らを生温かく見守ると同時に、現在進行形で痛い面々に苦笑を禁じ得なかった。

なぜなら、永久に近い人生の間に彼らはいつか卒業し、収まるものだと考えおり、
実際大半のメンバーは途中で仕出かしてしまった事実に絶望し、某魔法少女物アニメのごとく多くが魔女化していった。

だがしかし、厨二大王こと富永恭次は格が違った。
某電波な少女をモデルとした青銀の髪にオッドアイと最強に痛い姿へと変わった彼、
より正確に言うとエ○オをモデルとした男の娘な彼は邪気眼から卒業するどころか歳を得るごとにジャンルを広げて逝った。

腕に包帯を巻くのは序の口であり、憑依、化け物退治、二重人格、超能力、殺し屋、自称エース。
失われし一族の末裔、キレる17歳、布団で身体を巻く、宇宙人設定、異世界、ナルシスト、邪気眼、退魔師、
巫女、多重人格、吸血鬼、武者修行、霊感、守護霊、魔法、名探偵・・・。

などなどと年がら年中無差別に容赦なく電波を発し、
見ている側のSAN値を容赦なく削りとって逝き、『厨二テロリスト』の異名が夢幻会で命名された。


おわり

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最終更新:2012年08月05日 00:00