862 :名無しさん:2012/10/01(月) 19:50:17
やおよろずbyヒナヒナ様832を読んでひらめいた。


神道パニック

 日中、日米、日墨戦の勝利によって大日本帝国はその勢力圏を増大。その後を追うように勢力圏内で神社の数は増え続けていった。
 一つは神道が現地の土着宗教との融和性が高く新規信者の獲得がスムーズに進んだ事、もう一つはあまり褒められた事情ではなかったが本土の神社勢力
が海外に分社をたてて収入の増加をはかった事だった。
「神社も商売ですからね」
 政府はこの動きに強制的に改宗させない。悪どい商売をしない等の注意書きを出す程度にとどめた。

 だがしかし、一連の神社増加を苦々しく見ている者たちがここにいた。
「賢いモンゴル人どもめ奴ら科学だけじゃなく宗教も使うのか」
「一部の旧アメリカ人も津波、アメリカ風邪によって我らの教えに不信感をもって改宗したらしい」
「十字軍でも出すか」
「何処の国が応じるんだ。一応バチカンの意向は彼らとの友好だぞ」
「大航海時代から宣教師の墓場と言われた国だ。その上向こうではキリスト教といえばロシア正教が既に力を持っている」

 神父たちはそうため息をもらしながら、列強筆頭となったあの国への布教計画をねるのだった。

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最終更新:2012年11月14日 20:30