905 :パトラッシュ:2013/08/31(土) 07:54:44

earth様作『嗚呼、我ら地球防衛軍』と某作品のクロスオーバーのネタSSの勝手な続編PART20

篠ノ之箒SIDE(4)=15禁

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
 第三アリーナに大の字で横たわったまま、私は黄昏を見上げた。先日、千冬さんから「テストパイロットをしろ」と渡された次世代向けデータ採集用ISで放課後ずっと訓練してきた。さすがに力が入らない私に、学年別トーナメントでコンビを組む練習相手のラウラ・ボーデヴィッヒが余裕たっぷりに声をかける。
「ふ、篠ノ之箒。今日はもう無理なようだな」
「ああ、おかげでボロボロだ。明日も頼むぞ」
「技術的には新兵並みだが、その執念だけは褒めてやる。ここまでの奴は私の部下にもいない。石にかじりついてもというやつか」
「私は絶対にISをものにする。胸を張って一夏の隣に立つために」
「なぜそこまで教官の弟にこだわる。貴様、あの男が好きなのか?」
 これほどはっきり聞かれたのは初めてだ。思わず顔が夕日よりも赤くなるのを覚えた。
「わ、悪いか。だが、それだけではないぞ。一夏と共にありたいと願うのは、自分を高めるためでもある」
「ほう、どういう意味だ?」
「一夏は昔から自分に厳しかった。剣道の才能は父も認めるほどだが、決して驕らず精進していた……今の一夏は、転移した世界で軍人として鍛えられた。強いだけでなく的確に判断し、正しく行動する人としての生き方を身につけて戻ってきたのだ。お前もクラス対抗試合を見たのならわかるだろう」
「……確かにそうだな」
「だが私は、そのときの失態で一夏に張り倒された。自分だけでなく周囲にも被害が出かねなかったと。少しも成長していないのを思い知らされた……逃げるのは簡単だ。憧れの人は違う世界に行ってしまったのだと。けれど私は逃げない。一夏が高みに上ったのなら追いかけてやる。つまらない女でいたくない。それが私の理由だ」
「意気込みは理解したが、貴様と織斑大尉の間には高い壁がある。乗り越えられるのか?」
「乗り越えねばならんのだ! 軍人こそ、あきらめは死や敗北につながるのだろう。私も武士として断じてあきらめん!」
 小さく笑ったボーデヴィッヒは、私の手をとって引き起こした。
「まさか新兵から軍人精神を教わろうとは。篠ノ之箒、貴様は敬意を受けるに値する。ISの腕は未熟だが」
「絶対に追いついてみせる、ボーデヴィッヒ少佐」
「ラウラと呼べ。お前は箒と呼ぶぞ」
「わかった、ラウラ。いや、教官と呼ぶべきか」
「……やめろ。私など織斑教官の足元にも及ばん」
「私も千冬さんは怖いが」
 訓練開始から初めて、二人は心から笑った。

 夕食後、自室でシャワーを浴びた。全身あざだらけで節々が痛むが、訓練が血肉になっているのを感じる。ラウラの専用機についた傷も、初日に比べずいぶん増えた。私の能力に最適ということで与えられたほぼ一・五世代級の性能を持つデータ採集用ISも、少しずつ乗りこなせてきている。専用機持ちに準じた扱いになったわけだが、高い壁はまだまだだ。
「だが一夏は私を許してくれるのか。甘えをなくしたと私を認めるのか。あの一撃は、それほど痛烈だった……ラウラの前では偉そうな口をきいたが、結局は一夏に私だけを見てもらいたいのだ。その腕で私だけを抱いて――だ、抱く?」

 不意に乳房が張るのを感じた。思わず触れた乳首に軽い痺れが走る。体の奥底から熱いものがこみ上げ、私の中心で脈打った。無意識に指が伸び、絹糸に隠された敏感な部分に触れた。全身が震え、さらに強く触れる。快感に押し流された指が、さらに奥まで進む。だめだ、もう止められない。
「あっ、一夏、お前に抱いてほしい。私の体を隅々まで愛して……」
 深いところで指が激しく動くのと同調して、左手で乳房をわしづかみにする。壁にもたれかかり、繰り返しこみ上げる喜悦に喘ぐ。
「一夏、いつ私を抱いてくれるのだ……はぁ、はぁあ、はう!」
 一気に熱が渦を巻き、全身の力が抜ける。ずるずると座り込んで荒い息を吐きながら、私はシャワーに打たれていた。

※どうでしたか。もう少し過激にした18禁作品を準備中です。私は決して箒が嫌いなのでなく、作者に甘やかされた箒が嫌いなだけです。ジャンプ系マンガの主人公なら戦いを通じて成長するのに、子供のまま騒動を起こし続けるのがラノベキャラの宿命でしょうか。ところで2199第七章を見ましたが、ああいう結末は予想外でした。もし続編が制作されるなら、地球とガミラス(デスラー抜き)が共同でガトランティス(デスラー込み)に対抗するストーリーになるかも。次回から地球防衛軍時代の一夏を描く「過去編」スタートです。

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最終更新:2013年09月07日 21:08