322 :ぽち:2012/11/09(金) 17:35:18
はいいきまーす
開戦
で、状況を説明しろダールトン」
「現状ですか、それともそれにつながる最初からですか、姫様」
「最初からだ」
「始まりは皇暦2008年8月10日、日本の東800kmにもうひとつ日本列島が出現したことがです。
『転移』と呼ばれるその現象は現実であり事実なので否定する事もできず、彼らが理知的な存在であったため全世界に承認されました」
「神聖ブリタニア帝国第98代皇帝シャルル陛下は懐柔を望まれ、インターナショナルスクールとしてアシュフォード学園をかの国に建設したり人質として
ルルーシュ殿下とナナリー殿下を転移日本に『留学』に送り出すなどの政策を行われました」
こめかみを引きつらせるコーネリア 幼いながらあの子の料理は絶品だった。 その後自分はあの子の手作りプリン無しに生きていかねばならなくなり、真剣に陛下暗殺の策を練ったものだ
「そうして時間を稼ぎかの地を調査していたのですが近代文明国家に対し諜報機関を急いで一から構築するというのは不可能とは言わないまでも大変な困難を必要とし
結局ロクな情報を入手することはかないませんでした。
と申しますか下手に潜入した諜報員が『萌え』だの『珍妙な掛け算』だのに耽溺してしまう始末」
『珍妙な掛け算』ってちょっといいよなー、とかリリアン女学園
シリーズとかって少しだけ、ホンの少しだけ気に入っちゃったよねとか考えてるのはコーネリアだけの秘密だ
あと密かに集めて隠してた『薄い本』がメイド達が部屋掃除した後机の上にきちんと並べてあった時はスゴい気まずかった
323 :ぽち:2012/11/09(金) 17:36:58
「これ以上の引き伸ばしは無益にして無意味、とシャルル陛下の御聖断により旧日本国首相枢ゲンブの事故死を好機として転移日本に皇歴2015年8月10日、宣戦を布告。
コーネリア殿下指揮の元総勢50万からなる大軍を送り込みました」
「わがブリタニアの軍威に恐れをなしたのかほぼ無抵抗のまま姫様直属の先鋒五万が千葉は房総半島に上陸し、橋頭堡の確保に成功」
「しかし、第二陣、第三陣は彼らが用いる未知の新兵器、誘導推進弾(敵軍はミサイルと呼称)によりほぼ全滅しました」
「更には彼らはナイトメアフレームの情報を入手し、それを基にしたと思われる独自の兵器を使用、敵軍呼称装甲騎兵(アーマードトルーパー)をもって
必勝を信じていた陸戦においてもわが軍を圧倒。
KMFとATは性能的には大差無いものの敵機は数が多く、またバックアップもきちんとされる上誘導推進弾の援護もありはっきりいってわが軍は圧倒されております」
「説明ご苦労」
「我等上陸部隊も確実に、かつ一方的に削られていっております。数的な意味で全滅もそう先の話ではないかと」
降伏すべき、その言葉を彼は必死に飲み込んだ。
確かに将兵を救うにはそれしかないがその場合わが軍の情報の相当量が敵に渡ることとなり、そして敗北の責任はほぼすべてが敬愛するコーネリア・リ・ブリタニア殿下に負わされることとなるのだ。
そもそも転移日本の情報が少なすぎた上敵はなぜか自分たちの事を知り尽くしており、この戦争そのものが間違っていたのだ。
ルルーシュ殿下たちを人質として送り込んで稼いだ時間でもこちらは情報を得ることができず、向こうはその時間でKMFを入手している。
本来「日本」への奇襲で初お目見えとなるはずが戦争開始が遅れた結果その情報がだだ漏れとなり・・・・
ああもう言いたい文句が多過ぎてどうすればいいのやら!!
「落ち着け、わが騎士よ」
- ひょっとして口に出ていましたか 申し訳ございません
「かまわんよ それでは私は将帥としての義務を果たすとしよう」
324 :名無しさん:2012/11/09(金) 17:38:39
「上陸ブリタニア軍より降伏する、との連絡が入りました」
「ふむ、とりあえずあの『お姉さま』を殺さずにすんだのは幸いというもの」
「おやそういうご趣味でしたか あと神根島は?」
「既に発見し、遺跡は念入りに爆破してコンクリやらいろいろ流し込んで入念にツブしておきました」
「シャルル暗殺してしまえば早いんだけど」
「コード持ってるから死なないし『ギアスキャンセラー』作ってもらわないといかんので殺すわけにはいかないんだ」
「アレがないとアーニャたん助ける事が出来ないし」
「とにかく、われらの第一目標は『シャーリー嬢とアーニャたん救出』」「それが第一目標かよ」
「第二目標は『ラグナレク接続計画破壊』」「それが第二目標かよ」
「第三目標『出来るだけ早いうちのシュナイゼル抹殺』」「それは同感」
「とりあえずカレン嬢は確保し、パイロットとして訓練中だ」
「向こうの日本の神楽耶嬢からは『ルルーシュさまを婿として頂けるなら全面的に協力します』だそうだよ ケッ」
「全ては、優しくはないかもしれないけれど平穏な世界を作るため」
「でもなぁ・・・・・・若本ヴォイスを敵に回すのって凄い勇気がいるよな」「あ、それ同感」
最終更新:2012年11月18日 08:45