515 :四〇艦隊の人:2013/11/27(水) 00:37:58

戦艦霧島の日記

一九二六年四月一九日
この日は私の15回目の誕生日である。何か記念になることでもはじめようかと思い、土佐に勧められた日記をつけてみることにした。
飽きたらやめるかも知れない。

一九二六年六月一日
そういえば今日は比叡と榛名、扶桑の命日だった。
厳密に言えば榛名はこの日の傷が原因で後日解体されたのでこの日が命日ではないのだが、比叡が寂しがりそうなので一緒に弔うことにした。

一九二六年六月二〇日
どうにも暇なので長門、加賀とともに新入りである赤城をからかって遊び、金剛と天城に怒られた。

一九二七年二月二一日
艦隊に新入りの紀伊と尾張が来た。
双方私や金剛の三周りは体格が大きい。主砲は長門や加賀の四一センチを凌ぐ四六センチ。
もはやいまさらの気もするが、近い将来私や金剛、伊勢、日向は海戦の主役足り得なくなるだろう。
とうとう私たちも引退か。いつかはそうなると思っていたが、いざ突きつけられると少し寂しいものを感じる。

一九二七年四月一五日
なにやら海軍の上のほうで軍縮会議がどうたらと噂になっている。
まあ私に関係のあることではあるまい。

一九二七年八月五日
世の中何が幸いするかわからないものである。六月二〇日からジュネーブで行われていた海軍軍縮会議の結果、私と金剛、伊勢、日向の四隻は存続を許される事となった。
しかし、それは生まれるはずだった、白根や早池峰の代わりとしてである。
それがこの国の将来に悪影響を及ぼさなければ良いが。

一九二七年一一月一一日
白根と早池峰は航空母艦に改装されることが決定されたそうだ。顔見知りがいなくなるのはいやなのでこれは純粋にうれしい。
そういえば私を視察に来た若い技官が超甲巡がどうたらといっていたが何のことだろう。
青葉に聞いたがしらないようだ。

一九二八年三月二七日
東露から長距離航海演習として練習艦隊が来日する事となり、ホストシップを勤めることとなる陸奥が礼法を教えてくれ、
と言い出してきた。
何でも急に自分の礼法に不安を覚えたらしい。
頼られるのがうれしい反面、なんだか老人扱いされてる気もする。

一九二八年四月二日
練習巡洋艦アルマーズと駆逐艦四隻が練習航海で来日した。私としても伊吹、いや今はアルマーズか、と思わぬ再開をする
ことができた。
夜にアルマーズと飲んだ時、「最近国境線の近くでアカがちょろちょろしてるらしい」といっていた。
面倒なことにならなければ良いが。
とは言っても面倒ごとが起こっても海上艦である私やアルマーズにはどうすることもできないのだが。


516 :四〇艦隊の人:2013/11/27(水) 00:40:19

一九二八年四月二二日
アルマーズの懸念は不幸にも的中したらしい。
本日未明、ソ連赤軍が露ソの暫定国境線を越えたとの報告があった。
一応海軍にも臨戦態勢が発令されたが、巡洋戦艦である私に何をしろというのだろうか。
こういうのは白根や早池峰、もしくは新設されたと聞く陸上攻撃機隊の仕事だろう。

一九二八年八月五日
今日来た報告では、ソ連赤軍は無事東露領内から叩き出されたらしい。
さらにイギリスとドイツが大西洋側からの圧力を強めているようだ。
紛争が終わるのも時間の問題だろう。

一九二八年一〇月三〇日
艦隊に筑波とか言う生意気なのが来た。
初日にいきなり突っかかってきたのでシメたら、なんか懐かれて姉さんとか呼びだした。
意味がわからないよ。

一九二九年二月二日
米国がこの間来た筑波や阿蘇について何やらイチャモンを付けてきている。
自国の経済がぼろぼろなんだからまずそっちを何とかするべきだと思うが。

一九二九年五月七日
東露でアルマーズが退役したそうだ。あの戦争を知っているものがまた一隻少なくなった。

一九二九年九月四日
自分が熊のぬいぐるみになる夢を見た。
そのことを金剛に話したらドック入りした方が良いのでは?と言われた。解せぬ。

一九二九年一二月一日
今度はロンドンで軍縮会議をやるらしい。
筑波や阿蘇が来たことが発端のようだ。

一九三〇年一月八日
金剛がイギリスに親善航海に行くことになり私も一緒に行く事になった。
他に筑波、六甲と練習巡洋艦香取、香椎、最新の艦隊駆逐艦陽炎型一二隻、艦隊随伴型の高速油槽船二隻が随伴する。
トラックより遠くに行くのは久しぶりだ。

一九三〇年三月一日
イギリス、スカパ・フローに到着。
従姉妹のような関係のタイガーや、ユトランドの戦友たちとも再会することができた。
タイガーはユトランドで艦尾付近にもらった直撃弾による損傷を修復した後も、推進器の不調が続いているらしい。
この分だと今度の軍縮で廃艦だろう、と苦笑いをしていた。
一方陸の上では、軍縮会議が絶賛紛糾中である。
誰か我が国の技術者とアメリカ人に自重とか、慎みとか言う言葉の意味を教えてやるべきだと思う。

一九三〇年三月十三日
イギリスを離れ、今度はニューヨークに向かう。
今回の訪問は一応親善と銘打っているが実態は脅しに近い。
「席を蹴るなら結構、経済破綻するまで軍拡に付き合ってやるぞ?」という意思表示だ。
その証拠に筑波、六甲に陽炎型一二隻は戦艦一隻を余裕で圧殺できる戦力だ。
とはいえ、こういう脅しはやりすぎると後が怖い物だ。思わぬ竹箆返しがこなければ良いが。


517 :四〇艦隊の人:2013/11/27(水) 00:42:16

以上、ここまで。
続きは仕事の具合と嫁の体調次第。
ちなみに六甲は阿蘇型の次女です。


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修正者:Call50
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最終更新:2014年05月27日 00:33