362 :トゥ!ヘァ!:2013/07/31(水) 10:38:22
南極奪還戦争2
「南極奪還戦の報告です。三国連合(仮)は壊滅した模様です。
派遣されていた艦隊は三国ともほぼ壊滅。航空部隊も7割以上が未帰還の模様です。」
この誠に悪い報告から始まった今回の会議。勿論メンバーの顔は暗い。
「まさかこれ程とは……予想以上ですね…」
冷や汗を流しながらそう言うのは大蔵省の魔王 辻正信。
「EUは兎も角、ブリタニア、ユーロブリタニアの部隊も歯が立たないとは…」
これを言ったのは元大日本帝国宰相 嶋田繁太郎。
「おいおい嘘だろEUは兎も角“アノ”ブリタニアとユーロブリタニアが(汗)」
元陸軍総参謀長 東条英樹
「配備が始まったばかりで数が少ないとはいえ第六世代戦闘機でも勝てなかったというのか…」
元陸軍元帥 杉山元
「これは……酷いな…」
元海軍連合艦隊司令長官 山本五十六
「……(顔が青ざめ声が出ていない)…」
元海上保安庁長官 南雲忠一
「…報告を続けてくれ。」
そういうのは元海軍元帥 伏見宮博恭王
そして報告は続く。
363 :トゥ!ヘァ!:2013/07/31(水) 10:39:07
「では続きを言います。
EU艦隊は旗艦を含めて空母は全滅。航空部隊も同じくほぼ壊滅した模様です。
ユーロブリタニアも同じく壊滅。旗艦ネルソンは辛うじて無事でしたがその他の
艦艇は大破・轟沈して戦闘不能になったのが5割以上。
航空部隊の内全体の5割が未帰還の模様。
ブリタニア艦隊に至っては最も被害は大きく、旗艦を含めて艦隊は数隻残して“消滅”
航空隊も実に9割以上が未帰還の模様。
なお生き残った者の証言からジャム側が…核を使った可能性が…」
この言葉で会議のメンバーは凍り付いた。
この核が無いはず(フレイヤ関連は除く)の世界で前世の悪夢が甦った。
「そ、それは本当なのか?」
恐れ恐れ聞く嶋田さん。
「…まだ正確な確認も取れておりませんので別の戦略兵器である可能性も捨てきれませんが実際に遠距離からでも巨大なキノコ雲が確認され、
生き残った艦隊乗組員から多量の放射線が観測されたことからも核の可能性が高いかと…」
「嘘だろおい……」
嶋田さんは顔大覆った。何せあの核である。しかも手元の資料を見る限りジャムは
マッハ5以上の超音速でこれを運用してきたことも書かれていた。
しかも悪い報告はまだ続く。
「追加の報告ですがEUは今回の艦隊壊滅の責任を巡って40人委員会会議が紛糾。幾つもの部署で責任者の首が飛んだ模様。
しかもこの混乱に乗じて目障りな人間の排除や汚職の隠蔽のための罪の擦り付けなども各部署で起こっており指揮系統が混沌としております。
…これ以上のEUの参戦は実質不可能かと…」
「ブリタニア・ユーロブリタニアは艦隊の再編中で今のところまともに動けない模様。
放射能汚染患者に関しては念のため小規模ながら設立を進めておいた我が国の対放射能汚染治療班を向かわせております。※1」
364 :トゥ!ヘァ!:2013/07/31(水) 10:39:59
「なにやってんだよEU……」
「普通はこんな時こそ…いやこんな時だからか…」
「核の脅威再びか…」
各々これらの報告に様々な反応を示していた。そんな中で嶋田さんが言った。
「ジャム側の核以外の戦力はどうなんですか?」
「はい。どうやら“向こう”※2では既にFAFとの戦闘が始まっているのか
原作に出てきた機種がチラホラと報告されています。
タイプ1を始めタイプ2、タイプ6、電子戦タイプの存在も報告されています。
第4、第4.5世代戦闘機では歯が立たず、第五世代で互角、第六世代でやっと多少機体性能で有利に立てるようです。」
こちらも碌でもない報告が続く。
「第6世代戦闘機でやっとか…」
