290 :Monolith兵:2013/07/14(日) 23:48:17
※この作品にはTS要素が含まれています。ご注意ください。
ネタSS「
俺の妹が○○○なわけがない!」 閑話5-2
桐乃と新垣議員が新しいあやせルートのスタートを切っていた頃、解散した俺妹部会の一部も行動を開始していた。
<桐乃派の場合>
桐乃派はかつて崩壊の危機に、いや崩壊した。しかし、諦めの悪いものたちを中心として、俺妹部会以外の者たちを巻き込んで復活しつつあった。
ここは桐乃派が仮のアジトとしているとあるレンタルオフィスである。
「俺たちは確かに現実を直視していなかったのかもしれない・・・。だが、今の俺たちは違う!桐乃の中身は辻政信だという事を今の俺たちは受け入れている!」
「そうだそうだ!俺たちは負け犬じゃない!」
「そして、今我々は新しい仲間を迎え入れることになった!皆も知っているだろうが改めて紹介しよう。」
そういうと、幾人かの男女が椅子から立ち上がり司会役の男の傍まで近寄ってきた。
「彼女たちはMMJのBL研究会の方々だ。桐乃の中身が辻政信で京介の中身が嶋田繁太郎ということを知り、我々に協力してくれることになった。」
「紹介に預かりましたBL研究会の安田です。この度は伝統ある辻×嶋田の絡みを見ることが出来るということで協力させていただきます。どうか宜しくお願いします。」
「次にTS研究会の方々だ。桐乃のみならず、黒猫も彼らの守備範囲ではあるが、我々の誠意ある説得により、協力してくれることになった。」
「TS研究会の富田です。現実のTSがこの目で見れると知り、居ても立ってもいられず協力させていただくことになりました。」
TS研究会は初め黒猫たちとも接触をとっていたが、あまりにもあれだったので桐乃派へと引っ越してきたのだ。
「さあ、我々の悲願がかなうときがもうすぐ来るぞ!全ては」
「「「MMJの為に!!」」」
「「「わーはっははっははっはっはははは!!!」」」
<黒猫派の場合>
黒猫派は桐乃派と同じく、中身が某陸軍大将と判明した時点で消滅した。そして、今黒猫派も同じく復活しつつあったが桐乃派と違い、旧黒猫派は新生黒猫は似は参加していなかった。
それは何故かというと・・・。
「さて、諸君。俺こと黒猫は高坂京介にこっぴどく振られてしまい前世の記憶を取り戻し、ネオ黒猫である闇猫に進化することが出来た。だが!俺を振っておいて妹の日向に走るなど話にならん!ここに私は諸君らと共に高坂京介に神罰を下すことを決意した!」
「「「おおー!」」」
「まずは我々で京介を俺に振り向かせるのだ!そして、京介を俺のものにした後、京介にすべてを告げる!京介の前世のこと、妹のこと、そして何より俺の前世のことをだ!それがどれほどの衝撃となるかは解らないが、かなりの打撃となるであろう!そして、その時こそ我等”邪気眼派”に高坂京介を引き入れ、彼と共に更なる邪気眼の世界中への布教に邁進するのだ!!」
「「「おおおー!」」」
「諸君らのこれまでの苦労に感謝し、より一層の忠誠に感謝する。」
黒猫は、いや闇猫はそこで腕を振り上げた。
「高坂邸へと進路をとれ!」
黒猫は邪気眼派の面々の声援を受けつつ、彼らの用意した車に乗り込んで高坂家を目指した。
291 :Monolith兵:2013/07/14(日) 23:48:52
一方、京介は学校の中庭で赤城瀬菜とベンチに座り話をしていた。
「・・・これは貴方にもメリットがあるはずです。」
「ええ。願っても無い提案ですよ、嶋田さん。」
2人は偽装交際をしようという話をしていた。京介はいい加減黒猫の攻勢に精神をすり減らされていたし、桐乃からもフリーならあやせと付き合えと散々言われていた。そこで、瀬菜と付き合うことで2人をけん制しようとしたのだ。
一方瀬菜も、基本的に京介と同じ理由で偽装交際をしようと思っていた。兄浩平の視線は相変わらずエロいし、ひとつ先輩の真壁からも熱い眼差しを受けているのだ。普通の少女なら前者では酷く傷つき、後者なら少し気恥ずかしく思っていただろう。しかし、中身が爺の赤城瀬菜はその両者ともが気持ち悪く、うざかった。
「「友情は見返りを求めない!」」
2人は固い握手をして、互いの精神的安定の為に努力することを誓ったのだった。
それが果たして意味のあることであるのかは、今は誰も知ることは無かった。
おわり
最終更新:2013年09月04日 19:37