27 :KY:2012/12/29(土) 14:02:57
ネタSS 神風の恐怖
神風。
それは元寇と呼ばれるモンゴル帝国の日本侵攻の際に、日本を助けた台風である。
当時の日本はモンゴル帝国に苦戦しており、この台風がなければ、その後の日本史は大きく変わっていただろう。
まさに歴史を大きく変えた台風だったのだ。
これが後の神国日本という思想に繋がっていくわけであるが、史実の20世紀においては神風特別攻撃隊という飛行機による敵艦に対する体当たり攻撃、つまり自殺攻撃として世界に伝わっていくことになる。
しかし、憂鬱世界では勿論そんなことはなく、むしろ大西洋大津波を日本人が神風が吹いたと大喜びした事から、神風とは日本が危機に陥ると何故か都合よく発生する災害として世界に認知されていく。
中でも現在日本と針張っているドイツはこの神風を恐れた。
何しろ、神風つまり大西洋大津波のとばっちりと、その後の海流の変化や気象異常など影響のほとんどなかった日本と異なり、ドイツは甚大な被害を受けていたからだ。
ゲルマン民族万歳な、ナチス幹部であっても「例え将来的にドイツが日本を大きく上回ったとしても、下手に日本を追い詰めて神風が吹けばドイツが滅びかねない」といったほどだ。
これらの意見は日本の爆発的というより神がかり的な発展が原因となっており、日本人の異様性を敵手たるドイツがどれだけ不気味に思っていたかを表していた。
余談であるが、後のそれを知った嶋田を初めとする衝号作戦を知る者たちは苦笑いをしたという。
最終更新:2013年01月07日 21:57