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816. earth 2011/12/28(水) 20:06:02
  何故か思いついた平成ネタの蛇足
  出番がなかったロシアについてのネタ。
  
  平成世界が津波ショックに覆われる中、ロシアも混沌の中にあった。
  その原因は……やはり昭和世界の情報のせいだった。昭和世界のロシアの様子が知られるとゲートの出現によって一時的に
収まっていた反政府デモは一段と大きなものになっていた。

「あんなモノさえ現れなければ……」

  ロシア政府高官はそういってゲートを作り上げた何者かを呪った。
  そしてすぐにTV画面に映し出されるデモ隊を見る。そこではデモ隊がロシア帝国の国章を掲げていた。
  ことの始まりは……昭和世界でのロシアの情勢が報じられたことだった。
  昭和世界においてソビエト連邦は独ソ戦や異常気象の影響で見るも無惨に瓦解した。共産主義の夢は完全に潰えた。
  残されたのは飢えに苦しむ市民と無秩序だけであった。
  ドイツは勿論、日本も自国の勢力圏の維持に手一杯であった。故に彼らは自勢力圏に隣接する地域を切り取り、一部の
有用な人材を取り込む以上のことはしなかった。
  ロシアへの出兵を希望する人間達を、当時の日独の指導者は一言で切って捨てた。
  
「「そんな余裕はない!」」

  こうしてロシアの大地は北米の大地もかくやとばかりに荒廃することになった。
  欧州に流れ込んだ難民達は散々な目に合い、文字通り奴隷のような扱いをされた。
  欧州枢軸はロシア民族を徹底的にすり潰して欧州復興を図った。さらにドイツはロシア民族を不満のはけ口にして、各国の
人間の不満がドイツに向かないように仕向けた。
  こうしてロシア民族にとっては暗黒の時代が訪れることになった。

「これが神を否定した報いか……」

  一人のロシア人男性は絶望的状況の下でそう呻いた。
  そんな状況が好転したのは、何とか余裕が出来た日本帝国がシベリアの大地に新たなロシア帝国を打ちたてたことだった。
817. earth 2011/12/28(水) 20:07:37
「原理主義者が怖い中東よりはマシ」

  某官僚がそう言ったように彼らはシベリアに眠る資源を欲していたのだ。そしてこの行為に正当性を与えるために彼らは日本の
皇族となっていたロシア皇族を担ぎ出した。
  皇族の血を受け継ぐ国家を助けろというていで世論の後押しを受けた日本政府はロシア帝国の国作りを支援した。勿論、相応の労力は
必要だったがリターンは大きいと彼らは考えた。彼らもまた信頼できる友邦が欲しかったのだ。
  その結果、ロシア帝国は近代国家として再建されることになった。
  人口が急増しつつあった日本本土からの移民、そしてロシア帝国再興に希望を見たロシア民族によってロシア帝国は急速に拡大。
日露の混血国家とも言うべき奇妙な国家が昭和世界に生まれることになった。
  普通なら日本帝国の属国と思われ馬鹿にされるだろう。
  だがロシア帝国は日本の支援を受けつつも、必死に自助努力を続けた。祖国の崩壊がいかに民族に悲劇を齎すかを理解していた
故に彼らは死に物狂いで努力した。

「同じ過ちは犯さない」

  地獄という言葉さえ生温い生活を送ったロシア人たちは、日本から多くのことを学び、それで国を発展させていった。
  この結果、ロシア帝国は政治家や官僚の汚職が少なく、勤勉な国民が多い国家となった。
  一方で日本文化の影響も強く、日本の伝統文化が組み込まれ、さらにコミケなどの文化的式典も定期的に開かれるようになる。  
  こうして開かれた、そして公正な社会が平成世界のロシアで報道されたら何が起こるかはわかりきっていた。
  政府への不満はさらに拡大し、デモは多発。平成のロシア政府は頭を抱えることになった。
  このようにロシア政府は国内の統制に追われ、外に目を向ける余裕を失っていくことになる。
818. earth 2011/12/28(水) 20:09:16
あとがき
本編でもこうなるかは不明です。
そしてこれで平成ネタは終わりにしようかと。
それでは。

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最終更新:2025年03月15日 14:51