お詫びのSS
戦ヴァルルート
独自解釈
独自KMF
等が含まれます。
ぶちゃっけ地形わかんないので地名は出てこないです。
見てもどこがどう?と言う感じなので・・・
こんなへっぽこ作者ですが、よろしいでしょうか?
良ければ見ていった下さい。
北欧の国家が独立宣言をした。
屋台骨がぐらついていたEUにしたがっても、諸共滅びるだけと判断した彼等の決断だった。
無論そんなことを許すEUではない。
しかし陸上戦は先制攻撃により出鼻をくじかれる。
ネームレスと言う“存在しない”特殊部隊の活躍もあった。
しかし陸戦はどうにもなっても、海上戦がネックだった。
ろくな鑑定を持たない北欧諸国では、EU海軍を押しとどめることなど不可能だ。
ならばどうするか?
彼等は考えた脛にある事を思いつく。
「そうだ、ユーロブリタニアの力を借りよう!」
思い立ったが吉日。さっそく彼等は行動に移った。
―
――
―――
宣戦布告を受けた同日。
軍港に停泊していた艦艇はどれも忙しく動き始めていた。
「まさか北欧が独立するとはな・・・」
「EUも御終いかねぇ?」
等と言う会話もちらほら聞こえるが、兵士達は皆、自分に課せられて仕事をしていく。
水中用MTF【キャンサー・ドローン】を乗せた警戒艦艇が出向していく。
どこも忙しく、一番忙しいのは大型正規空母だろう。
シーランド戦争でKGF【シャンブロ】に二隻も喰われたEUだが、まだ他にも保有している。
ここにいる空母も、そのうちの一隻だ。
各艦の艦長、提督たちが集まりブリーフィングには行った時・・・襲撃は始まった。
沖合から大量のミサイルが発射され、それをレーダーが感知した。
慌てつつもマニュアルに従って迎撃する。
だが全てを撃墜できるわけではない、迎撃できたのは全体の二割。
残りは目標に向かって着弾した。
目標は主にレーダー、格納庫、各種設備だ。
不思議な事に、何発かはそのまま会場に着水してしまう。
この直後に異常を検知したのは、くしくも試験運用していた新型水中用KMF【パイシーズ】六機だった。
「なんだ、この酷いノイズは!」
『ザッ…隊長……』
「くそ、ヘンリー応答しろ! バイルでも構わん!!」
『ザっ…ザザァッ………』
通信機から聞こえてくるのは雑音のみ。
舌打ちをしてレーダーを確認するが、取り合えず近距離ならば味方判断できた。
兎に角この場にいては危険だ。
そう判断し、自分達が使っている艦艇に収容してもらおうと移動しようとした時、レーダーに何かが映った。
「む?」
訝しんでもう一度確認しようとした時、豪快な金属音が鳴り響いた。
同時に爆発音がして、発生した水流に押されて機体が揺れる。
「ヘンリー大丈夫か?!」
答えは返ってこない。
だが何かがいるのはわかった。
モニターを注視して敵襲に備える。
だから気が付いた。
真正面から突撃してくる見たこともない機体に。
「うぉぉぉ!」
咄嗟に機体を動かして手刀の攻撃を避ける。
反撃する為、そのまま肩の魚雷発射管を向け発射。
しかし相手も中々の物、咄嗟にこちらを蹴り上げて照準が上を向いてしまう。
体勢を整えようとするが、こちらの頭部を掴んで格闘戦に移行してきた。
「こなくそ!」
一応格闘戦も出来る【パイシーズ】だが、経験の不足により苦手である。
軋みを上げて頭が潰されそうになる。
苦手と言えど引き離さないと自分がやられる。
腕を振り回して振り払う。
相手も酷い損傷を負いたくないのか、暴れ始めたところで放して離れた。
そこでようやく相手の姿が見えた。
長い頭部、大きな両腕、短足に見える足。
見たこともないKMFだ。
まるで・・・二脚歩行を覚えたトカゲのようにも見える。
「どんな相手であれ、やるきゃねぇ!」
水中用推進器を動かし、八本の爪による攻撃を仕掛ける。
対する相手も三本の爪で相手をする。
