82 : テツ:2012/11/02(金) 01:02:21
離陸準備よし!
大日本帝国空軍が誇る北の精鋭、北部方面航空軍。その最大の要衝である北海道千歳空軍基地には帝國空軍唯一の硬式野球部がある。
去る9月に札幌円山球場で行われた第○○回日本選手権北海道予選大会において、空軍千歳基地野球部は帝國空軍初の快挙である日本選手権本選出場を勝ち取った。
監督である蔵口空軍曹長(第2航空師団整備大隊)の下、選手一丸となって勝ち取った切符であった。
エースの宮田空軍上等兵(同上)は名門明治大学野球部出身の右腕で投手陣の中心である。左腕の松橋空軍伍長(空軍第3防空旅団第10高射連隊)は札幌一高時代に甲子園出場を果たしてる。
そして本格派右腕の吹石空軍上等兵(同上)は父君が元近鉄バファローズで活躍していた吹石徳一氏であり、親子二代の野球人家業である。
他にも甲子園で優勝経験のある吉岡空軍上等兵、佐藤空軍二等兵(共に第2航空師団整備大隊)、辻空軍上等兵(第2航空師団基地業務大隊)は駒澤大学苫小牧高校時代の甲子園優勝組であり、決して運やまぐれだけで日本選手権本選に出場したチームではない。
しかし他の名門社会人野球部と違い、彼らの本来の職務はあくまでも帝国の藩塀であり、訓練や任務が何よりも優先される。
練習時間は軍務終了後から就寝までの僅かな時間しかない。遠征や試合にかかる費用も全て自弁である。そのような厳しい状況下で成し遂げられた本選出場、まさに快挙といっていいだろう。
蔵口監督は「初出場なのでまずは一勝、しかし我々は狙えるところまで狙いますよ」と力強く語る。
帝国の北の空を守る若き荒鷲達、日本選手権という舞台に向けての離陸準備は整った。いざ飛び立たん。
(週間「野球」掲載記事より抜粋)
終わり
83 : テツ:2012/11/02(金) 01:03:52
終了
航空自衛隊千歳基地野球部が日本選手権本選出場したのが嬉しかったので30分ほどで書き上げました
最終更新:2012年11月18日 07:43