坂本さんってば酷いんです!!
今起きたばかりなのに、夜間哨戒員は夜に活動するから、今すぐ寝ろ!と言うんです
折角、起きたのにー
でも、サーニャちゃんとエイラさん三人で一つの部屋でお泊りするのは楽しそうです!
扶桑でエイラさんが遊びに来た日の事を思い出します。
あの時は大変でしたよ。私は××ちゃんに取り憑かれて、一人で飛行しちゃって
帰った後に皆さんにがっつり怒られたんですよー
でも、九曜お婆ちゃんと出会えたから良かったと思っています。
そうそう、朝はルッキーニちゃんが大変でした
昨晩の時は、ルッキーニちゃんはおネムだったので、エイラさんが夜間哨戒に参加するのを知らなかったのです
で、それを知ったルッキーニちゃんが「アタシも参加する~!!」って大泣き出して、皆さんをほとほと困らせました
でも、エイラさんが「いい子にならないと大人にナレナイゾー」とか「我儘ばっか言ってると皆に嫌われるゾー」とか
「今度一緒に出撃しようナ」などといって、ルッキーニちゃんが「うじゅ~・・・・我慢する」と見事にあやしてくれました。
さすが、エイラさんです!
私達は今、カーテンなどを閉め切って、真っ暗になった部屋にいます
何でも、夜に慣れるためです
で、これから睡眠という事なんですが、私は眠くありません
ふと、お話しようと声をかけました
「ねえ、サーニャちゃんとエイラさんはどうしてウィッチになろうと思ったのですか?」
「うん?どうしたの芳佳ちゃん?」
「ンア?何でソンナ事聞いてクンダ?」
サーニャちゃんとエイラさんが聞き返してくる
「あ、いえ・・・皆さんがウィッチになろうと思った理由を聞いたことが無かったようなして」
「ソウダナー」
エイラさんが頭を上げながら言う
「色々あるケド、一番の理由は、オーロラを触りたかったからカナ?」
「オーロラってなんですか?」
私は聞く。オーロラって初めて聞く単語だったから
「アー・・・ナンテ言ったらいいかな・・・私の故郷スオムスの夜空で浮かぶ光のカーテンナンダヨ」
「光のカーテンですか?天の河みたいなもんですか?」
「今度写真を見せたるカラナ。で、その光のカーテンをナ、触りたかったんダナ
昔、お姉ちゃんに肩車を頼んでミタケド届かなかった。デモ、お姉ちゃんが「航空ウィッチなら触れるかも?」
と言われたのが、きっかけだったなあ。ウィッチになろうと思ったのは」
「へえ~、そうだったんですか」
私は、エイラさんのお話に感嘆が漏れます
「ま、オーロラは電離層にあって触るのはムリだが、いつかは飛んで見せるサ」
「エイラさんならできますよ!サーニャちゃんはどうなんですか?」
今度はサーニャちゃんに聞いてみる
「私・・・昔、災害があった時に駆けつけたウィッチに憧れたの」
「災害があったの!?大丈夫だった!?」
「うん・・・家族もみんな無事よ。その時のウィッチが歌を歌ってくれたの
皆を勇気づける為に・・・癒してくれるために・・・私はあのウィッチのようになりたかったの」
「へー、ソウナノカ。だから、フソウでジュカを学んでいたノカ」
エイラさんが感心しています
「私は少しでも近づけれたかな?・・・・あの九尾のウィッチに・・・」
私はその言葉に思わずエイラさんと近づいてしまいます
「エイラさん・・・サーニャちゃんが言っているウィッチはもしかしたら・・・」
「ああ・・・私達のオバサマかも知れないナ」
「?どうしたの二人とも」
「「ううん、何でも無いよ」」
その後も、私達はおしゃべりして、ぐっすり眠る事が出来ました
おまけ
カーテンを閉め切った窓の外から、双眼鏡で除くお姉ちゃんがいたとかいなかったとか
おまけ
ザクザクザク
砂漠の上を歩いている男がいた。
やがて、目的地に着くと、ため息を吐きながら
「ルーデルさん、迎えに来ましたよ」
「おお、クルトかいつもスマンな。また足が折れたんだ」
「はあ・・・・分かっているなら、病院を抜け出さないでくださいよ」
「善処しよう。ところで、私の年下の婚約者から手紙が来たんだが、見るか?」
「見ません!!」
こうして、撃墜されたハンナ・ウルリーケ・ルーデルを回収した、クルトは
普通にネウロイ勢力圏内から帰還したのであった
終わり
ガールズトークでした。
次は夜間飛行です。
最終更新:2014年08月27日 12:53