内側から払われたが、反対の腕を振りかぶる。
丸い棍棒のような腕はこういう風にも使える。
ダメージは小さくとも、確実に入る。
相手がそれを迎撃せんと下から掬いあげる様に手刀で突いてきた。
丈夫さには、同じように定評がある【オルレアン】よりもある。
だから大丈夫・・・だったはずだった。
「あんだとぉ!」
迎撃された腕は、その部分から切断されている。
相手の腕が光っていた。
その光を見たことがある。
かろうじて逃げられて戦場で見た光る盾・・・
呆然とそれを見ていた男は、同じ様に肩に装備されていた魚雷を受けて爆発四散した。
それを見届けた新型水中用KMF【ウロッゾ】和名:水虎(すいこ)は、すぐに仲間と合流すべく手足を後ろに向けて固定すると、最大速力で突き進む。
男は知らなかったが、抵抗で来ていたのは自分だけ。
後の仲間は奇襲で破壊されていた事に・・・
―――
軍港は大騒ぎになっている。
ミサイルは既に第五派まで来ていた。
数が少なくなっているから、おそらくこれで最後だろうが、被害は被害だ。
消火をすべく人員が移動していく。
だがそんな暇など与えるつもりなどない
次の一手が襲いかかってきていた。
一隻の警戒艦が爆炎を上げて沈んでいく。
ミサイルの中に紛れ込んでいた妨害装置により、ここまで接近できたKGF【ヴァル・ヴァロ】五機による襲撃。
強大な火力を有する彼等は、縦横無尽に暴れまわる。
連携できない艦隊など獲物でしかない。
ハドロン砲が火を噴き、ミサイルと魚雷が戦闘艦を抉る。
二機の【ヴァル・ヴァロ】が空母に突進していく。
魚雷を放たられるが、魚雷を置いていくほどのスピードを誇る彼等には無意味。
真正面から来たのはデコイや、海上に飛び出して避ける。
この五機の【ヴァル・ヴァロ】はユーロブリタニアのではなく、シーランド王国の所有物を兵士ごと借り受けたものだ。
戦場を経験し、手練れの彼等は勇猛果敢で大胆だ。
流石に超大型KGF【シャンブロ】は持ってこれなかったが(使用した際の費用を見て諦めたともいう)、それでも二機の猛攻に大穴があき、大火災を起こして沈んでいく。
その様子を見ていた陸上の警戒部隊は歯噛みするしかない。
【オルレアン】を中心とした混成部隊は、急いで岸壁に来ていたが何もできない。
「くそ! 無事な奴は無いのか?!」
『どいつもこいつも悲鳴しか上げていませんよ。』
悪態をつく隊長に、副隊長が呆れた声で返答する。
『バズーカでも撃ちます?』
「アホ言え。ここからじゃ、どうあがいても当らん。」
流石に冷静な判断が出来ているようだ。
それに安堵した副隊長はあたりを見回す。
今この場にいるのは【オルレアン】が四機、【ボーイ】が六機、支援用の装備をした【スピオトフォズ】が二機だ。
【オルレアン】が二機、【ボーイ】が三機、【スピオトフォズ】が一機の編成で、二隊に分かれている。
『ここにいてもしょうがないです。別の場所に行きましょう。』
「そうだな、とりあえず、消化の手伝いを・・・ううん?」
同意して移動しようとしていた隊長の視界に何かが映った。
何かは海面下を進んでいるように見える。
何だろうと思い、画面をズームさせよとした時・・・そいつは海から飛び出してきた。
「な、なんだこいつは!?」
飛び出してきたのは【パイシーズ】を葬った【ウロッゾ】だ。
海中から飛び出し、高速移動形態をやめて両手足を広げて着地する。
異様な体躯をした敵機に自然と息を飲み、次の瞬間には前にいた【オルレアン】二隊が左右に広がり、【ボーイ】が構え、【スピオトフォズ】が少し下がった。
「撃てェェ!」
指示を飛ばすよりも早く射撃を改板が問題ない、相手は飛び出して来たばかりで無防備。
集中攻撃すれば・・・
しかし【ウロッゾ】はそれをあざ笑うかのように両腕を前に掲げた。
そして・・・光の盾が出現する。
