993 :二二三:2013/05/04(土) 00:19:55
休日日本ユフィルート前提で、アッシュフォード日本高の生徒に憑依した男の話~
埋め立て用のくだらない短文ネタ~



俺はオリ主なんだ!



コードギアスというアニメがある。舞台は現実とは違う異世界の日本とアメリカ大陸にある架空の国、神聖ブリタニア帝国
そのブリタニアの皇帝に放逐された皇子ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが歩む反逆の物語だ

個人的にだがこのアニメは一番のお気に入りだったりする。理由はルルーシュの妹ナナリーが好きだから
ふわふわした茶色の髪の毛、小柄な体躯、愛らしく穏やかな容姿、全部が俺好みな美少女なんだよ

で、このナナリーはルルーシュと一緒に人質という名目で送られた日本で静かな生活を送るわけだが、よりにもよってそれをした張本人シャルルが嘘のない世界を作る計画のために日本へと軍事侵攻してエリア11にしちまうんだ
お陰で平穏に暮らしていたルルーシュとナナリーは身を隠して生きざるを得ない状況に置かれ、ルルーシュは原因を作った父シャルルとブリタニアに激しい憎悪を抱くようになる
2010年にブリタニアの日本侵攻が始まり、日本という国は名前を奪われてエリア11になる。そして日本人はイレヴンと呼ばれ差別される最底辺の存在に貶められる訳だ

俺はナナリーは好きだがこのブリタニアという国は大嫌いだった。日本を占領して植民地にするような国を好きになれる筈がないだろ


そしてどうやら俺は憑依転生をしてしまったらしい、ついさっきまで自分の部屋でコードギアスを見ていたのに、気が付いてみたらアッシュフォード学園高等部の制服を着て、学園の敷地内に立っていた

「オリ主ってやつか!」

やった最高だぜ!となれば早速ナナリーに会いに行こう!
できればユフィにもフラグを立ててスザクから奪ってやりたいとこだが、既にウザクとデキてたら付け入る隙はないからな。てか、ウザクの身体能力考えたら奴を敵に回すのは危険極まりない
ま、俺はナナリー一筋だからウザクなんか関係ないけど

とにかく待っててくれナナリー!君の未来の旦那がいまいくからな!

93 :二二三:2013/05/04(土) 19:57:24
試行錯誤して書いてたゲスモブネタ完成~投下~

前スレ埋め立て用に10分くらいで書いた休日日本ユフィルート前提で、アッシュフォード日本高の生徒に憑依した男の話~



「俺はオリ主なんだ」改め、「いいや君は単なるゲスモブだよ」


早速ナナリーを探し始めた俺は学園の中庭まで来たところで見てはならない物を見てしまった

「な、な、あれはッ」

白髪を特徴的な巻き上げ髪にした日本ではまず見ることがない豪奢な髪型のオヤジ。服装はグレーのスーツを着ているが、あれは間違いなくブリタニア皇帝シャルル

「おい、そこの!」

この学園にはあり得ない人間の姿を見ながら立ち尽くしていると、警備員か教員か知らないけど男が声をかけてきた

「こんなところで何をやってるんだ。もう授業始まってるぞ?早く教室に戻りなさい」

「す、すみません、」

どうやら教員みたいだな。怪しまれないようにペコペコ頭を下げた俺がもう一度中庭を見ると、そこには誰もいなかった


一方、中庭の偉人は

「ええいっはなせ!儂を誰だと思っとるのだ!」

「神聖ブリタニア帝国第98代皇帝陛下ですな。あいにくとマリアンヌ様とシュナイゼル様から当学園の方に連絡が入っておりまして、陛下のお姿をお見かけ次第至急取り抑えるようにと仰せつかっております
 また枢木総理との首脳会談を終えたその足で抜け出してきたのでしょうが残念でしたな」

「貴様らには愛する我が子の授業風景を見たいという親の気持ちが分からんのくわぁぁぁ!」

「お連れしなさい」

「了解しました」

駆け付けた警備員と教員に取り抑えられていた

94 :二二三:2013/05/04(土) 19:59:03
くそっなんで皇帝が日本に来てるんだっやつが来るのはR2の後半になってからだろっ、まだ学園が普通にある以上R2のフレイヤ弾投下までいってないはずだ
大体オリ主がやってくるのは無印の始め頃と相場が決まってんだから確認するまでもないってのに……

