415 :二二三:2013/05/10(金) 17:41:46
休日氏モニカさんルートの馬鹿男爵バッドエンドを書いてみた~
後味が悪い話なのでブラック嫌いな人は回れ右~



フランク・ロズベルトという神聖ブリタニア帝国の男爵位を持つ者がいる。自分は偉い大貴族で平民や下級貴族などとは育ちが違うと豪語し蔑み、横暴な振る舞いを繰り返す男だ

そんな偉い偉い選ばれし貴族であると思い込んでいる勘違いした下級貴族はある日、帝都ペンドラゴンを訪れていた日本の盟友で上流階級の男に会いに来ていた

がしかし、彼が付き合っているのは当然ながら上流階級などではない。米内光政という日本の真の支配者たちに表舞台から排除されてしまった単なる窓際族に過ぎない男だ
そんな事すらわからない勘違いした彼は、ブリタニアと日本の街中で度々トラブルを起こしていた

肩がぶつかった。挨拶しろ。貴族が通るのだから平民は道を開けて頭を下げろ
貴族という身分と権力にあぐらをかいて碌な勉強をしていない彼は、そんな事を繰り返す中で男爵とは比較するのも馬鹿馬鹿しいくらいに身分差があるクルシェフスキー侯爵家令嬢にしてナイトオブトゥエルブの称号を持つモニカ・クルシェフスキーという本物の大貴族や
ブリタニアの名門ヴェルガモン伯爵家の令嬢でナイトオブテン親衛隊指揮官リーライナ・ヴェルガモンを相手に下級貴族と侮蔑するという、前代未聞の不敬を働いていた

幸いにしてモニカ・リーライナの2人はあまり身分差を気にしない大らかな人間であった為に自らへの侮辱で彼を無礼討ちにする事はなかった物の、ブリタニアの貴族社会では問題視されていた為、本来なら有名になるような身分でもないのに悪い意味でその名を知られていた
そのため、以前から彼と親交のあった男爵家や子爵家の貴族たちは1人また1人と離れていき、気がついた時には彼の相手をするのは日本の米内光政だけになっていたのだ
侯爵・公爵・大公といった大諸侯の間でさえ話題になるほど立場が悪化し、先代のロズベルト男爵家当主がクルシェフスキー侯爵家・ヴェルガモン伯爵家へと土下座行脚をしているとも知らない彼は、ある1人の中年男性とぶつかって、いつものような横柄な態度で謝罪を要求していた

「貴様、この俺、ロズベルト男爵にぶつかってよもやただで済むと思ってはおるまいな?」

「いや、ですから謝っているじゃないですか」

以前の彼ならばこれで済ませていたところであった。なにせ自分は偉い大貴族であり、平凡その物な如何にも平民と思わしき日系ブリタニア人如きに目くじらを立てても仕方がないと考えられる心の余裕があったから
だが自分の周りから人がいなくなり、付き合いのあった貴族たちから嫌煙されていることを薄々感じていた彼は終始心に余裕がない状態であった
更にいつも付いていた従者までいないせいで不満の捌け口もなければ話し相手もいない。そして彼の横暴を止める者すらも

「そんな謝り方で済むと思っているのか」

だからやってしまった、唯でさえやってはならない相手に対して

「それではどうしろと?」

寄りによっで彼゙を己が主として剣を捧げている騎士が聞いている前で゙彼゙を侮辱してしまった

「決まっているだろう土下座だ。日本では最大級の謝罪の意と聞く」

いま゙彼女゙が゙彼゙の隣にいなかったのは、゙彼゙と2人で食べようと思ったアイスクリームをすぐ近くの店まで買いに行っているだけ
そして、゙彼女゙が戻ってくるこの最悪なタイミングで彼はやってしまった

「早く土下座するのだ!土下座すれば許して――」












土下座しても――許しません






「19時のニュースです。本日、白昼ペンドラゴンの大通りにて不敬罪を働いた貴族が―――」

416 :二二三:2013/05/10(金) 17:44:57
終わり~。゙彼゙が゙彼女゙の制止に間に合ってバカ男爵が一命を取り留めたかはわかりません~

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最終更新:2013年05月29日 21:32