76 :大西洋 ◆BMYad75/TA:2012/12/31(月) 21:44:07
「おい、俺らはいつまで立ってればいいんだ!?」

フランスから避難民の列を誘導する警察官の言葉
戦線崩壊後に北海道に流入した避難民は50万人を超える規模であった(写真7・8)。

写真7 難民は各種公共施設や宿泊施設に分散して収容したが、数は足りるはずもなく
    仮設住宅の完成するまで野外でのテント生活を余儀なくされた。

写真8 難民キャンプで志願兵を募る自由フランス軍将校。
    労働可能な難民たちは、兵士や軍需工場、農業などの徴兵で人手の足りない一次産業に従事した。


「フランスの戦友諸君。
 君たちと共に戦えたことを私は誇りに思う。
 フランス共和国という国家はナチスに残念ながら降伏した。
 しかし戦友諸君ら個人はナチスに降伏したのか!?
 私はしていないと信じている。
 現にここブルターニュ戦線を突破したドイツ人は一人もいない。
 私は問いたい。
 国家としてフランス共和国は負けたが、フランス人は負けたのかと
 戦友諸君。
 私たち日本人は戦い続ける。
 そして私は信じている。
 私たちと共に戦ったフランス人は誇り高く、敗北を甘受しないと」

フランス降伏の三日後に流された嶋田首相のラジオ演説。
ブルターニュ戦線で戦い続けるフランス軍将兵や北海道内のフランス人難民向けに放送された(写真15)

写真15 マイクの前に立つ嶋田首相とそれを見守る駐日仏大使夫妻 
    フランス語と英語の両方で行われたが、フランス語の発音について大使夫妻との猛特訓が行われたという。
    この嶋田首相の演説は後日BBCにてド・ゴール将軍の演説と共に再放送され、レジスタンス地下放送などにより
    フランス全土で聴取された。




民明書房 「日本の戦い」より抜粋

77 :大西洋 ◆BMYad75/TA:2012/12/31(月) 21:49:04
以上です。 

アンドレ・モーロワの「フランス敗れたり」を読んでたら
書きたくなってしまって

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2013年01月10日 21:22