847 :yukikaze:2013/11/23(土) 16:29:46

そろそろアメリカ赤化にケリをつけるか。
みんな大好きなあの人が遂に登場だよ。

1945年も半ばに入ると、アメリカ経済は表面上は混乱の収束を迎えていた。
失業率は政府によるテコ入れによって横ばいとなり、企業の倒産件数も、強引な統廃合による整理によって頭打ちとなっていった。

だが・・・その代償はあまりにも大きすぎた。
強引な統廃合による整理は、多くの企業家を路頭に迷わせることになり、海外への脱出を図った資産家はその財産の全てを失った。
つまり、アメリカ合衆国の資本家は、急速にその数を減らしていったのである。
後に生き残ったのは、膨大な権力を持つも経済にド素人な官僚に率いられた政府と、部品であることを決定づけられた労働者。
これ以降、アメリカ合衆国から「競争力」という言葉が急速に失われていったのは当たり前と言えたであろう。

こうした暗黒時代に対し、連邦議会に生き残る民主党や共和党の議員は一致団結して批判の声を上げた。彼らがかつての党派の対立を棚上げしてまで、ロング政権の批判を繰り出したのは、これ以上ロング政権が継続すれば破滅しかないことを痛感していたからであった。

だが、彼らの努力は無に帰した。

ロングからすれば、自分は愛国者であり、アメリカの苦難を救うには、自分が強権を振う必要があるとかたくなに信じていた。
故に、自分に対し否定的な議会や州政府など必要性を感じていなかった。

1945年12月。ロングは声明で「国家的反逆の明るみが出た」として、議会の民主党・共和党の重鎮たちの一斉検挙を開始。更に今回の反逆に州政府の一部がかかわったとして、州政府に対し連邦政府への改めての忠誠の誓いと、権限の一部譲渡を求めた。
この強権的な動きに、ロング政権の行動で最大の被害を受けた南部諸州は一斉に反発。
ダグラス・マッカーサー退役陸軍参謀総長を指導者に掲げ、連邦政府に対する反乱を起こした。

「第二次南北戦争」または「アメリカ赤化戦争」の勃発である。

タグ:

赤いシリーズ
+ タグ編集
  • タグ:
  • 赤いシリーズ
最終更新:2014年01月28日 21:16