453 :ハニワ一号:2014/01/05(日) 23:15:05
(ネタ)大陸日本江戸幕府夢幻会ルートSS

史実ではシンガポールと呼ばれていた島である昭南島は日本大陸の支配者である江戸幕府の外交官と英国の外交官が貿易問題についての話し合いが行われていた。

英国「我々英国は貴国との膨大な貿易赤字に苦しんでいる。できればこの不均衡を是正するために英国の製品をもっと買ってほしい。」
日本「貴国を通じて欧州や貴国の植民地内の値段の高い貴重な書物や美術品、工芸品、動物、植物、古物品、ワインなどを輸入していますが足りませんかな。」
英国「全然足りません、できれば工業製品を大量に買ってほしいのです。」
日本「それは無理ですな。はっきりと言いますがわが国では貴国に頼らずに勢力圏内で全ての資源を自給自足できますし工業製品もあなた方のものよりも優れています。我が国の物より劣るものを買う理由もありませんし我が国の商人も買わないでしょう。それに我が国の製品よりも劣るものを大量に買うために無駄金を使ったと知られたら国民から総スカンを食らいかねません・・・。極端な話、貴国と断交しても我々は困らないのですよ。困るのは逆にあなた方のほうなのではありませんかな・・・。」
英国「・・・・・・・。」

わかりやすく会議の内容を要約すればこういうことになるであろう。

この会議は日本との貿易赤字に苦しむ大英帝国が貿易不均衡を是正するために設けられた会議であった。英国は日本から茶、陶磁器、絹などを大量に輸入していたが日本は欧州や欧州の勢力圏内の書物や美術品、工芸品、動物、植物、古物品、ワインなどを大量に購入していたがとてもつり合いがとれるようなものではなかった。しかも日本の勢力圏内の各種資源や日本の安価で優れた工業製品の流入、高い金を払って謎と神秘に包まれた日本大陸やアジア・太平洋の物産などを買い求める英国内の豊かな人々の存在などによって日本との貿易不均衡はますます拡大する一方であった

このような情景がなぜ出現したのかその理由を語ろう・・・。
全ての始まりは後に江戸幕府を開くことになる徳川家康の下に転生者と呼ばれる存在が存在しており、徳川家康の天下統一を助けたことだ。
彼らは単独ではなく複数存在しており、夢幻会を結成して江戸幕府を陰ながら導いてゆくことになる。
こうして誕生した夢幻会は日本大陸の持つ可能性を把握した上である決定をすることになる。
すなわち、海外に進出せず鎖国して日本大陸で力を蓄えても、将来力をつけた欧州が日本大陸に強引にちょっかいをかけるのは目に見えていた。また豪州に反日国家が誕生するのも面倒だった。そこで将来安心して引きこもるための「大鎖国」完成させるために今の時代を苦労しながら頑張る事に夢幻会は決めたのだ。

454 :ハニワ一号:2014/01/05(日) 23:15:41
将来の「大鎖国」を完成させるために
  • マラッカ海峡、マゼラン海峡、ベーリング海峡、パナマといった太平洋の出入り口である重要な拠点を全て日本が押さえる。
  • 北米西海岸を植民し、可能であれば北米中原に緩衝国家を成立させる。
  • ロシアの東進に対抗するためシベリア植民を進める。
  • 台湾や海南島などの将来、中華大陸を封じ込めるのに必要な地域を維持・確保する。
  • マゼラン海峡を日本が確保するために南米南部に日系国家を誕生させる。
  • 将来の反日国家の誕生を防ぐため豪州とついでにニュージランドの入植を進める。
  • 南蛮勢力を追放し東南アジアを日本の勢力下に置く事
  • 欧州勢力を分断するため英国と手を組む事
などの壮大な戦略目標が決定された。

かくして江戸幕府と夢幻会による「大鎖国」に向けた大暴走が始まった瞬間でもあった。

夢幻会の知識により世界に先駆けて蒸気革命を達成し、予想される史実のような災害や飢饉に備えサツマイモやトウモロコシ、ジャガイモなどの栽培を進めるなどの対策をとり日本人の数が爆発的に増え、増えた日本人たちは海外の日本植民地に入植し将来の日系国家が各地に誕生する元となった。
江戸幕府は「大鎖国」にむけての戦略目標を達成しつつあり太平洋に「パックス・トクガーワ」の時代が誕生することになる。