嶋田さんが言う。
「しかしそれも短期間でコピーされてしまい優勢が消えてしまう可能性がありますね。
原作でのジャムの能力を考えれば…」
辻さんが言う。
「それが厄介ですよね。出来るだけ早期に決着をつけたかったのですが…」
「距離的に我が国の艦隊が間にあわなかったのは仕方ありせんよ。
なんせ今回の奪還戦もジャムが奇襲を仕掛けてきて始まった突発的な戦闘が原因みたいでし。」
「この際遅れた我が国の艦隊に被害が無かったことを喜ぶべきだろうか…」
複雑そうに頭を抱える山本さん
「そうですね。この際我が軍が間にあわなく無事だったのを吉として
今後の対策を考えていかなくては…」
唸る嶋田さん
365 :トゥ!ヘァ!:2013/07/31(水) 10:40:46
「核対策の関してはアテがありますし、戦力に関しても艦隊を再編成したブリタニアがいれば如何にかなる…はず(汗)
あとはジャム側の高性能コピー機ですが…」
今後の展開を考え胃が痛くなってきた嶋田さん。そこへ…
「私に言い考えがある!!」
「「「!!??」」」」
突然現れた倉崎翁。いきなり扉を開けて入ってくるのは心臓に悪いのでやめて欲しいと思った一同。
「そ、それで考えとは?」
代表して聞いてみる嶋田さん。嫌な役回りは基本このひとに回ってくる。
「フフフッ こんなこともあろうかと考えておいた機体があるのだ!!!」
「ボソッ(こんなことってなんだよ…)」
自信満々に言う倉崎翁とさり気なく突っ込む南雲さん。
そしてそのプランを聞いたメンバーは…
「た、確かにこれなら一時的には制空権取れそうですが…」
南雲さんが言い
「“多少”資金がかかるのがマイナスですが…この緊急時に出し渋ってはいられませんね。」
辻さんが続く。
「“これら”に遂この間完成したばかりのフレイヤもあればなんとかできるか?」
声を振り絞って言う東条さん。
「なんとかできるか?ではなくなんとかするのです。…じゃないと世界が危ない」
追い詰められて覚醒シマダ―になった嶋田さんが言う。
「ああ。何とかしなければな…この世界の未来の為に」
山本さんも言う。
こうしてジャムに対する反抗プランは着々と計画されていった。
この後会合は解散。
メンバーは各々の関係部署に戻り計画を進めていくことになった。
そしてこの2か月後。南極
脅威の速度で再度討伐艦隊の再編をしたブリタニアとユーロブリタニアと共に
今度は日本の艦隊も……そして以外にも参加した中華連邦の艦隊も交えて再度南極奪還に挑むのであった。
今度こそ人類はジャムに勝てるのだろうか!!
次回!
憂鬱機動伝シマダム
「南極は赤く燃えている!!!」
にこうご期待!!
366 :トゥ!ヘァ!:2013/07/31(水) 10:41:40
※1将来サクラダイトが枯渇した時の為、研究していた原子力エネルギーとそれに伴う放射線治療の技術。
そしてそれに関する知識と機材を持った特別チームのこと。
因みに研究途中で史実世界のような原子力は難しいと分かり計画は一度凍結。
数年後フレイヤ開発にそれ関係の技術も必要だと判明しフレイヤ開発計画と統合。再出発をした。
また放射線治療技術は計画とは別に細々と研究が続けられていた模様。
※2惑星フェアリーのこと。
向こうで既にFAFの高性能戦闘機をジャムがコピーしているせいでギアス世界の戦闘機がピンチだよ!
でもこれくらい劣性の方が燃えるよね!!(錯乱)
367 :トゥ!ヘァ!:2013/07/31(水) 10:42:23
前回の続きだよ(´・ω・`)
これも突貫で書いたから結構適当なところがあると思うけど勘弁してね(泣)
次回からは戦闘シーンにはいる……はず(汗)
続くよ!
最終更新:2013年09月15日 16:13