- 111. earth 2011/12/05(月) 22:31:40
- 多分、というか絶対ネタ。軽い話です。
嶋田は緊張していた。
『帝国の元老』、『大宰相』、『20世紀最強の独裁者』と色々な二つ名で呼ばれるほど、色々な経験を積み成功を重ねてきた
男であったが、さすがにこの状況は想定していない。むしろ想定するわけがない。
何しろ彼は今、辻が持ってきた謎の薬のせいで高校生にまで若返った挙句、高校に転入させられるという破目になったのだ。
そして今は自己紹介のために教壇の傍にいるという状況。
「たしか、あれって……」
「TVであった……」
「本当に私達と同年代に……」
「これで我ら漫研の予算は……ふふふ」
同級生となる者たちのひそひそ話が聞こえる。
一方で隣の男教師は冷や汗を流している。何しろ隣に居るのは中身90越えの爺。それも超大国である帝国の政界のフィクサーであり
帝国で絶対に怒らせてはならない人間の一人としてカウントされる人間なのだ。
「くっ……(何でこんなことに)」
太平洋戦争が終って数十年、さすがの嶋田も歳には勝てず、また組織の若返りもかねて表舞台から引退していた。
だがカフェテラスで間違って(?)辻がもってきた薬を飲んだら若返ってしまったのだ。おまけに近くにテレビカメラがあったせいで
情報の隠匿も出来なかった。夢幻会自身が普及を進めたインターネット(電子情報網)もそれに拍車を掛けた。
勿論、その結果は大混乱だった。
嶋田は精密検査を受けた後、暫く隔離され、さらにその後に経過観察ということでこの高校に入ることになった。
「まぁ若い人間と話をするのは良いことですよ。ええ、別に若返った嶋田さんにまたすぐに仕事をしてもらうなんてないですから」
どう聞いても棒読みな台詞を吐いた辻に一発お見舞いしたかったがそれに耐えて嶋田はここに居る。
「そ、それでは自己紹介を」
「嶋田繁太郎。肉体年齢は……17歳。皆さん、宜しくお願いします」
かくして嶋田の高校生活が始まる。
- 113. earth 2011/12/05(月) 22:34:42
- あとがき
嶋田さん、高校生をやるというネタ。
どこに行ったかは未定です。平和な街なら良いのですけど(笑)。
中身90の爺がラノベのノリで活躍は……無理でしょうけど(爆)。
むしろ某時代劇のようになるかも。
- 121. earth 2011/12/05(月) 22:50:30
- BADENDネタが多かったので軽い話
>>111
を投入しました。
殺人事件が多い町なら推理、ゆるいネタの街ならほのぼのと混ぜれます。
ついでに夢幻会の生き残り(帝国の元老)が若返って生徒会を作ったら
ラノベでよく見るやたらと強い(教師よりも)生徒会も作れますし。
最終更新:2012年01月01日 20:00