244 :4:2012/08/20(月) 23:34:38
『ミュンヘン会談の後、欧州情勢は一旦は平穏になったと思われていた。
しかしその影では戦争に向けて各勢力が着々と準備を進めていた。
ドイツとソ連はそれぞれポーランドの侵攻を図り、
英仏はドイツとソ連を噛み合わせることを狙っていた。
当初、日本はこの平穏な時に欧州派兵の下準備を行い、
大戦勃発と同時にドイツを潰すつもりだったのだが……
その目論見は潰え、準備していた軍備は他の用途に当てることになった。』本編11話より抜粋
南雲忠一:遣欧艦隊司令官に就任予定。今回の出兵や「龍驤」派遣にやや懐疑的。
『「そこは判ってる。この派兵が重要であることは。
だがね、日本を敵視するドイツや、不信を抱いている英仏の勢力圏のど真ん中を突っ切るのだ。
あまりにリスクが大きすぎる。唯でさえ、この艦は機密の塊なのだ」』
『「……期待しすぎだよ。全く。真珠湾奇襲を任された時の
南雲忠一の気分を味わっているような気がするよ」』本編11話より抜粋
福留繁:参謀長。南雲さんのフォロー役。
『「だからこそ、艦隊運用に定評がある
南雲さんが選ばれたんじゃないですか」』本編11話より抜粋
辻正信:名前だけ登場。
『辻は海軍予算を押さえ込む悪の帝王(海軍官僚視点)であったが、
非常時で、かつ海軍の味方となったときには非常に有難い存在であった。』本編11話より抜粋
龍驤型航空工作艦:「龍驤」開発者辺境人氏。和製工作空母ユニコーン。
第三次海軍補充計画により建造。新開発のトランジスタコンピュータを搭載。
船の価値は史実の工作艦明石に匹敵する。遣欧艦隊の中核として派遣予定。
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/9191/1178968418/443
満州:ソ連は英米を刺激したくない為、手出しができず、
共産ゲリラは出没するが一応平穏が保たれていた。
245 :4:2012/08/20(月) 23:35:14
2/5
嶋田繁太郎:会合出席。今回の出兵や「龍驤」派遣にやや懐疑的。
『夢幻会の席で発表されたフィンランド軍の合法的な強化プランを
聞いた嶋田は思わず頭を抱えた。』
『「………日本人陰謀論が蔓延りそうなことを」』
『嶋田は多少不満は残るものの、次の投資で補充できる上に、
支援を行うことで北欧諸国の国民感情を親日寄りにし、
かつスウェーデンなど高い技術を持つ国と交流が堂々と出来るといわれては
これ以上言いようが無かった。』本編11話より抜粋
辻正信:会合出席。出兵を推進。
冬戦争前にマスメディアへの工作は進め航路の安全確保を図る。
『「向こうに輸出する機材は基本的に中古品です。使い捨てに出来る機材ですよ。
日本国内で使い古したものですし、次の設備投資で廃棄されるものが多いんです。
地球に優しい再利用、エコです」』本編11話より抜粋
近衛文麿:会合出席。積極的に打って出て、イニシアティブを握るべきと主張。
第二次世界大戦:暗号解読や現地での諜報活動の結果、
ポーランド侵攻時期については大して変化しないと判断。
246 :4:2012/08/20(月) 23:35:55
3/5
1939年9月1日 ポーランド侵攻
『史実と乖離することなく、ドイツ軍はポーランドへ侵攻を開始。
ここに第二次世界大戦は勃発した。』本編11話より抜粋
夢幻会会合
嶋田繁太郎:会合出席。遣欧艦隊第二陣の準備を開始。
予算確保に東条と言い合いになる。
『「ソ連を牽制するのに予算は要りますよ。
あと陸軍も戦車師団や航空隊の整備は譲れません」
「ちょっと、東条さん、幾ら何でも両方は拙いでしょう。
まずは制空権確保のための航空隊で、次に戦車でしょう」
「何を言うんです、嶋田さん。我々はいずれは欧州にも行くんですよ。
