858 :憂鬱×ギアスにおけるKMF関連 EU編 改訂版:2013/02/26(火) 21:28:52
憂鬱×ギアスにおけるKMF関連 EU編 改訂版
清が正式に独立国として決まったとき、EUのしっかりとした危機感を持つ政治家・軍人は当然慌てた。
いくら【ガン・ルゥ】がこちらの【パンツァー・フンメル】より弱いとはいっても、圧倒的数というのはそれだけで力を持つ。
しばらくしたら、更に【ジェンシー】なる機体を配備したという話が流れてきた。いくらブリタニアのサザーランドより弱い(あくまで予想)とはいえ、これまた数をそろえられたらまずい。
【パンツァー・フンメル】は近接攻撃に弱く、運用方法が固定砲台ばかりで意味がない。
日本にも開発に出遅れ、ブリタニアもすでに更新し始めている。
技術は日進月歩とはいえ、いくらなんでも自分達は遅すぎる。
一応、【アレクサンダ】という機体が開発されているが、新技術ばかりでまだ完成しているは言えず、試作段階だ。
悩んでいると、ブリタニアと日本のスパイから興味深い話が舞い込んだ。
『ブリタニアでKMFを開発していた技術者が、自分の機体を作りたいからと中華に渡った』
『日本の軍部で、新しいKMFを決めるために何機種か設計士に出させ、採用したらしい』
という話だ。
最初の方の内容は、ロイド・アスプルンド伯爵の【ランスロット】が採用されそうだと分かったラクシャータは、あっさり見切りをつけて中華に渡って天子派とコンタクトを取り、交渉して見事成功したらしい・・・という報告。
対して日本の方は慎重に裏付け調査をさせた。その報告によれば、コンペには様々な機種か出てきたらしいのだが、そんなに多くの種類を作る気はない日本は、【ウィンダム】を含め3機種くらいに絞ったらしく、後はお流れしたようだ。
ならばラクシャータのように“日本の技術者でも同じように、自分が開発した機体を売り込みたいと考えていてもおかしくない人物がいるはず!”と判断した。
さっそく条件を絞って探させてみると、なんとか一人だけ該当した。
彼はロボットに対する情熱がすごかったが現実的で、飛行させることにあまり熱心ではなかった。
『陸戦兵器なのだから、陸戦を主体に考えた方がいい』
そう言ったものの、軍部の意向には逆らえずに落選した。完全な新設計で、相関性が無かったのも原因だった。
しかし、彼は機会があれば自分の案を生かしてみたいとも同僚に話しており、勧誘すれば行けるかもしれない可能性があった。
『今すぐ交渉するのだ!』
この指令はすぐに現地に飛んだ。
日本に気取られると不味いが(機密漏洩に当たる)、それでもダメもとで交渉させた。
設計士は悩んだようだが、一人身で両親はすでに他界していて、実家は兄がすでに継いでいる。
決断した彼は秘密裏に辞職願を郵便で出し、資料を鞄に詰め込んで「少し旅行に行きます」と上司に言うと、すぐさまEUに向かった。
夢幻会がこの事態を察したときにはすでに遅く、後の祭り(古株から新しい人物に交代している時期でもあった)で彼はすでに亡命していた。
それから数か月後…EUは二機種の新型KMFの発表をした。
一つは【パンツァー・フンメル】を流用した後継機。
もう一つは夢幻会から見たそれはどう見てもパワードールズの機体で、装備機構がアーマード・コアに近かった。
彼は夢を、遠くの地で実現させていた。
859 :憂鬱×ギアスにおけるKMF関連 EU編 改訂版:2013/02/26(火) 21:29:35
人物解説:〔彼〕
比較的若い転生者。夢幻会のことは知っているが、前世でもあまりかかわっていなかった。採用されたのがガンダム系列の機体だったので、愕然としていた時に声を掛けられて決断した模様。ガンダムは嫌いではなかったらしいが、動くパワーローダーを見たいと欲求に負けたようだ。
今は充実した生活をしている(EUは夢幻会の事も知りたかったらしいが、彼は殆ど知らなかった)。
機体解説01:【パンツァー・フンメルⅡ】
砲戦能力を高めた支援機。足を四脚型ランドスピナーに変更し、腕を完全な大砲にして総弾数と火力を上げた。
胸部分を長くして真ん中に可動式の機銃を取り付けている(イメージはAC3のCCL-02-E1)。椀部は更に大口径砲を取り付けることもできるし、大型機銃×2に変更できる(要は武器腕)。
偵察型(アンテナヘッド)も存在する。
補足:【パンツァー・ヴェスペ】はまだこの時設計段階であり、改造して中途半端にするより完全に支援機として製造することに計画を変更した。【パンツァー・フンメルⅡ】の名前を【パンツァー・ヴェスペ】変更する可能性もあり。
機体解説02:【オルレアン(仮称)】
PCゲーム『パワードールズ』のX3装甲歩兵パワーローダーを外観基準とし、椀部換装・頭部換装が出来るようになっている。
KMFの特徴であるランドスピナー・スラッシュハーケン、飛び出した背部のコクピットもあるが、大きな特徴としてACのようにアタッチメントが
多くあることだ(場所は両肩・両肩内部・両前腕部・背部二箇所・両脚部・両大腿部は弾薬格納庫)。
背部武装は、コクピットの両側に取り付けられるようになっている。大きさに比例したパワーと装甲は【グロースター】よりも高く、以外に機敏に動ける。
コクピットブロックは近くに火器を配置するので、大分装甲が厚くなっている(飽く迄も他のKMFに比較して)。空挺もできるので、汎用性は高い。
しかし、第五世代を上回るのを目標にいろいろ欲張った設計がされているため、機体は5mと巨大化しているのが気になるところだ(装甲の増加と、後付武装の重量が原因)。
今後は生産効率化・機能オミット等で機体は小さくなる可能性がある。
最終更新:2013年03月06日 21:54