541. 第三帝国 2011/12/18(日) 04:57:37
大宰相TSのネタ〜『アホ毛を抜いたら?』


「ああああああああ――――やってられるかぁぁぁっぁぁぁあああ!!!」

可愛らしい声が執務室に響く。
書類が飛び散るが大日本帝国を統治する宰相、嶋田茉莉元帥はまったく気にしなかった。

「ええい、後継者の綺麗な鳩○とか、
  正当に評価されている麻生とか居るのになんで、いつもいつも私が苦労しなければいけないんだ」

それに、いつまでも自分が現場にいたら意味がないじゃないか、と続けて愚痴をこぼす。
もっとも上記に上げた2人が宰相になるかと問われても笑顔で『お断りします』と言うだろう。
そしてさらにこう言うだろう、自分より有能な人がいるからその人に任せるべである、と。

「くそ、いっそ自分にもう一つ人格があれば休めるのに
  ・・・もう一つの人格?おお、そうだ!!見た目はセイバーだからアホ毛を握れば黒セイバーになれるかも!!」

ひょこひょこと動くアホ毛におそるおそる手を近づかせる。

「イヤマテ、人格が入れ替わった後どうなるかわからないのが問題な気が。
  ただでさえ、こんなネタな外見をしているせいで、向こうの平成日本でも目立っているし・・・」

詰襟式の如何にも大日本帝国海軍な制服を着た、女子高生にしか見えない宰相。
しかもどう見てもFateのセイバーそっくりな(髪形もあの複雑な巻き方で纏めている)外見。

平成世界で「こっちの空き缶と交換してくれ」とか
「二次元は二次元にしか存在しない、そう思っていた時期が俺にもありました」、「セイバーはぁはぁ」とか「ババァ結婚してくれ!」などと言われているのに、
ここでさらに黒化すれば新たなネタを提供し、またまた自分の心を傷つけて胃薬の世話になるだけではないか?

そしてあの有能で働き者であると同時に忌々しい奴が―――――。

「あはははははは、感謝してますよ。
  貴女がネタを提供してくれたお陰で我がMMJの団員がまた増えましたよ、いやいや本っっっ当にありがとうございます」

背後にはニヤニヤと、良いネタごちそうさまと笑う夢幻会のメンバーとなぜか、微笑んでいらっしゃる陛下。
ああ、きっと陛下は夢幻会のアホどもと違い、「次は拘束服兼花嫁姿を期待している」と言っているに・・・って。

「駄目じゃないか!!!
  しかもエクストラかよっっ!!!」

いや、そうでなくても自分の成り行きを楽しんでいる節がある陛下のことだ。
前にも「せっかく女性になったことだし、偶には女性の服を着て見たらどうかね?」などと話を振られて、あのセイバーのブラウス姿になったことが――――。

「・・・・・・は、はははは、神は死んだ」

御上も含めて自分を弄って楽しんでいる事に気付き虚ろに笑う。

「もう、いいや。」

そして、彼女はアホ毛を握った。


後に、松屋の牛丼屋とマクドナルドでひたすらジャンクフードを食らい、店員を戦慄させ。
さらに平成日本の秋葉原に態々視察、しかもメイド服を着用していたせいで「オルタ!オルタ!オルタ!」と大合唱され。
通常の仕事でもいつも以上の有能さとカリスマオーラを発揮させたため「彼こそが、否彼女こそが大宰相よ!」と絶賛されたそうだ。

「またまた、人気が過熱しましたね」
「うるせぇ!!」

もっても、本人は新たな黒歴史ができたそうだ。

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最終更新:2012年01月01日 00:38