当時、イングランドにとって超大国である江戸幕府からの同盟は歓迎すべきことだった。
この同盟が大陸日本に有利だったとしても江戸幕府からイングランドのインド経営について保障されたのは大きな成果だった。
欧州で強国だったスペイン帝国やポルトガル王国、オランダが日本によって東南アジアから駆逐されていたのを間近で見ていたイングランドにとって欲をかいて二の舞はごめんだったからだ。

このように日英両国の力関係を自覚し長年の蜜月関係にあった日英関係は産業革命を欧州で一番に達成し、インドの植民地化の進行、ナポレオン戦争以後の欧州で欧州一の列強となったことに対する自信と肥大化する欲望によって崩れることになる。
その最たるものが貿易不均衡を解決する手段として一部の華僑と組んで日本勢力圏にインドで採れたアヘンを密貿易することだった。多数の華僑は繁栄を謳歌する日本人に不満を持っても日本人の恐ろしさを知るために日本人の逆鱗に触れるような行動は自重していた。それが日本人勢力圏内で生きる華僑の知恵でもあった。だがどこにでも愚者はいるものでその愚者である一部の華僑は英国と手を組んでアヘン貿易をしたのだ。

日本の持つ最新技術などの情報の国外の流出を恐れた幕府によって史実の長崎の出島のように日本勢力圏各地に設置された外国人住居地区の外に出ることは幕府の許可がないと許されず、入ってくる情報も限られていたが日本が超大国であり、アヘン貿易が日本を怒らせる行為である事を懸命の情報取集と現地にいるからこそ肌で理解していた現地の英国人たちは必死になって本国の軽挙を阻止しようとしたが無駄だった。

455 :ハニワ一号:2014/01/05(日) 23:16:19
英本国は大航海時代に侵略のツールに使われた宗教と同じようにアヘンを利用してボロボロにして弱体化させて支配を進めようと企んでいたのだ。さすがに単独では難しいと自覚していた英国は密かに欧州各国に対して対日本大同盟を呼びかけ日本勢力圏を分割する密約を立てていたのだ。
その対日同盟は欧州各国だけでなく遠く米国や清国などに持ちかけられた壮大な大同盟であった。もっとも清国は歴代の中華王朝の日本に対するトラウマに初代であるヌルハチの日本だけは絶対に事を構えるなという遺訓により対日同盟に加盟せず日本側に立って戦うことになる。それは国内を戦場にされて漂白されてしまった朝鮮も同じだった。

当然のことながら大多数に属する華僑は生き残りのために日本当局に密告した事、史実を知る夢幻会が貿易問題で英国が史実のアヘン密貿易を日本勢力圏に対して仕掛けてくる可能性が高いとして厳重に警戒したこともあって水際で阻止されることになる。
また薄々と察していたが日本につくことを決めた清国からの通報により英国が日本に対して対日本同盟を結成して侵略しようとしている事を知ることになる。
これらの事実を知った大陸日本と勢力圏内の日本人たちは激怒し、英国との戦争を決意し最終的にイギリスを破滅に導くことになるのである・・・。

開始される対日大同盟との戦争は江戸幕府から天皇を中心とした立憲君主国家に無血で再編され緩やかに移行しつつあった江戸幕府にとっての最後の晴れ舞台でもあった。
また欧州では誰もが対日本大同盟の勝利に予想し、勝利を想定した取り引きが過熱する中で欧州に散らばるロスチャイルドの一族が対日本大同盟の敗北を予想し全財産を賭けた一大勝負に乗り出していた。

後の世に「日英戦争」、「アヘン戦争」とは呼ばれず、日本を中心に日系国家や清国、朝鮮、日本の指導により近代化しつつある東南アジアの国家による東洋勢力と大英帝国を中心に欧州勢力やアメリカなどの西洋勢力が激突した世界初の「世界大戦」が開始されたのである・・・。
最終更新:2014年05月19日 22:10