360 :名無しさん:2013/05/09(木) 18:23:05
過去ネタから拾ってみた

「いっくん!総員退艦ではないの!?」
「そうだ。リーンホースはこれより単独行動を取る
飛鳥とKMF部隊は退艦したクルーを守ってくれ」
「っ!・・・了解」



「すまない・・・・・・愛していたよ。リーラ」



この後、リーンホースは敵艦隊に特攻し爆沈したのだった

一発ネタ

382 :二二三:2013/05/09(木) 23:16:24
360のネタシチュエーションを作ってみた

突っ込みどころいっぱいの捏造設定満載一発ネタなので突っ込まれても困ります~

何らかの方法で高亥を排除したその他大宦官独裁下の清・高麗・シベリアに傀儡政権作って独立させた国・合衆国による四国枢軸同盟が世界制覇に乗り出して起こした世界大戦後




全世界を巻き込んだ史上最大の戦争ワールドウォー

枢軸同盟がEUの内部対立を煽り、分裂させ、混乱を巻き起こした事に端を発した戦争は、合衆国のブリタニア領ハワイ奇襲、更にはシベリア傀儡政権と枢軸に寝返った枢軸EUの中華連邦侵攻。清・高麗の日本侵攻により全世界に戦火を広げていった
日本・ブリタニアにまで侵攻する無謀な行動はある一人の老人が抱くブリタニア中央学会への深い憎しみからであった
しかし2つの超大国を同時に相手取る無謀な戦略は半年程で破綻する。戦時体制が整った日ブと日ブ側に付いた中華及び元EU構成国は枢軸同盟と枢軸側に付いた枢軸EUに圧倒的な技術力と物量を持って、反攻作戦を開始

欧州ではブリタニア東海岸から出撃したユーロ・ブリタニアと、日ブ同盟の支援を受けた連合EUに枢軸EUが総崩れとなり数ヶ月で降伏

極東戦線では日本・ブリタニア・中華連邦同盟軍が清・シベリア本土攻略と高麗本土攻略の二正面作戦を展開し、僅かふた月でこれらを撃破

残る合衆国は日ブに次ぐ高い技術力と中華以上と見られる国力全てをブリタニア戦線に注ぎ込み、死を怖れぬ洗脳兵の自爆特攻など予想外の攻撃に出た
この非人道的な攻勢に浮遊航空艦隊の指揮を執っていた山本五十六司令長官は懐深く潜り込んできた合衆国洗脳兵の自爆にあい乗艦リーンホースに致命的な損害を受け、乗組員を退艦させたあと、僅かでも狂戦士たちの攻撃から味方を守ろうと合衆国艦隊へと特攻して果てた
退艦した乗組員の中には彼の子を身ごもった妻リーライナ・ヴェルガモンの姿もあったという……

383 :二二三:2013/05/09(木) 23:20:26
あの大戦争から何年か経ち、私は子供と共に墓参りに行く事にした


「お母さん、ここにお父さんがいるの?」

山本家の立派な墓石の前まで来たとき、物心付いてから初めて訪れた娘が瞑らな瞳を私に向けてきた

「ここにいたらいいんだけどね」

アイツはここにはいない

「あのバカ、髪の毛一本残さずに何処かへ行っちゃったのよ」

遺髪も遺骨もなんにもない。アイツはあの日ブリタニア西海岸沖に消えてしまったから

「じゃあどうしてお墓参りをするの?」

「それはね、私と貴方がヴェルガモン家の人間というだけじゃなくて、山本家の人間でもあるからなの」

「じゃあご先祖様のご供養?」

「そっ」

そう、今日墓参りに訪れたのは、山本家の先祖の供養であってアイツの為なんかじゃない。私はアイツが死んだなんて思ってないから
死体も何も残ってない以上、死んだと決まったわけないじゃない
アイツの友達、日本政府機関、ブリタニア政府機関、ブリタニア西海岸の雄クルシェフスキー侯爵麾下の捜索部隊
その他にもナイトオブトゥエルブのモニカ・クルシェフスキー卿や、昔の上司であるルキアーノ様も八方手を尽くして捜してくれたけど依然として見つからなかった
捜索開始から一年が過ぎる頃、私は捜索打ち切りを願い出た。いつまでもアイツの捜索を続けて貰うわけにもいかないし、現場に居合わせた兵士は確かにリーンホースが特攻するのを目撃している
…………
…………
…………
いいえ、これは逃げね
だって……私自身この目で見たのだから
アイツが合衆国艦隊に突っ込んだ瞬間を

384 :二二三:2013/05/09(木) 23:20:57
「お母さん?」

ふと下を見ると娘が心配そうな顔をして私を見ていた

「ん、どうかした?」

「お母さん、なんだか泣きそうな顔してる」

「っっ!」

子供は敏感だ。悟りを開いた偉人のように勘が鋭い

「バカね~、お母さん別に痛いところなんか無いんだから、泣いたりするわけないでしょ?」

でも私は泣かない

「ほ~ら!バカなこと言ってないでお線香に火を点けてちゃんと手を合わせなさい」

「は~い!」

泣いたりするものか。アイツの為に流す涙なんて持ち合わせていないのだから

〔必ず生きて帰ろう、俺とリーラ、そしてお腹の子の三人一緒にな〕

あんな嘘つきの為に流す涙なんて、全部あそこで流れた

ううん違う。あの涙はあんな嘘つきと結婚なんかした自分と片親になってしまったこの子が可哀相で流れた涙、間違ってもアイツの為に流したんじゃない

「っさん!お母さんってば!」

「えっ?」

「手を合わせてご先祖様に挨拶したよ!」

「あ、そ、そう、じゃあお母さんも」

考え込みすぎて娘の声が聞こえていなかった
私は山本家の墓石に手を合わせる。冥福を祈り、感謝の念を伝えるのは山本家のご先祖様

「あのバカには必要ないから」

「お母さん、誰がバカなの?」

「ん~?」

ついつい口に出してしまったせいで娘に聞かれたみたい

「そうね…」

序でだ。あのバカのバカさ加減でも教えてあげよう

「昔、いっくんっていう博打が大好きで、考えの古いおバカさんがいてね」

「いっくん?」

「そ、いっくん」

アイツの恥ずかしい話、この子に全部教えてあげよう
娘に変なことを教えるなって化けて出るなら出てきなさいよ。思いっ切り文句言ってあげるから

「そのいっくんっていうのがね――」

そんな悪戯な考えを抱いて話し始めたそのとき

″おいおい、変なこと教えられては困るなあ″

私の耳に聞こえてきたのは、温かくて懐かしいアイツの声だった

385 :二二三:2013/05/09(木) 23:24:32
終わり~。最後、生きていたいっくんと再会したのか幽霊ないっくんが出てきたのか、はたまたリーラさんの幻聴だったのかは個々人の想像にお任せ~

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最終更新:2013年05月29日 21:24