293 :New ◆QTlJyklQpI:2013/04/08(月) 00:30:21
※第三帝国氏の
夢幻会の戦争とゼロ魔の
クロス作品です。許可は戴いてます。
- ハルケギニアの西方沖にある大陸に存在する国、魔王国。
その国は魔王に率いられた亜人などの魔族やエルフ、ロマリアから迫害されていた新教徒らが千年前に起こしたとされ
広大な大陸という領土とロマリアの教えに沿わないが故に度々”聖戦”の名の下各国の王家によって侵攻を受けていたが
先住魔法や”場違いな工芸品”により悉く跳ね除けられた結果、今日まで続く停戦協定によって
お互いに距離をとりつつも一応平穏を維持することとなった。-
ネタSS ~夢幻会の戦争inハルケギニア~
魔王暦100×年、魔王国の首都ワルキュラに聳え立つ大魔城。
その城の奥にある会議室にて夢幻会メンバー+閣僚陣による会議が始まっていた。
「ヴァリエール公爵家の三女が魔法学院に入ったという情報が届いたわよ」
「いよいよ原作開始か・・・・」
「ルイズウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
「おい誰か富永止めろ、ルイズの映像見てラリってやがる」
「ハッ!」
諜報活動の元締めであるCMA(中央魔導局)長官の能天気エルフ、セシエ・ハイムの報告を聞き
いよいよかと腹を括る夢幻会メンバー、もとい歴代魔王一同(そしてドラクール参謀総長に手刀撃ち込まれる富永)。
”剛士も面白かったから貴方達も頑張って!大丈夫、今回は介入しないよ!”
死んだ直後にデウス・エクス・マキナな存在の美少女にそう言われて
ピチピチ(笑)な状態の肉体でハルケギニア世界の放り出されて約千年。
某料理人の指導で田畑を耕し、元大蔵大臣が教育を教え、元総理兼海軍元帥が魔王にされるなど
様々な出来事をこなしつつ迫害されていた亜人やメイジを含む難民などを吸収し発展してきたが
今回の原作開始は魔王国存亡の危機とも言えることであった。
「出来る事なら構いたくないんだが・・・・・」
「アニメのエンシェントドラゴンはともかく、小説のように”大隆起”が起これば隆起しない土地を求めてこっちに聖戦を
仕掛けてくる可能性がある以上仕方ないでしょう」
「トリステイン、アルビオン、ガリア、特にトリステインは怒らせてるからなあ・・・・・」
294 :New ◆QTlJyklQpI:2013/04/08(月) 00:31:04
自分らの過去の所業を振り返って顔を引き攣らせるメンバー。
建国の当初から大陸側の国家、特にロマリアとの関係は険悪であった。
先住していた魔王国エルフ(サハラに住むエルフ、通称サハラ・エルフとは別の系統)のツテを使った
ネフテスとの交易が知られ幾度となく聖戦を吹っかけられ、その都度撃退してきたが
そのせいで各国の財政は悪化、王権より貴族が幅を利かすようになっていた。そして何度目かの聖戦時、強硬であった
トリステイン首脳陣を黙らせるため巨大怪鳥を使ったBC兵器(と言う名の怪鳥のウ●●)による攻撃を敢行。
BC兵器(と言う名の怪鳥の●●チ)の結果、王都トリスタニアは白く染まり、
王家の威信は失墜、フィリップⅢ世(アンリエッタ王女の祖父)の治世までトリスタニア=便所都と囁かれていたほどだ。
「ゲルマニア建国に肩入れした事を含めてかなり怨まれてるでしょうね」
「一応貿易はしてるがアンリエッタが覚醒するまで待つしかないかもな・・・・となると当分原作通りか」
「零戦は元の場所に戻したしな」
「いざという時は佐々木少尉の親族、シエスタとスカロンさんら経由で何とかするしか・・・・・」
因みに佐々木武雄海軍少尉は現在は魔王国に移住、魔族仲良し効果で老化せずにこっちで
倉崎の面々にネフテス経由で手に入れた”場違いな工芸品”の航空機のテストパイロットにされている。
「問題はガリアのジョセフ王ですね。セシアさん何か情報は?」
「ネフテス経由の情報でジョセフ王とビシャーダル議員が頻繁に接触してるらしいわ」
「何故だ?テュリューク統領にはあの危険人物には関わるな、と言ったんだが」
原作では聖地奪還を阻止するためにガリアに肩入れしていたネフテスだったがこちらでは
西に魔王国が存在する。そのため魔王国を支援し各国の目を東のサハラから逸らすために連携し
各国の諜報には魔王国にいる人族を使うなど一種の相互防衛条約が結ばれていた。
「どうも評議会(カウンシル)で強硬派の突き上げにあったみたいなの」
「・・・・・鉄血団結党か」
「最近海賊行為をしなくなったと思えば・・・・・」
メンバーの中で海上保安庁を率いる南雲の眉間に皺が寄る。
何度か聖戦を撃退した魔王国にネフテスの中でも脅威論が浮上、特に最初から蛮人の魔王との交易
に反対していたエスマーイル率いる鉄血団結党は盛んに魔王国に干渉しようとし子飼いの多い水軍
を使った商船の妨害などあからさまな行為に海保の面々はフラストレーションを溜め続けていた。
そして、昨今精霊通信技術や”場違いな工芸品”を模した銃器を開発している魔王国に危機感を抱いた彼らは
ネフテス独自での蛮人の国への干渉を声高に主張、今まで抑えていたテュリュークも今回は折れたらしい。
「まずいな、あの無能王にエルフの技術、それにミョズニトニルンが合わさると・・・・」
あの狂人なら下手すればこちらに向かって気かねない。
簡単に想像できるだけに頭が痛くなってくるメンバーたち。
そして頭を抱えながらも魔王である嶋田は毅然と言い放つ。
「厄介だろうが何だろうが、やるしかない。この国を守るためには、な」
千年掛けて作り上げた自分たちの国。それを捨てて逃げれるほど夢幻会メンバーは人でなしではない。
”嶋田のくせにカッコいいこと言いやがって”という視線を浴びて自分の言った言葉に内心悶絶する嶋田。
様々な問題を孕みながらも”ゼロの使い魔”の物語は始まろうとしていた。
余談1 某学院にて
「それではツジ殿、ヴァリエール嬢は虚無の使い手と?」
「はい、間違いなく。それと・・・・・」
「分かっておりますとも。”シャシン”とやらは中々便利ですなあ。おかげで鬱陶しい男子学生や
書類仕事の疲れも吹っ飛びます。今年の新入生のはちゃんと送ります」
「ありがとうございます。新たに創設された女学校の制服の写真を送りましょう。オールドオスマン」
「おお、ありがたい!すべては!」
「我ら!」
「「MMJのために!!」」
最終更新:2013年05月12日 21:42