そこまで考えて気付いたのはあのシャルルに護衛らしい護衛が着いてなかったこと。いくら安全でも皇帝に護衛がいないなんて普通に考えたらおかしい

「そうかっ、あれは皇帝の偽者かなにかだな!」

そうに違いない。なんであんな偽者を用意する必要があるのかは知らないが何か企んでいるのかも

もしそうならルルーシュとナナリーが危ないな。早く合流して皇帝の偽者に監視されていることを二人に伝えねば
ほんとは授業なんか出ている暇はないがこの時間ルルーシュも授業中だから、素早く合流するには俺も授業に出る必要がある訳だが俺は自分の教室がどこか分からない

「困ったな、こんなところでのんびりしている暇はないってのに」

でもその心配は必要なかった

「キミ!休憩時間はとうに終わっているぞ!」

また教員に注意されたのだ。まあ休憩時間でもないのに教室の外をうろついていれば怒られて当然か。でもま好都合だ

「あの……、すみません、この学園って広いから自分の教室がどこかわからなくなってしまいまして」

「教室がわからない?」

正直に話すと怪しい人物と疑われてそのまま職員室に連れていかれたのだが、学園の制服を着ていたのと生徒名簿に名前が記載されていたお陰で事なきを得、クラスの場所もすぐに判明した
どうやら俺はルルーシュとはクラスメイトのようだ。さすがはオリ主といったとこだな

95 :二二三:2013/05/04(土) 20:00:43
無事教室に着いた俺は担任の先生に注意されたあと席に着いた

(あれは日本人か?)

教室には日本人と思わしき生徒が何人かいて、教師の話を聞きながら熱心にノートをとっている

(裏切り者が)

ブリタニアの植民地になった日本で教育を受けている=名誉ブリタニア人
つまり日本人としての誇りを失った非国民
俺がウザクを嫌いな一番の理由は、親を殺した死にたがりの癖に名誉ブリタニア人になった裏切り者だからだ
それからも裏切りに次ぐ裏切りを繰り返している。日本を裏切り、皇帝を裏切り、ラウンズを裏切り、ナナリーをも裏切った正に裏切りの騎士
あんなやつにナナリーが好意を寄せていたのが信じられないしムカつく

ウザクほどじゃないけど、この教室にいる名誉ブリタニア人も見ていて吐き気がするんだよ

「皇歴1…年……ブリタニアと日本は……条約を……以後両国は……そして現在………」

ブリタニアの歴史を教えているみたいだけど、まったく興味がない俺は初っぱなから授業内容を聞いていなかった。日本人から何もかも奪い取ったブリタニアの歴史なんぞ覚える価値もない



授業が終わり放課後を迎えた訳だが、これからルルーシュには生徒会があるから接触が難しい、ではクラブハウスに行くにはどうすればいい?
原作では部外者はめったに行くことがない場所みたいだったから正直言えば足を踏み入れにくいんだ
しかしナナリーに会うためには行くしかない

「そうだな、生徒会に用があって訪れたら偶然会ったという感じでいくか」



結果的にこの試みは無用のものとなった。どうしてかというとナナリーが中庭にいたからだ。原作と同じく車椅子を使用しているところからして目もやはり見えないみたいだな
車椅子を牽いているのも原作同様、篠崎流忍術伝承者の篠崎咲世子さん。うむ、咲世子さん美人だ。オリ主である俺なら上手くすれば彼女にもフラグが立つかもしれない。ここはナナリーを本妻にして咲世子さんを愛人にするのもアリか?

とりあえずは声をかけてみよう。ナナリーなら見知らぬ男に声をかけられても普通に話をしてくれる筈。ただ警戒心が強い咲世子さんには要注意だな。変に疑いを持たれたらこの先ナナリーに会うのにも支障が出るし

そして俺は歩を進める。未来の嫁の元へと

96 :二二三:2013/05/04(土) 20:03:03
「あ、あの、」

「はい?」

「……」

だけどいざナナリーに話しかけたら声が上ずってしまった。案の定ナナリーの方は不審な目を向けてくることはなかったけど、咲世子さんが警戒している

こ、怖い、これが本物の忍者ってやつか?
けどここで怯んでいたらナナリーにフラグを立てるどころじゃない。大体俺はオリ主なんだから、もっと堂々とすべきだろ?

