―――アフリカ
どこまでも続く砂の大地、砂漠の上空で二人のウィッチが飛行していた
一人は腰に刀を指しており、一人は大きな爆弾を抱えていた


二人は、最前線ハルファヤ峠からのネウロイ大群来襲による救援要請を受けて出撃していたのだ


しばらく、飛行していた二人だが、刀を差したウィッチがもう一人のウィッチに問いかける
「なあ、何で爆弾を抱えてる上に鈍足のスツーカなのに、なんで着いて来れるんだ?」
「うん?そんなに可笑しいことか?」
「可笑しいってば!!戦闘ストライカーに着いて行ける爆撃ストライカーって聞いたことないぞ!」
「そうか?私はこれが普通だと思っていたのだが」
その言葉に処置なしと思ったのか、ため息をついて追及するのを止めた


やがて、ハルファヤ峠に到着した
地上には雲霞ごときのネウロイが大量にいて、上空には大型・中型ネウロイがひしめいていた
普通の軍隊・ウィッチなら絶望するだろう、その光景を二人は楽しそうに笑う
「さあ」
「楽しい」
「「戦争タイムだ!!」」
その言葉と共に、「アフリカの星」ハンナ・ユスティーナ・マルセイユと「地上破壊神」ハンナ・ウルリーケ・ルーデルが突撃する




地上では、絶望的な戦いの中で、クルトが走り回っていた。
弾薬を運んだり、負傷した兵士やウィッチを回収したり、高射砲を撃ったりと忙しく走り回っていた
ヒトラーも声をからしながら、鼓舞し続けているが、ネウロイの侵攻は止まれない
もう、お終いか・・・・と絶望が漂い始めたその時だった

上空から、黒い塊が落ちてきたかと思ったら、地上に大火球を起こし爆発音が轟かせる
クルトは茫然としていたが、周りの兵士が歓喜の声を上げる
「きた・・・来た!援軍が来たぞ!!」
「天使のお出ましだ!」
「アフリカの星マルセイユと地上破壊神ルーデルだ!!」
「うおおおおお!!やっちまえ!!」

その言葉と共に、二人のウィッチが通り過ぎる
高空をマルセイユが、低空をルーデルが突入する

マルセイユはMG34を片手に小型ネウロイを落としながら、もう片手を中型・大型ネウロイを切り刻んでいく
ルーデルも地上を這うかのように低空飛行しながら、MG34を連射しながら、シールドを発生させて、ネウロイを轢き殺していく
苦戦させられたネウロイが消滅していく様は、地上にいた兵士やウィッチ達にとっては爽快な光景だった
どこもかしも、応援の声や黄色い声が聞こえてくる


やがて、援軍のウィッチ達が到着し、まもなくネウロイは殲滅に成功し
ハルファヤ峠を死守することに成功した

この時、多くのネウロイが殲滅されたことにより、大幅に前線が上がり
スエズ運河の奪還に成功するが、その成功の陰には二人のウィッチがいた事は間違いないだろう・・・





終わり

魔改造ルーデル×魔改造マルセイユならこうなるんじゃないかと思いました
原作よりも早くスエズ運河を取り戻しているのは確実でしょう

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最終更新:2014年08月27日 13:32