両方必要になるじゃないですか」
「海軍だって巡洋艦以下の艦船の更新、順調じゃないんですよ。
あまり分捕られては困ります!」』本編11話より抜粋
伏見宮博恭王:会合出席。
東条英機:会合出席。独逸と組むと冗談を呟く。
予算確保に嶋田と言い合いになる。
『「いっそのこと、ドイツと組めばよかったか?」
冗談半分に東条が呟いた言葉を聞いた辻は、思わず目を剥いた。
「その手の冗談はこの場だけにして置いてくださいよ。
ただでさえ反英感情が低くは無いんですから」』本編11話より抜粋
辻正信:会合出席。火事場泥棒で美術品を手に入れられたことを喜ぶ。
『「取り合えず、ポーランドで失われる予定の芸術品などの幾つかは
事前に運び出せたから良しということで」』本編11話より抜粋
田中隆吉:中央情報局局長に就任。夢幻会協力者。
堀悌吉:中将。海軍情報部長。夢幻会協力者。
『情報戦の最前線にいた堀は、この場で一番、欧州情勢に精通していた。』本編11話より抜粋
247 :4:2012/08/20(月) 23:36:56
4/5
ポーランド侵攻後
『ポーランドが蹂躙されたあと、世界は再び静寂に包まれた。
連合軍盟主のイギリスは独ソの分断と対立を煽るのと並行して戦備を整える準備に忙しく、
その同盟国フランスは絶対の自信を持つマジノ線に引篭もった。
片やドイツは西方攻勢の準備を押し進めていた。
こうして双方共に手を出さない奇妙な戦争が起こることになった。
そんな中、日本はスターリンによって引き起こされるであろう冬戦争への準備に突っ走っていた。
冬戦争勃発に備えて、フィンランドに人員と物資を送る準備を進めていたのだ。
「フィンランドに、行きたいか~~!?」
「「「お~~!!!」」
フィンランドへの派遣が内々に告知された
夢幻会関係者はそういって気炎を挙げた。』本編11話より抜粋
陸海軍:制空権維持を重視しており、航空機とその補給用物資の調達を至上命題とした。
軍上層部はこの問題の解決に外務省、情報省に協力を要請。
『「燃料は海軍に運んでもらうにしてもいつかは不足する。
いざとなればバルト海を突破してもらう必要がある」
「現地での備蓄に加えて、補給船団の第二陣を予め用意しておく必要がありますね。
高速タンカーを手配しないと」
「それと運び込む航空機の金星エンジンはスウェーデンから調達、と」
「現地企業の生産は間に合うのか?」
「そのための龍驤ですよ。ドイツも中国利権を盾にされれば、
小艦隊程度の通過についてはあまり文句はつけないでしょう。
英国も我が国が共産主義の盾となることには異議を唱えない」
担当者同士でさくさくと話を進めていく。
そこには縦割り行政という文字はなかった。』本編11話より抜粋
248 :4:2012/08/20(月) 23:37:48
5/5
夢幻会会合
嶋田繁太郎:会合出席。
杉山元:会合出席。大将。遣欧軍司令官。
辻政信:名前だけ登場。自動車普及を推進。遊撃教本や説明書についてMMJが暗躍。
某海軍元帥:名前だけ登場。エロ同人誌作者の一人。
宮崎繁三郎:名前だけ登場。遣欧軍前線指揮官。非転生者。
ソビエト連邦
スターリン:日本を牽制の為極東軍の戦力増強と並行して、フィンランドと開戦することを決断。
しかしその動きでさえ、日本の予想通りであった。
中国大陸・華中の一角
数名の男達:漢民族中心思想主義者。華中の一角で密談を繰り広げていた。
蒋介石:名前だけ登場。重慶に引篭もり持久戦の構えを見せる。
張作霖:名前だけ登場。『足元で巣食う共産党や匪賊の掃討に力を入れていた。』本編11話より抜粋
米・張連合軍:制圧した地域の維持で忙しく、早急な進撃は望まなくなっていた。
中国大陸の戦争は、半ば小康状態になっていた。
最終更新:2012年08月21日 22:13