「あの~私に何かご用ですか?」

ナナリーを見ると目に包帯を巻いていた。目が見えないのは知ってるけど包帯をしてるのは穏やかじゃないな。何かあったのだろうか

「ナナリー様に御用件があれば私が窺いますが?」

いつまでも話さない俺に咲世子さんが進み出る、明らかにナナリーを庇うような体勢だ

「い、いやっあの俺はっ」

これはマズイと思った俺が予定通りの話をしようと口を開きかけたときだ

「お待たせナナリー!」

爽やかな好青年よろしく裏切りのウザクがやってきた

「スザクさんこんにちは」

後ろから聞こえた爽やかな声にナナリーは花がほころぶような微笑みを浮かべた。やめろナナリー!夫である俺以外に、とくにウザクなんかにそんな顔を見せるな!

「あれ、○○くんじゃないか」

するとウザクは俺の名前を口にした。なんでコイツが俺の名前を知ってるんだよ

「スザクさんはこちらの方お知り合いなのですか?」

「うん、クラスメイトだよ」

クラスメイト?ウザクと俺がクラスメイトだと!
確かにルルーシュとも同じクラスだからコイツも同じになる訳だが、嫌いなせいかすっかり抜け落ちていた

「○○くん、ナナリーに何か用でもあるのかい?」

うるさい話しかけてくるな!旦那が嫁に話しかけるのに理由なんか要らないだろーが!

「と、とくに用がある訳じゃないんだけど、ランペルージさんが……」

「ランペルージ?」

し、しまった、ムカつくあまりにナナリーを知らないはずの俺が名字を口にしてしまった!

「あの、人違いではないでしょうか?」

人違い?あせる俺はナナリーの口から飛び出た言葉に疑問を覚えた
ナナリーは今ブリタニアから身を隠して生きている。だから今の名前はナナリー・ランペルージで合ってる筈だ、なのに人違いって……

「あの~私はナナリー・ヴィ・ブリタニアです。ランペルージさんという方とお間違えなのではないですか?」

「はっ?」

ま、待てよナナリーっ!何でキミがその名を名乗ってるんだ!

「ははは、キミがそんな冗談を言う人だとは知らなかったな」

「えっ冗談だったのですか?」

「当たり前じゃないか。このアッシュフォード学園でキミと他の誰かを間違えるなんてあると思うかい?
ああそうだナナリー、さっき陛下が御越しになられてたよ」

な…に……?

「ナナリーはやらぬぞって怒鳴られたよ……」

「まあ、またお父様がそのように失礼なことを……」

なに…言ってんだ…?

「でもナナリーの騎士にっていうのは認めてくれてる筈なんだ。僕にナナリーを守る為に必要ならワシを殴れるかって聞いてくださるくらいだからね。もちろんナナリーの為ならたとえシャルル陛下が相手でも殴れると答えたよ」

「ス、スザクさん……、」

ナナリーの騎士…だと?
それにコイツの目……好きな女を見る目だ……
何でだ…?
何でウザクがナナリーの騎士になるとか言ってそんな目でナナリーをっ……俺の嫁を見ていやがるんだよっ!

〔違うっ違うだろッお前がなるのはユフィの騎士だろッなんでお前が俺の嫁を寝盗ってやがるんだッッ〕

怒りのあまりに口を突いて出そうになった罵詈雑言を寸でのところで我慢した俺は、もう見るに耐えられないウザクと嫁ののろけにその場から逃げ出していた

97 :二二三:2013/05/04(土) 20:05:25
「あっ○○さん!」

突然走り出した彼を見たナナリーは、引き留めようとして声をかけるも聞こえていないらしくそのまま走り去っていった

「いったいどうしてしまったのでしょうか?」

心から心配する優しい少女に彼の事情を知る由もないスザクもどうしたのかと首を捻る。だがそんな二人に対して心の機微を感じ取っていた咲世子だけは違った

「ナナリー様、以後彼にはお気を付けくださいませ」

「咲世子さん?」

「スザク様もそれとなくご注意の程を」

「は、はあ、」

(あの男のナナリー様を見る異様な目付き…危険ですね)

