469 :憂鬱×ギアスにおけるKMF関連 日本公民党の事情:2013/12/30(月) 22:48:11
憂鬱×ギアスにおけるKMF関連 日本公民党の事情
設定:休日世界
捏造設定あり
さて皆様。原作ギアスにて出てきた兵器と言えばなんでしょうか?
第一期でKMFといえば【グラスゴー】【無頼】【サザーランド】【グロースター】
特殊機では【ランスロット】【紅蓮弐式】【ガウェイン】【ジークフリート】だろう。
休日世界においては倉崎台頭のせいで生まれなかったKMFもあるが、ブリタニアのKMF関連は数こそ増えたものの基本的に同じである。
そして日本においては変態技術者――変態転生者ともいう――が、己の欲望を満たすためにKMF開発を行っている。
その所為でスメラギ製であるはずの【月下】【斬月】【暁】が生まれていないのだが・・・とある一種類だけ生まれていた。
その機体とは・・・ 【雷光】 である。
【雷光】はギアス本編では、初登場では強いというジンクスによりなかなかの強さを見せたが【ランスロット】に敢え無くやられている。
その後はほとんど出てこず。
やっと出たのは後半も終わりごろと言うモノだった。
しかも第二期には出てこない。というか、あんな“欠陥機”は出てこない。
何故欠陥機かというと・・・
※動きがトロイ。
※大砲の弾丸が大きすぎて総弾数が少ない。
※機体が大きすぎて的にしかならない。
※KMF四機に加速装置がある理由がわからない。
※局地的にしか使えない。
とまぁ、挙げれば挙げるほど出てくる。
原作では足りない戦力の確保のために製作したのだが、この世界においては違う。
KMF開発に乗り気でなかった倉崎以外の会社は、不信の目で見たり嘲っていたが、試験戦闘にてその強さを見せつけると一変する。
471 :憂鬱×ギアスにおけるKMF関連 日本公民党の事情:2013/12/30(月) 22:48:44
KMFがあそこまで使えるのであれば、自分達も売り込みをかけてみたい!
そう思うのは必然だった。
さいわいこの分野に関して、老舗であるスメラギ・コンツェルも同じスタートラインにいる。
最初の倉崎重工はまだ若く、出し抜ける可能性もあった。
そんな中、公民党の息のかかった会社にも発注が掛かった。
当初は「KMFを作れ」かと思われていたのだが、どうも違う。
「KMF技術を使った兵器を作れ」であったのだ。
困惑して説明を求めると、「KMFは確かにすごいかもしれないが、それを駆逐できる兵器があるならば、そちらを作った方が有意義だ」との事・・・
確かに理屈としては正しいが、本音は倉崎重工のバックにいる政党に対してこれ以上台頭させたくなく、ダメージを与えてあわよくばこれを口実に政権を獲得できないかと言う思惑があった。
振り回される会社としては迷惑だが、自分達のボスからの命令には逆らえない。
面白くはあったし、会社としてもスメラギにアッと言わせられるかもしれないという期待感もある。
ヤル気が出てきた会社は、早速倉崎住戸に出向いてデーターを貰う事にしたのだが・・・
公民党の影響を受ける会社という事でストップがかかった。
スメラギ・コンツェルはまだいい、政党としてはライバルだがよい関係をきづけている。
しかし公民党はだめだ。
KMF技術はまだ発展できる余地があるし、友好のあかしともいえる技術をあっさり海外の敵性国家に渡されるのは嫌だった。
その為、重要部品を抜いた現物が支給されるにとどまる。
もちろん公民党は抗議したが、あっさり正論をいわれて他の政党からも睨まれて動けなくなる。
会社としても御上に睨まれるのは勘弁してほしい。
仕方なく持ち込まれた現物を解析してみることにする。そしてわかったのは・・・恐ろしいほどの耐久性と汎用性だった。
粉塵対策、水密対策、亜熱帯の高温多湿にも耐える機構・・・思わず「何このチート」といってもだれも否定できなかった。
これでまだ発展できる、という倉崎重工とスメラギ・コンツェルの言い分が信じられなかった。
いろんなモノに打ちのめされたような気がしたが、気を取り直してKMF技術を解析していく事にする。
しかし、公民党は一つ間違いを犯していた。
発注した会社は確かに兵器を作っていたが、それはあくまでも“兵器の一部部品”であった事。
本格的な兵器を作るには少々ノウハウが足り無かった。
その為に時間ばかりが過ぎていき、ダガー・
シリーズが作られ、第七世代機開発が始まるまで何にも出来なかった
472 :憂鬱×ギアスにおけるKMF関連 日本公民党の事情:2013/12/30(月) 22:49:15
苛立ち、焦りを覚えた公民党は会社に対して「一機でもいい、すぐに制作に取り掛かれ!」と発破をかけた。
会社は酷く狼狽し開発延長を求めたが、却下されて「これ以上無駄に金を消費するならば、縁を切る!」とまで言われてしまっては、急いで組み立てるしかない。
とりあえず戦車以上の火力を持たせるため、レールガンの技術を応用した大砲を中心に、KMF四機分の動力を直結する事により電力を確保。
接近戦を考えていないので火砲を、外側の腕と差し替えで装備させる。
こうして突貫工事で完成にするに至り、公民党幹部はようやく安心して評価試験に臨めることになった。
そして結果から言えば・・・不採用・・・しかなかった。
まず試験場で倉崎が用意した動力をつけ、ランドスピナーを装備させたが・・・機動力が恐ろしくない。
歩行もさせてみたが、大砲が重すぎてバランスが取れない。
パイロットも砲手・操縦者と二人なのだが四機分の足を動かすには手が全く足りず、旋回不能。
火砲も打つが、単発式なので接近させられたりすると脆かった。
KMF相手でも、戦車相手でも全くの鴨でしかなかった(戦車に至っては、遠距離からの曲射一発で撃破した)。
それでも「狭い場所なら!」と吠えたが、「そんな場所などない。それにこんなデカいのはいらない。普通に戦車で充分との言葉に潰された。
【雷光】一機作るのに、【無頼】ならば6機分(内約:脚部4機分・主砲2機分)必要、戦車なら3両余裕で作れる。
経費面から見ても、全くの無駄な兵器でしかなかった。
会社はこれによりKMF開発からは手を引いたが、しっかり解析したおかげで部品製造では倉崎重工とスメラギ・コンツェル、双方から求められるくらい良質のものを提供できたので少しプラスになる。
ホッとした社長であったが、【雷光】はあの後すぐに解体して鉄屑として売り払われた。
重要部分はすぐに取り外されたので問題はないだろうし、KMFの部分は倉崎が責任を持って回収した。
問題は主砲部分だが、これは軍が徴集したので気にする事は無いだろうと思う事にする。
公民党の思惑は外れたが、彼らはあきらめたわけではない。
一応【雷光】のデーターは会社に提出されすぐに戻した・・・が、“コピー”はとってある。
この情報をどう生かすか・・・彼らは考えていく、
アジアの覇者で盟主になれる日を夢見て。
473 :影響を受ける人:2013/12/30(月) 22:53:39
以上です。
最終更新:2014年02月22日 17:06