続きになるのかな?
ストパンネタです。でも制作者はストパンをチョコットしか知りません。
TSネタがあります。それでもよろしければどうぞ。
あくまでもネタです。あしからず。
エイラ嬢がでてきますが、にわか知識での登場になりますので、ちゃんとしたエイラ嬢を欲する方は見ない方がいいです。



その日、久しぶりに九曜こと…嶋田が夢幻会会議に出席し、爆弾発言により周囲を驚嘆させたりしていたのだが。
会議が終り、皆帰ったり、駄弁ったり、九曜が持ち込んだ煮物を食べたり(四百年の経験が生み出す至宝の一品だ)していたが、ふと思いついたように水晶球を取り出す。

「おや? 嶋田さんどうしたのですか?」
「ちょっと気になる事がありまして…」

そう言って魔力を送り込み、目を閉じて念じる。
すると、水晶に青空のような情景が映り始めた。

「おお!」
「すごい…念写なんて初めて見たぞ」
「いや、前世を含めてもだれも見たことないと思うぞ。生で」

いつまでたっても子供の様に、興味が先を行く親父たちが集まった。
しかし九曜はそんなことお構いなしに“遠見”を続ける。

「あれ? この子って…」
「狐耳…エイラタンだ!」
「「「「なんだと!」」」」

水晶に映る少女に気が付いた野獣共は、我先にと一気に集まる。
中には煮物が入った器ごと持ってくる者もいた。

「うひょぉー!!エイラタンだ!」
「リアルだとこんな顔なのか」
「でも可愛いぞ」
「なんだ。サーニャはいないのか…」
「あ、てめぇ。サーニャ派か!」
「悪いかこの野郎!」

一部暴走して乱闘が始まったが、試行分割した九曜の“念動”により外の池に叩き込まれ、一同は静かになる。
どうも九曜は、己に憑いた白面九尾の影響を受けているのか、たびたび過激に対処する。
しばらく少女――エイラの戦闘を見ていた九曜は、溜息をつくと“遠見”を切った。

「ふぅ…」
「ご苦労だな。ほら、水だ」
「ありがとう山本。流石に遠すぎる“遠見”は疲れる…」

そう言ってコップを受け取り、一気に飲み干すと「今日はもう上がらせていただきます」と断って庭に出ると、そのまま飛翔して帰っていった。










「ん・・・ココ、ドコだ?」

戦闘が終わり、報告を上げて早めに就寝したエイラは、当たりを見回す。
一面黒い世界で、枯れ木が疎らに生えているという、さみしい世界。
その世界は能力に目覚めてからよく目にする光景だ。
だからすぐに気が付いた。

「そうか!今日はオバサマにアエルんダナ♪」
「そうよ」

声は後ろからしてすぐに振り返ると、白い狐耳・赤い目・白い髪・白い肌・九つの尻尾を持つ女性…九曜葛葉が立っていた。

「エイラ…今日も頑張ったのね」

エイラの傍により優しく頭を撫でてあげると、彼女は嬉しそうに微笑んだ。


「ウン! がんばってネウロイを落としたゾ!」
「そう」

九曜も微笑む。だが、

「あ…もしかして、見てたノカ?」

微笑みに陰りを見てとったエイラは急にショボンとした。

「ええ…また“未来予知”をつかったのね」
「…」
「危険な戦場にいるから使うなとは言えないわ。でも…」
「…ワカッテル。オバサマが言いたいコト…」
「なら、いいわ」

そう言うとエイラを優しく抱きしめる。

「貴方は私の持つ能力が発現している。だからこそこうして【夢】で会える」
「ワタシはこうしてオバサマに会えて、“未来”をしって“絶望”したのを教えてモラッタ」
「貴方には幸福であった欲しい…未来など、読めない方がいい」
「ゴメン…」
「いいのよ。私の我儘で、貴方を死なせたくないわ」

悲しそうに笑う大好きなオバサマに、エイラは元気よく答える。

「ワタシはもっと強くナル! いつか能力に頼らなくテモ良い様二!」
「うん。がんばってね」

それが今日、最後の会話だった。










「朝…か…」

自分の住む一室で、九曜は布団に横になっていた。

“未来予知”

今現在封印している能力…あまり好きではない。
なぜなら…自分が初めて産んだ子を抱きしめた時に、将来「化物!」と拒絶され、臨終する場面を見てしまったから。

「はぁ…」

深く、濃い溜息をつくが、やらねばならない事は沢山ある。
起上り、支度を“念動”でこなして準備をする。

今日もいい天気だ。憎たらしいくらいに…



以上です。
エイラ嬢が嶋田=九曜の子孫ときて、「そういえばあの子の能力ってたしか“予知”だったけ?嶋田九曜の能力の一つに良いな、採用」となりました。
しかし、エイラ嬢の話し方が二次作品からのうろ覚えでしかないので、違和感があるかもしれません。
そして嶋田さんの暗い一面が…
不評が多いようでしたらこれは不採用でお願い致します。
そして眠いので、おやすみなさい。

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最終更新:2014年08月28日 11:34