「それにしても大変だろうナナリー。慣れない車椅子生活は」

「いいえもう慣れました。でも皆さん大げさで困ります。結膜炎で目に包帯を巻かれてしまいますし、足を挫いたくらいで車椅子を用意されますし……」

「申し訳ございません。しかしナナリー様はブリタニアの皇族である御身故、ご理解くださいませ」

「そういうことだよ。結膜炎で目に包帯は変だけどね」

「もうっ、スザクさんの意地悪!」

「ははは」

このあと、ルルーシュ・ナナリー直属のヴィ家警護部隊は咲世子の進言によりしばらくの間ナナリーの身辺警護を強化することになるのであった



そのころオリ主は一人、帝都の中をさまよい歩いていた



皇帝とルルーシュたちが和気藹々としてる
ウザクがユフィじゃなくナナリーの騎士になってる

ウザクが俺の嫁を寝盗ったッ

なんで?なんでだ?なぜこんなに原作と違うんだッ
これじゃルルーシュとナナリーを助けてナナリーにフラグを立てる、嫁にできなくなってしまうッ
まさかここはコードギアスの世界じゃないとでも言うのか?
そんな筈はない、ルルーシュがいてナナリーがいてブリタニアがアッシュフォードがあって、現に東京の至る所にブリタニア人と見られる白人黒人が歩いてる
KMFだってグラスゴーを見た以上日本が占領下にあるのは間違いないんだ

それなのに、こんなバカなことがあってたまるかッ俺は主人公でオリ主なのにッこれから俺の物語が始まって、原作知識を生かしながら大活躍してナナリーを嫁にする筈だってのにッ

"ドンっ!"

原作との違い、何よりウザクにナナリーを寝盗られたことでイライラしていた俺は、前から歩いてきたやつに気付かずぶつかってしまった

「てーなッ!ちゃんと前見て歩けよッ!」

「ウヌぅ!今のは貴様が余所見して歩いていたのが悪いのであろうっ!それを棚にあげてこの大貴族ロズベルト男爵に責任転嫁しようとは許せぬ!」

ほら見ろっやっぱりコードギアスの世界で間違いないじゃないかッ
こんな東京のど真ん中で貴族が威張り散らしているのが何よりの証拠だっ!

98 :二二三:2013/05/04(土) 20:06:40
「へ、ブリキの癖に威張り散らすんじゃねー!ここは日本で俺は日本人だッ!」

憑依した身体は日本人、さっき入ったトイレの鏡で確認したから間違いない。仮にブリタニア人であっても心は日本人だ

「き、貴様ッ、いま我が祖国を侮辱する発言をしおったなッ、如何に日本人と言えど今のは捨て置けぬッ!」

エラソーな貴族の男は逆上して拳を振り上げている。へ、上等だ!オリ主の実力を見せ付けてやるよ!

「止めるなよ我が従者ッ」

「し、しかしフランク様、日本で乱闘騒ぎを起こしては、それにアッシュフォード学園の制服を着ている以上、下手をすればアッシュフォード卿がっ」

「アッシュフォード?!誰だその田舎者はッ!」

「お前はアッシュフォード公も知らねーのかよ!」

はははっいけすかないブリキ野郎は従者と仲違いを始めやがった。先手必勝だな!

そうさ、今までのは間違い……スザクは必ずナナリーを裏切るしルルーシュと二人して皇帝のギアスで記憶を書き換えられている、ウザクも書き換えられているみたいだが、やつのことはどうでもいい

「覚悟しろブリキ野郎――ッッ!!」

ここからだ、ここから俺の物語が始まるんだ。待っててくれよナナリー、俺は必ずキミを迎えにいくからな

99 :二二三:2013/05/04(土) 20:08:09
終わり~
書いてて腹がたったから何回か書き直してこんな感じになりました~

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最終更新:2013年05月29日 21:07