125 :taka:2013/01/03(木) 14:18:13

「ふむ……なかなか良いな」

戦闘機隊総監であるアドルフ・ガーランドは日本から取りよせた雑誌に見入っていた。
大戦中、大陸などで活躍したとある中隊の写真集である。
在中米軍機や米軍機を供与された中国空軍を軒並み蹴散らし、日本軍機の精強ぶりを世界に知らしめた部隊として有名になっていた。
勿論、彼らの情報は優先して収集されていたが、ガーランドの興味は彼らの機体のペイントにあった。
ドイツ軍も部隊章やエースの目印であるノーズアートは結構描かれている。
しかし、それらと比較してもこの中隊のノーズアートは鮮やかだ。
機体に黄色いラインをペイントしてあるもの。(この黄色いラインが描かれた機体は特に精強であり、黄色を見たら逃げろとすら指示が出た
此処の機体に描かれた様々なペイント。
鎖を身体に巻いた地獄の番犬、兜を被った戦乙女の横顔、赤い燕、黄金蟻。
緑の梟、槍とアーメット、蒼いリボン。個性的でどこか厨二病臭いデザインはガーランドのカッコ付けたい精神を大いに擽った。

実は、ガーランドも自分の機体にノーズアートを付けている。
著作権に死ぬほど五月蝿いと未来で煙たがれていた、あの会社のマスコットである鼠である。
もっとも葉巻はくわえているわ両手に拳銃と手斧を持っているわで色々凄まじい。

個人的には○ッキーは外せない。鼠好きだし。
だけど、これらの多彩なノーズアートを見た後では何か物足りなく感じる。
ガーランドは少しだけ悩んだ後、受話器を取り知人の日本人(厨似病)に連絡を取った……。

その後、ガーランドの登場する機体……主に試験機のジェットであったが愛用のノーズアートが変化する事になる。

ミッ○ーの目元が黒帯で覆われ、黒帯の部分に『著作権命』と日本語で書かれるようになった。
最初は友人の提案に困惑したガーランドであったが、日本語の意味と某会社の本性を聞かされ大爆笑しこのノーズアートにしたという……。

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最終更新:2013年01月07日 22:23