思いついたネタです。
ストパンネタです。でも制作者はストパンをチョコットしか知りません。
TSネタがあります。東方ネタが出てきます。
それでもよろしければどうぞ。
あくまでもネタです。あしからず。




「嶋田よ。これを着てくれ」
「はい?」

何時もの会議の後、ユックリしている九曜(本体)に、メンバーの数人が包みを持ってきて土下座した。
急な事に呆然としていたが、取りあえず包みを開けてみる。

「・・・服?」

入っていたものは中華風の服。
それを広げてみてげんなりした。
青い前掛け、ヒラヒラが付いたピンクの襟巻と袖、狐耳が入りそうな巾着帽子。
どう見ても八雲藍の服装だった。

「「「お願いします!」」」
「なんで?」
「「「生のランシャマが見たい!!」」」

このヲタク共。

「・・・」
「「「お願いいたしゃぁーす!!」」」

沈黙する彼女に、この騒ぎを見ていた部外者は「着ないだろう」と予想していた。
彼らは確かに嶋田の性格を知っている。しかし・・・

「いいですよ」
「「「!!??」」」
「「「「おっしゃー!」」」」

まさかの了承に一同唖然、一部歓喜する。
衣装を手に立ち上がると、空いている隣の部屋に行く。
いち早く茫然自失から回復した山本が、慌てて近寄る。

「お、おい。嶋田着るのか、それ・・・?」
「ええ着てあげますよ。これくらい別に」
「そうか・・・」

そのまま九曜は、隣の部屋に入る。

数分後・・・

―――ガラ

引き戸が開いた音に全員が反応して振り返ると、そこにはまごうことなき八雲藍が立っていた。

「らんしゃまだ~♪」
「写真、写真を撮れ!」
「美しい・・・」

そのまま入室してくる彼女に全員が見惚れた。

「どうですかね?」
「・・・意外と似合ってる」
「ありがとう山本」
「嶋田さん。アグレッシブになりましたね」
「長く生きていると、こういうのには慣れますよ」

と言ってニッコリわらう。

「「「うぉおおおおおおお!!」」」

盛り上がる野郎どもに対し、キリッと表情を改めた九曜は姿勢を正す。

「紫様。お食事が出来ました」
「「「おお、それっぽい!」」」
「霊夢、酒ばかり飲まないでこっちも喰え」
「「「言わ無そうで言ってそうだ!」」」
「チェェェェェェン!」
「「「うひょぉぉぉぉ!」」」

盛り上がる一部に九曜は睨みつける。

「私に振れたいか人間」
「「「サー、イエッサー!!」」」
「ならば努力しろ!」
「「「サー、イエッサー!!」」」
「こんなところで飲み食いしている物に期待はせん!」
「「「サー、イエッサー!!」」」
「努力するモノにこそ権利はある!」
「「「サー、イエッサー!!」」」
「ならば行け!」
「「「ひゃっはぁー!」」」

奇声をあげた野獣共はそのまま勢いよく出て行った。
その光景を見ていた山本五十六と辻正信両名はヒソヒソと話し合う。

(なんなんだ?)
(恐らく・・・女性として去勢された影響かと)
(こっちに被害は来ないよな)
(大丈夫です。いざとなったら近衛さんを生贄にしますから)
(・・・ならいいか)

夢幻会は今日も元気だ。

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最終更新:2014年08月28日 11:35