「おい、おいおい!」
『コイツ盾持ちなのか!』
EU兵士の隠語〔盾持ち〕はブレイズルミナスを装備した機体全般を指す。
【ジンクス】は取り外しが可能な物を装備していたが、【ウロッゾ】は腕に直接仕込んである。
【パイシーズ】の腕を切り落としたのは、手の先に、スコップのように展開したブレイズルミナスのお蔭だ。
この盾はほぼ無敵と言っていい。
最大火力を持つ副隊長がバズーカを構える。
『くらえ!』
引き金を引いて撃つ。
砲弾は真っ直ぐ【ウロッゾ】に向かい、ハドロン砲で迎撃されて副隊長ごと貫かれた。
「な、なんなんだよ・・・こいつ・・・」
隊長は非常識な攻撃に射撃も忘れて後ずさる。
【ウロッゾ】が放ったハドロン砲は・・・頭部と思われた部分から発射されていた。
頭部は見せ掛けで、本命はハドロン砲なのだ。
なら頭部はどこだ?と思われるかもしれないが、実は胴体部に頭部に必要なものが収納されている。
まぁそれはともかく度肝を抜いた【ウロッゾ】は、脹脛からランドスピナーが出てきてい一気に加速する。
何とか現実に復帰した隊長は、副隊長の仇を討つべく攻撃しようとした。
しかし更に六体の【ウロッゾ】が飛び出してきて混戦になってしまう。
苦手な接近戦に悪戦苦闘している部下を見て一瞬迷ったが、すぐさま最初の敵に向き直る。
「うぉぉぉぉ! 斃れろやぁァァァ!!」
銃を撃ち放ち、攻撃する。
【ウロッゾ】はこれ以上のエネルギー消費を嫌ったのか、右に避けて左腕の手の平からコイルガンを放つ。
元々水中でも撃てること考慮したものだ。火力は通常の物に比べて低い。
それでも大量に吐き出される弾丸に、隊長も避けざるおえない。
「くそ! 鈍重そうな感じなのに速い!!」
素早く回避し続ける敵に悪態をつくが、後方に下がれないのでこのまま射撃するしかない。
だが、その決意は無駄となる。
後ろから衝撃を受けそのまま倒れ伏す。
何だと思って後方を映すモニターを見れば、味方は全滅、敵は全て健在で損傷なし。
「畜生・・・上のあんぽんたんが・・・」
隊長は最後まで悪態をつき、コクピットを破壊されて息絶えた。
一思いに死ねるように叩き潰した【ウロッゾ】は、仲間達と共に破壊を免れた施設に向かっていく。
のんびりしている暇はない。
海上で目を引いて囮となってくれている【ヴァル・ヴァロ】の奮闘を、無駄にするわけにはいかないのだ。
軍港施設に向かい、ランドスピナーを起動させて突き進む。
侵入はすぐにばれるだろう。
だから急ぐ。
―――
――
―
作戦はすべて完了した。
負傷者は出たが、出撃したKMF・KGFは全て帰還した。
特に最新鋭のKMF【ウロッゾ】の初陣は素晴らしく、量産型でありながら標準のKMFとさして変わらない重量。
強力な火力は魅力的であり、制作したスメラギ・コンツェルには更に発注がかかった。
作戦成功により海軍は半身不随となり、余裕をもって時間稼ぎができるようになった。
北欧はこの成功を心より感謝して、気を引き締める。
“勝って兜の緒を締めよ”
日本にはこんなことわざがある。
それを思い出した政府の人間は、ネームレス部隊などを用いて慎重に、特に邪魔なものを排除していく。
全ては国民の自由と安全の為。
そして誇りの為に・・・
以上です。
書いた割にはあっさりしたものになったかと思います。
地名などを一切いれていないので、自由に想像可能です。
そんで、新しく出した新型KMF【ウロッゾ】ですがスペックはこんな感じ。
【ウロッゾ】和名:水虎【すいこ】
分類:第七世代KMF 量産形態:量産機
所属・製造:スメラギ・コンツェル 外見モデル:ガンダムAGEのウロッゾ
型式番号:ovw-dc 全高:5.19m 重量:8.5t
推進機関:水中用推進器 ランドスピナー
