123 :トゥ!ヘァ!:2013/05/21(火) 23:30:22
前に書いたマオ対ポッポネタを書いたssです。このssに出て来る鳩は漫画ムダヅモ無き改革の鳩山を元ネタにした鳩川というキャラです。
しかし元ネタのキャラともかなり懸け離れてしまったものとなっているのでご注意ください。あと完全にネタですので、その点はご容赦ください。
設定:休日日本
マオ君vs鳩川さん
日本某所、ここに一人の男が降り立った。その名はマオ。かつてC.C.にギアスを貰い、それ以来ストーカーと化している変態である。
しかしこの男ただの変態ではない。心の声を聴けるギアスを使い様々な犯罪を犯し、日本・ブリタニア両国から指名手配中の国際指名手配犯である。
「ああ、やっと会えるよ僕のC.C.八年と七か月と十二日と九時間三十一分ぶりに…」
しかし神は感動?の再開を許さなかった。妄想にふける彼は前からくる人物に気が付かなくぶつかってしまった。
「ッ、危ないじゃないか!どこ見てるんだよ!!」
「ご、ごめん」(友達、友愛、モニカちゃん)
この時彼が理性的な対応をしていればまた違った展開になっただろうが、
C.C.との明るい未来(妄想)を考えていた彼はギアスによる人嫌いも合わさりそのような対応もこの時ばかりはできなかった。
「ごめんじゃないだろうが!アァ!」
周りからみれば完全に因縁をつけているチンピラである。
「折角幸せな気分だったのにどうしてくれるんだよ!お前のせいで気分最悪だよ!」
何だコイツ変なこと考えていやがって、顔も宇宙人みたいで気に食わないな、少し脅かしてやるか。
思考も完全にチンピラのそれである。
「だ、だからごめんって」(それよりも友愛だよ)
「そもそもなんだよ友愛って、モニカってのはテメエの女か何かか」
「き、きみ僕の考えが分かるのかい!?」(なんで僕の考えが!)
乗ってきた。さてどうやってからかってやろうかな? しかしこの発言がいけなかった。
「す、 」(す、 )
「す?」
「凄いよ君!!」(ついに僕の考えを理解してくれそうな人が見つかったよ!!)
「ハァ!?」
マオ君混乱。これまではこのように人をからかうと大抵は気味悪がるか疑うものだったからである。
「そうだ。友達になろうよ。共に友愛の輪を広げていこう!!」(友達!友愛!)
「な、何言ってんだよお前!?」
コイツ気味悪りィ。 マオ君猛ダッシュで逃げる。しかし宇宙人からは逃げられない。
124 :トゥ!ヘァ!:2013/05/21(火) 23:34:14
「あ、待ってよ僕の友達」(なんで逃げるんだろ?)
追ってくる宇宙人。 それに対して怯えるマオ君
「追ってくんな!それに友達になった憶えはねぇ!!」
逃げるマオ君。追うポッポ。しかし長年逃亡生活を続けている犯罪者と政治家もどきでは話にならない。
「ハァ、ハァ逃げ切れたか…」
奴から逃げきれて安堵するマオ君。しかし悪夢は終わらない。
(おーい。聞こえるかな?僕の友達)
「こ、こいつ直接脳内に…!!」
突然の不意打ちでこれが自分の能力だと失念するマオ君。
「ハッ、ハハ、よく考えれば僕の居場所まではわからな」
(今君は公園のベンチで休んでいるね。今すぐそこに行くよ)
「な、なんで僕の居場所がわかるんだよ!?しかも他のノイズよりもはっきり聞こえて来るし!!」
(それは友愛の力だよ!あ、自己紹介が遅れたね、僕は鳩川雪夫っていうんだ)
ッ、考えを読まれた!? 恐怖するマオ君。
「や、ヤバイ。逃げなきゃ…」
そして始まる恐怖の鬼ごっこ。
「ま、巻いたか?」
(僕鳩川。今君がいる路地の向かい側にいるんだ。)
「ここまでくれば…」
(僕鳩川。今君が入っていったビルの前にいるんだ)
125 :トゥ!ヘァ!:2013/05/21(火) 23:34:54
どんなに逃げても追いかけて来る宇宙人もどき。
気づけば潜伏先の一つに考えていた郊外の廃墟まで逃げてきてしまった。
「ヒィ、ヒィ、ここに来ればさすがに見つからないだろう」
安心するマオ君。しかし現実は非常である。
(僕鳩川。今君が居る廃墟の前にいるの)
「ひ、ひぃぃぃぃぃ!!」
とっさに部屋の物陰に隠れるマオ君。
「あ、ありえない。何かの間違いだ。きっとそうだ!!」
カツ、カツ、カツ。しかし足音は着実に近づいてくる。そして部屋の前で止まった。
「嘘だ嘘だ嘘だ!これは夢だ、悪夢だ。助けてよC.C.もう悪いことしないから」
完全に恐慌状態のマオ君。SAN値チェック失敗状態である。そして扉が開く音がする。
「どこにいるのかな?僕の友達~」
声がする。心の声ではない。肉声だ。 マオは決意する。
「奴が近づいてきたらこの拳銃で撃ち殺してやる!!」
覚悟完了!!当方に迎撃の用意あり! 幸いここは町はずれの廃墟。一人くらい殺したところでどうにかなる。
冷静なようでまったく冷静じゃないマオ君。 奴が近づいてくる音がする。そして奴が後ろを向けたその瞬間・・・
今だッ!物陰を飛び出し、拳銃を向けた先には……
「な、なんだ誰もいないじゃないか。ハハハ、あんな奴いるわけがないよな。」
長年の逃亡生活で疲れているのかな?こんなんじゃC.C.に会うわけもいかないな… そう考え安堵するマオ君。
そして振り返った先には……
「やあ、探したよ。僕の友達。一緒に世界に友愛の輪を広げようじゃないか」
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
その夜、郊外の廃墟で謎の悲鳴が聞こえたという。
真相は誰もしらない。
最終更新:2013年09月06日 20:47