968 :第三帝国:2013/11/26(火) 19:48:36
衝号ぬきの太平洋戦争~第11章「艦隊決戦前の解説」
米軍は
空母『エンタープライズ』
戦艦『ワシントン』『アラバマ』『マサセッチュー』
空母1
戦艦3
巡洋艦10
駆逐艦21
に負傷者と将来有望な若手士官を収容して、何れ再建されるであろう合衆国海軍の未来を託した。
第1任務部隊のパイ中将、さらに太平洋、大西洋艦隊の幕僚も本人達の抗議にも関わらず強引に移送させた。
これはキンメル大将は何れ来る反攻の時に備えてここで責任を取るのは自分だけでいい、と言い切ったゆえの判断だ。
ハルゼー中将は同期の決断に黙って聞くとただ一言、死ぬなと言って残存艦隊を率いて全速で
アメリカ本土へ進路を向けた。
ハワイではなくアメリカ本土へと向かったのは、
あまりにも損害が大きいことと、日本軍の潜水艦がうろついているハワイ周辺は危険だと判断したためであった。
そして、殿部隊は。
戦艦
『メリーランド』『ウエストバージニア』
『サウスダコダ』『コロラド』『テネシー』
『ニューメキシコ』『アイダホ』『ミシシッピ』
『ニューヨーク』『テキサス』
重巡
『サンフランシスコ』『インディアナポリス』
『ペンサコラ』『ミネアポリス』『シカゴ』
を筆頭に戦艦10、巡洋艦5、駆逐艦18で、
戦艦の数が多いのは『サウスダコダ』を除けば例え無傷でも最高速度20ノット程度でとても逃げ切れないためである。
悪いことに頼りのレーダーも『サウスダコダ』に自爆機のせいで全損しており先手は日本軍に取られることが予想された。
ゆえに最初から距離1万5000、場合によって1万以下まで肉薄するとこを前提として、
持ちうる水上観測機を出して照明弾を投下し、先頭に立つ『サウスダコダ』はサーチライトで相手を照らすことになった。
だが、夜戦でサーチライトを照らすのは史実でもわかるように相手から集中攻撃を受けることになる。
しかしながら、こうした肉を斬り骨を絶つ戦術でしか日本軍に立ち向かえなかった。
969 :第三帝国:2013/11/26(火) 19:49:13
対する、日本側は水上電探がアメリカの姿を捉えるほど接近していたため、
小沢中将は当初一度距離を取って翌朝再度航空機の反復攻撃を与えて殲滅するつもりであったが、
今日の戦闘で攻撃隊の2~3割を完全に損失し、残りの4割が何らかの損害をこうむっており、
空母艦載機の攻撃力が減退している点を指摘した高須中将は未だ戦力を残す水上艦隊にまかせるべきだと主張。
前世では散々艦隊カチコミ作戦を立案した狂・・・好戦的な参謀であった神参謀も、
史実のソロモン海戦やレイテ沖海戦の失敗を繰り返せないために、このような機会は2度と訪れないことをひたすら強調し、
「敵を見たら直ちに突撃すべし」とするネルソンの故事を持ち出すと小沢中将はついに決断した、すなわち水上艦隊による追撃と。
この命令が全艦隊に行きわたると戦艦に水雷戦隊は両手を上げて歓喜の声を挙げた。
何せ今まで新聞やニュースで潜水艦のハンターエースや航空機のエースパイロットが派手に宣伝されていた一方で、
今日まで空母のお守りと地味な役割に甘んじる他になく、
アジア艦隊を殲滅していらい空母マフィアの鼻息が荒く自分たちの存在意義が問われていたからだ。
いい事にアメリカも一部を分離させ、逃げるどころかこちらに突進してきており、
鉄砲屋と水雷屋は『ビック7の力を侮るなよ』『電の本気を見るのです!』など、と思い思いに叫び、
今まで技術を磨いてきたのはこの日のためにあったと戦意を上昇させた。
戦艦
『長門』『陸奥』
『伊勢』『日向』
『扶桑』『山城』
『金剛』『榛名』『比叡』『霧島』
『伊吹』『鞍馬』
重巡
『那智』『鳥海』『高雄』『愛宕』
『青葉』『衣笠』『加古』『古鷹』
『妙高』『羽黒』
軽巡
『利根』『筑摩』『最上』『三隈』
『大井』『北上』『米代』『木曽』『矢矧』
『球磨』『川内』『阿武隈』『那珂』『神通』
を中心に戦艦12、巡洋艦10、軽巡洋艦14、駆逐艦64で臨時に編成された合計86隻の艦隊で挑む。
加えて念のために『烈風』に電探を搭載した夜間戦闘機によるエアカバーが数は12機程度だが提供されている。
F6F-3Nを参考に翼に電探を搭載しており、相手の観測機を妨害するつもりであった。
当然こちらも観測機を飛ばして目視での観測もするつもりである。
そしてアメリカ軍が逃げもせず突進した来たのを確認すると、
戦艦と重巡洋艦で丁字に待ち伏せて電探による砲撃を浴びせてそれに気を取られている隙に、
各軽巡洋艦に率いられた水雷戦隊が距離7000~6000から一斉に雷撃を浴びせて殲滅する計画を立てた。
早い話、史実のスリガオ海峡海戦の西村艦隊と同じ目に会わせようとした。
「勝てるな」と高須中将は呟き、周囲も浮かれ出しどことなく楽勝のムードが漂ったが無理もない話であり。
結果として、合衆国海軍の意地を思い知る羽目になった。
970 :第三帝国:2013/11/26(火) 19:58:09
『解説』
本編と違い戦艦の数が増えており(6隻⇒10隻)
劣勢を意識しているため本編と違い当初から至近距離での殴り合い上等。
と覚悟を決めているので、うまくいけば日本側に思わぬ被害を与えるでしょう。
しかし日本側は本編ではミッドウェー攻略部隊の護衛をした第2艦隊が、
中華民国の早期脱落により最前線にいるため、巡洋艦駆逐艦の数が増えています
次回にまたお会いしましょう。
追伸:あ、MI作戦編成表の手直しが後少しです。
突っこみどころ満載なSSですがよろしくお願いします
最終更新:2014年03月23日 14:04