252 :ぽち:2012/12/28(金) 06:31:09
帰宅
「もうすぐ夏休みだね、一夏」
「どうなさるおつもりですの?」
「こっちの家に帰るかな、やっぱ 家は人が住まないとすぐ痛むから手入れしないと
一ヶ月ほどヒルデと二人で過ごすつもりだよ」
(『ちょっと近くを通りがったんで』で毎日通うのはやっぱ不自然かな)
(そんなこと考えてるから『あざといさん』などと呼ばれるのですわ)
(ヒロインならぬ『チョロいん』などと呼ばれてるあなたに言われたくないよ)
「いや!すまないが『あっち』に帰ってもらうよイチ!」
「アイハラどのではないか」
「・・・・・・・・・まるで俺が周囲のドタバタに巻き込まれてヒドい目にあうのを待っていたかのような
タイミングで姿を現したけど、それはおいといて『あっち』に帰れとは?」
「イチはこっちに遊びに来たわけじゃないんだろ?そろそろ一回戻ってきて報告しろってさ
今から急いで報告書書かなきゃいけないだろうから八月の頭頃でいいって」
「お気遣いありがとうございます ですが報告書は毎日キチンと書いてるので極端な話今日すぐにでも帰れますよ」
「面白くないヤツだな あれだろ、お前七月が終わる前には日記をのぞいて宿題全部終わらせてるタイプだ
まあそれはともかく何人か連れてきてかまわんぞ ってゆーか嫁候補連れて来いってさ」
「誰がンな事!」
「嶋田のダンナに決まってるだろ お前本人にヒルデに保護者、あと嫁たちを連れて帰れってさ」
「色々言いたい事はあるがとりあえず誰だ嫁候補って」
「どっちかってと一夏が千冬さんの嫁って感じよね」
「まあそんな判りきったいまさらな話はともかく保護者として千冬さんと山田先生てったっけ?
あと『いつもの五人娘』あと生徒会長と布仏さんの同行を上は考えてるみたい
ちなみに軍事機密レベルB+までパス出るみたいだから」
「!!!何考えてるんですか! 今現在受け入れてる留学生に対しては民間レベルの情報しか渡してないというのに」
「『大統領と愉快な仲間たち』に文句いってくれよ さらに」
「さらに?」
「米、中、英、独、仏、露そして日に二隻ずつ『磯風型宇宙駆逐艦』を提供する準備を始めてる」
「!!!!!!」
この爆弾発言に周囲もどよめく。
253 :ぽち:2012/12/28(金) 06:31:48
「それは・・・・・いったい・・・・・・・」
「はっきり言えば『手切れ金の前渡し』だよ」
「ああ、なるほど それならわかります」
「わ、わわわわわかるとはどういうことなのだいちか」
「落ち着け箒 つまりは、だ ウチの上層部はこの宇宙にもガミラスがいるのではないか、とビビってるワケだ」
「なるほど、そしてこの地球にガミラスの侵攻があった場合余計な犠牲を出すのも御免だから、と『37番目』を決め込むわけね」
「お、鈴もわかってるな その通りだ ぶっちゃけると『見捨てる』といって良い」
「ふむ、なのでこの宇宙のガミラスだのガトランティスだのと接触する前に火の粉を払える実力を持て、と」
「そういうコトだラウラ 流石に最高機密なタキオンエンジンは提供できないけどな」
「正直現時点でそのような物提供されても困るでしょうね」
「何故だ?一番良い物をもらいたいというのは当然だろうに」
「あのですね箒さん、軍事技術というのは全てのテクノロジーの頂点に立つものなんですのよ
はっきり言えば現時点でタキオンエンジンなぞ送られてもエンジンに使用する鋼板の精製すら出来ないのですから持て余すだけですわ
まして今のわたくしたちは月へ行くことすら国家プロジェクトなレベルなのですから」
「ISの技術だけ尖がってても無意味ということだ」
「謎の思考操縦技術とか謎の武装隠匿空間とかあるのにぃ」
マヂでISの武装ってどこから取り出してるんでしょうね
最終更新:2013年01月04日 20:30