507 :ぽち:2013/07/08(月) 12:07:10
憂鬱ギアス   猛想

ガシィ!
「ぐああああああ!」
「ぬるい!ぬるいぞ貴様ぁ!」
「姫様、落ち着いてくださいませ」
「今のわたしに落ち付けだと!お前の言葉とも思えんなわが騎士ギルフォードよ!」
「恐れながらわたしも今の姫様の行いは古人曰く百害あって一利なし、かと」
「ダールトン・・・・・・しかし限界を大きく超えての鍛錬で、ある程度体を壊せば超回復でより高みに至れると聞くぞ」
「・・・・・・それはジャパニーズマンガの読み過ぎです 超回復を否定はしませんがそれでもやり過ぎは無意味どころか有害です
 古人曰く過ぎたるは及ばざるが如し、と」
「しかし・・・・・・しかしわたしはっ!」
「落ち着いてくださいな、お姉さま」
「ユフィ?」
「はい、グラストンナイツの皆様も疲れ果ててるようですし、ここは一休みしてわたくしとお茶でもいたしませんか?」
ピンク色の髪をした少女に周囲から降り注ぐ感謝の視線

赤い髪の「ブリタニアの魔女」はシャワーで汗を流し、愛しい妹と同じテーブルを囲んでいる。
「ユフィ、これは?」
「はい、ルルーシュとナナリーから送ってきたジャパニーズグリーンティです 茶葉を醗酵させたのが紅茶で醗酵させなかったのがグリーンティなんだとか」
「いやいや待て待て、ルルーシュ達は敵国である日本で囚われの身なのだろう? それがなんで普通にこんなもの送ってくる?」
「いえ、ルルーシュ達は向こうで普通に暮らしてるらしいですよ? アシュフォード家が作った学園に住んでるらしいです
 これまでも時折向こうのお菓子とか人形とか贈ってくれましたよ」
「いやいや待て待て、ツッコミところが多すぎてどこからつっこめばいいのか・・・・・・」
「お姉さまやオデュッセウス兄様にも色々送ってきてましたし ほら先日のお菓子」
「あのマシュマロみたいなものの中に苺が入っていたアレか」
「クロヴィス兄様はルルーシュが送ってきた筆と墨、ジャパニーズインクがすごく気に入ってるようです」


「この漢字という文字はアルファベットなどより効率的で何より美しい!その漢字をこの筆で、墨を使って書いた時の官能といったら!
 練習練習永字八方永字八方」

「墨は環境さえ整えば千年先まで消えないらしいですよ」
「それはまたスゴいな」

508 :名無しさん:2013/07/08(月) 12:09:40

「やれやれ、まったくクロヴィスときたら しかしこのグリーンティは確かに美味しいな」
「美容にもよろしいと聞きますし」
「どこでそんなこと聞いた」
「インターネットです わがブリタニアが世界中で侵略戦争起こしてド顰蹙買ってるとか丸分かりですよ」
「!」
「現代において市民を情報から遮断するのはほぼ不可能ですよ」
「最近ダンボール箱みたいな人形とか珍妙な人形とかやたらお前の部屋に増えてるのはそれが原因か!」
「密林って便利ですわね あとや○い同人誌購入しまくってるお姉さまに文句言われたくないです」



「しかし、外国からは『ブリタニアの魔女』と呼ばれ国内では『ブリタニアの戦乙女』と敬愛されるお姉さまがそれほど動揺されるとは それほど恐ろしい相手なのですか、その白銀のKMFは」
「まだ足りんのだ ヤツの動き、ヤツの太刀筋、すべてわたしの脳内にある
 そしてあの日から今日まで死に物狂いで鍛錬を続けているがイメージのなかのヤツには全く及ばんのだ」
「男性ですか?」
「さあな まあ立ち姿勢とか足運びとかからおそらくは男だとは思うが」
「うふふ」
「なんだ」
「それってまるで恋ですね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・えええええええ!?何ソレ?」
「お姉さまはその白銀の機体に会いたい、対峙した際相手を失望させないほどには自分を高めたい
 それってまるで恋じゃありませんか」
「いいいいいいいい意ややややややややややややややたややややや、ななななななななにヲいってるnだ」
「うふふふ、お姉さまが恋をなさるなんて、素敵」
「いいいいいやややややしししししかしここここここいだなななななな」
「お姉さまも早く恋をしないと(声を潜めて)ギネヴィア姉さまのようになってしまいますよ?」
「そそそそそれはたたたたたたしかかに絵えええんりょししたいのははははたしかだだだが」
「待てえええええええい!」
「まあびっくり どうしたのですかダールトン卿にギルバート卿」
「姫様に恋などまだはや「早い、と言い切れますか?わたくしが言うのもなんですが正直お姉さまは色々と情緒面で問題があると思うのですわ」・・・・・・・・はい」
「しかし姫様はわたしが幼いころからずっとお守りしてきたお方です!」
「その結果が山中とはいえ屋外で周囲の目を気にせず着替えをされるようになってしまわれたのです
 ご自分でもそのような(ちらりとコーネリアのほうを見て、こっちの話を聞いてないことを確認)がさつに近い性格になってしまわれたのです」
「いやしかしちょっと、そうですな姫様を任せるとしたら、そう少なくとも20人近い女性をほれさせその女性たちが互いを認め合う、それくらいの
 器を持ってる男でもない限り自分は認めません!」
「はいはい しかし、この情報が本当かわかりませんが、お姉さまを破ったお人、白銀の機体の乗り手
 『天竜』大神一郎・・・・・・この人がわたくしのお兄様になるのでしょうか」
「恋だなんてこいだなんてこいこいこここここここ・・・・・・」

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最終更新:2013年09月09日 00:48