421 :パトラッシュ:2012/09/22(土) 10:15:34
舞台裏モブキャラ同盟SIDE
「――現段階での一夏の報告からすると、防衛軍におけるISの用途は緊急時の脱出に際して使うパワードスーツ向けが最適だな。現行の宇宙服が損壊した場合の支援システムはあったほうがいいし、何よりISはブレスレットやペンダントなどの形で持てる。現状で個人用の防護バリアー開発など、資金と技術の両面で無理だろう」
「異論はないが、最大の問題は防衛軍に広く配布できるだけのISコアがないこと。それに何より、一夏以外にISを使える男性がいないことじゃないか」
「こちらの男を向こうへ行かせるたびにISと接触させていますが、まだ誰も反応していません。織斑大尉の特異性も徹底的に調べましたが、特に他人と異なる点もなく」
「なぜISを操縦できるのかわからないのまで原作準拠かよ!」
「あちらで発表されたIS関係の論文や実験報告も精査しましたが、同じ状況です」
「いっそ篠ノ之束博士を拉致してくるしかないのか?」
「できるものならIS世界の他の国がやっています。博士はISと逃亡の天才ですよ」
「そもそもオリジナルISを完全に解析してからでなければ、現場としては危険で使えん。あの天才ならぬ天災が、何を隠しているかわからないシステムなど」
「大丈夫だ。現在、亡国機業の保有するISを横からかっさらう作戦を極秘で進めている」
「泥棒のうわまえをはねようというのですか、大統領。いくらなんでも……」
「ばれなきゃ何をしてもいいとは、今も昔も変わらぬ国際政治の真実さ。ガミラスやボラーに比べれば可愛いものだし、ISを盗まれても警察に届ける心配はない」
「黒い、黒すぎる、真っ黒くろすけ大統領だ……」
「それではまじめな話はここまでにして、いよいよお待ちかねのIS学園新聞部『非公式』制作によるマル秘映像『織斑一夏クラス代表就任パーティー』を公開します」
「おい待て。新聞部『非公式』制作って、どういう意味だ?」
「文字通りさ。副部長の黛薫子がこっそり撮影させて、校内で口コミ販売していたのを手に入れた。黛は一夏の入学直後から、あいつの生写真を売りまくって儲けているし」
「……にしても、このビデオは間違いなく各国情報部や亡国機業にも渡っているだろう。マスコミやネットには流れていないようだが、学園側は知っているのか?」
「一夏について学園内では情報封鎖もできないから、この程度ならガス抜きになると黙認しているらしい。姉の千冬や山田先生、それに他のクラスの生徒や上級生も買っているとのことだ。しかも内容は、一夏のモテぶりと鈍感さを再確認するだけの代物だし」
「確かに、あのセシリアのデレっぷり。ツンデレの中のツンデレ、まさに王道だな」
「よもや転生先で、ゆかなボイスを聞けるとは思わなかった。ああ、わが主C.C.様……」
「箒の暴力性ツンドラも笑えるな。一夏を斬り捨てんばかりに睨みつけているぞ」
「この段階でシャルもいるとは。頬を染めて一夏と話す様子からして、もう堕ちているな」
「にしてもセシリアと箒とシャルに三方からあてられて、まるでわかってないとは」
「次は鈴とラウラの転入だろう。原作ヒロインズ勢揃いで、いつまで生きていられるやら」
「ところでこの『舞台裏モブキャラ同盟』という名称は、どうにかならないのか?」
「本編第42話で見た作者が気に入ったので、変える予定はないそうです。残念ながら」
「――財務次官。君には命名責任を取って、仕事量を三倍に増やしてもらおう」
「Oh、My God! Oh、My Spaghetti! #●%&♪▼orz……」
(悲鳴と怒号と絶叫と破壊音と号泣が続いております。しばらくお待ちください……)
※一度書いてみたかった。『嗚呼、我ら地球防衛軍』の主人公は彼らですから。wiki掲載は自由です。
最終更新:2012年09月22日 16:25