固定武装:飛燕爪牙×2 合金製クロー ハドロン砲 コイルガン×2(水中発射:可能 射程:短 威力:低)
特殊武装:ブレイズルミナス
乗員人数:1人
解説:スメラギ・コンツェルに移ったAGEチーム初の制作物。
量産型と重量型はOOチームに任せ、可変KMFと水中用KMFの制作をしていた。
だが中々モノにならず、ちょっと腐っていたのだが、【ズゴック・E】よりも多少低予算で制作可能となった量産水中用KMF【ハイゴック】を見て思いついた。
会社に働きかけ、【ハイゴック】のライセンス生産を勝ち取ると早速研究に入った。
まず考えたのは水中移動速度の向上。
初期の水中用KMFコクピットは、斜めになるよう押し倒すという大胆なものだったが。
今では横に少しだけ幅を広げて余裕を持たせ、コクピットシート自体を動かす方法に変わっている。
そうすれば水中抵抗をあまり考えなくていいし、直立不動の体勢で移動するから都合がよかった。
しかし【ハイゴック】は違う。
どちらかと言うと潰れた感じがする機体だ。だから彼等は両手足を後ろに向けて航行させる方法を思いつく。
動かない様に固定化できるようにもし、水中移動速度は上がったので、倉崎重工も採用した。
これにより準備が整ったチームは早速試験制作に入った
以外に水中の抵抗を考慮せねばならず。悪戦苦闘に日々だった。
【ゴメル】和名:水連【すいれん】
分類:第六世代KMF 量産形態:試作機
所属・製造:スメラギ・コンツェル 外見モデル:ガンダムAGEのゴメル
型式番号:ovw-cc 全高:5.47m 重量:8.9t
推進機関:水中用推進器 ランドスピナー
固定武装:飛燕爪牙×2 合金製クロー
特殊武装:ブレイズルミナス
乗員人数:1人
装備武装が極端に少ないが、試験・試作用なので問題ない。
飛燕爪牙は、スラッシュハーケンを格納するのが面倒で、【ハイゴック】から流用で使用している。
【ウロッゾ】【ゴメル】両機とも水中用推進器は脚部に仕込んであり、邪魔にならない場所にランドスピナーが格納されている。
原型機のスリットは全てなくなっており、装甲で覆われている。
蛇腹状の腰は、【ハイゴック】の様にピッタリくっ付いていて、屈むのが少し苦手だ。
腕もちゃんとした間接になっており、肩の部分は武装するために若干大きい。
そしてなんといってもブレイズルミナスを標準装備にし、ハドロン砲を後に搭載した事がこの機体の特徴となっている。
もともと頭部にはファクトスフィアが搭載される予定だったのだが、(ヲタク)技術者の一人が「ヴェイガンの機体ってトカゲみたいで好きなんだよね」との一言で、「なら、ブレスみたいに発射したら面白いのでは?」との事できまった。
爪はさすがに妥協して三本に変更し、固定二本・稼働一本にした。
ブレイズルミナスの攻撃方法はアニメでも見ていたので簡単に終了。
こうして完成したのが【ウロッゾ】であった。
早速売り込みかかったスメラギ・コンツェルだったが、あまり受けはよろしくなかった。
正直言って今後海上戦が行われるかわからないし、今の所聖ブリタニア帝国から輸入している【ポートマンⅡ】【ポートマン】で間に合っている。
だが、試験運用して動いているのを見た一部のユーロ貴族の受けがよく。
その働きかけによって正式採用が決まった。
何気に第七世代の技術を使った、初の水中用KMFと言うのも受けた要因だろう。
です。
ちと暴走してしまったかな?(汗
一応ムルマンスク襲撃も考えてみました。
KGF【フライルー】の突撃→敵が【フライルー】二週痛したところで潜水艦群による攻撃→KGF【ヴァル・ヴァロ】も突撃→【フライルー】撤収→潜水艦群と【ヴァル・ヴァロ】の撤退援護→【フライルー】回収後離脱
こんな無茶な作戦誰がやるんだ(汗
これだけでも一本作れてしまう(滝汗
最終更新:2014年08月18日 16:45