- 448. earth 2011/12/25(日) 12:12:43
- ネタ投下。
大西洋大津波によって平成世界が混乱する中、ゲートの管理についての条約が結ばれることになった。
平成アメリカと日本帝国の思惑が一致した結果、ゲートはこの2ヶ国による管理が行われることになった。ちなみに平成日本は相変わらず
蚊帳の外だった。
「意思統一が全く出来ていない。これでは話をしようがない」
日本帝国はそう判断してアメリカとの交渉を重視した。
そして条約では最低限の交流を行う一方で、双方の世界の技術の流出を最低限にすることや軍の派遣については事前協議と了承が要ること
などが定められた。
「民生分野で彼らの技術は惜しいですが……まぁこれ以上、欲をかくと欧州が煩いですからね」
辻がそう肩をすくめる動作をするのを見て、嶋田は頷く。
「だが彼らも技術的劣勢を覆そうと必死だ。油断はできない」
「いい加減、負けを認めてくれれば良いんですけど……そうはいきませんか」
「無理だろう。対等な関係ならイザ知らず、膝を折るなど出来ないだろう。イタリアや北欧を仲介にして関係改善をするとしても限界がある」
「向こうの旧ソ連一歩手前だというのに……」
何はともあれ、帝国としては当面は昭和世界での技術的優位を確固たるものとした。
「しかし万が一に備えて周辺の警戒は怠れないな……全く負担が大きい」
「平成世界の日本と交渉できればよかったのですが……」
「まぁ仕方ないだろう。意思統一が出来ていないのだから」
ぼやきつつも嶋田は父と同じように仕事を進めた。
こうして曲がりなりにも、ゲートの出入り口は平穏を取り戻した。
しかし条約締結を受けても尚、諦めきれない者たちもいた。それも日本国内で……。
「向こうの日本は軍事やそれに関する分野の発展は異常に早いが、他についてはこちらにアドバンテージがある。
商品を売り込むチャンスなのだが……」
「向こうの世界の人口はこちらの半分にも満たない。だとすれば手付かずの資源が大量に眠っているはず。
これを採掘できれば……」
「こちらでは絶滅した動植物が向こうには残っている。何とか手に入らないだろうか……」
特に企業にとって向こうの世界の市場や資源は魅力的だった。
世界経済の混乱によってただでさえ悪い景気がさらに悪化していた。自分達が生き残るためには何かしら手を打つ必要があった。
こうして日本帝国政府の前に、日本政府よりも遥かに手強い日本企業群が現れることになる。
- 449. earth 2011/12/25(日) 12:13:35
- あとがき
日本企業のターン……になるかな〜(汗)。
短めですがこれで……。
最終更新:2025年03月14日 19:28