思いついきのストパンネタです。でも制作者はストパンをチョコットしか知りません。
TSネタがあります。複数のネタが出てきます。
この話は嶋田九曜が、積極的に外に出ているパターンとします。
現在書いている物とは完全に違い、ついでにパワーインフレを起こしています。
それでもよろしければどうぞ。
あくまでもネタです。あしからず。>>841様の呟きに影響されました。

シャーロットの料理教室



「え・・・」
「おねがい!おっかさんしかいないんだ!」

司令室でまったりと午後を過ごしていたら、シャーロットがやってきた。
何事だろうと話を聞いてみたら料理を教えてくれと言う…どういうことなの?

「えっと今日の夕食担当は「アタシと芳佳だ」・・・そうだったわね」

朝昼は私が作るが、夕食だけは当番制だ。
なので芳佳に習えばいいと言ったのだが、どうも今習っておいて皆を驚かせたいらしい。

「まぁいいでしょう」
「本当か!」

嬉しそうに顔を輝かせる彼女に、ニッコリ笑ってあげる。

―――

「ジャーマンポテト?」
「そうよ」

厨房にやってきた私たちはエプロンをかけて大量のジャガイモの山を見ている。
そして作る物を言ったのだけれど、「えー」っていう顔をしているなぁ…

「あのねぇ・・・いきなり複雑な物なんて作れないでしょ」
「で、でも・・・」
「まずは簡単な所から。これは炒めるだけだから」
「うぐぐ・・・」

一応納得したのかジャガイモを手に取るのを見て思う。

(彼女って料理できなかったけ?400年もたつと記憶が怪しいからなぁ・・・)


こういうとき「年を取りたくない」と思ってしまう。
それはともかくとして・・・くるくる回すように切らず、ズダンズダンと皮を排除するように切るダメな子を注意しないと。

「シャーロット、そのやり方じゃ手を切るわよ」
「・・・はい」

ションボリする姿がかわいくて、思わず笑ってしまうな。

「このジャガイモは良い奴だから皮付きで揚げる」
「え! 皮付きで!!」
「緑色のは無いみたいだけど確認して。芽が出ているのは別にしましょう」
「はい」

―――

「粉を付けて、余分な粉は落とす」
「油の熱さは?」
「そうね・・・いいかんじね」
(指突っ込んではかってるよ。この人)

―――

「玉ねぎしみるぅ~」
「目をこすらない方がいい」
「で、でも~」
「じつは、泣く原因は鼻にあるのよ。ちょっと気流を操るから」
「あ・・・治まってきた」

―――

「紫色の玉ねぎまで・・・」
「悪くなるより良いでしょ。さぁ、ジャガイモも上げ終わったし、一気に炒める!」
「よし、いくぞ!まずはベーコンを炒めて」
(ふむ、手順通りにやっている。しかし、美緒はどうしてうまくならないのかしら?)

―――

少々悪戦苦闘をしていたけど、無事に完成しのを前にして、シャーロットは感動している。

「出来た・・・」
「やればできるのよ」

そう言って肩を叩いてあげる。

「ありがとう! おっかさん!!」

感激ひとしおだったのか、抱き着いてきた。
力はあるけど、バルクホルンではないから大丈夫。

「試食は整備員の人にやってもらいましょうか」
「・・・大丈夫かな」

いきなり心配になったのか、しゅんとしちゃった。
だから安心させるように軽く抱いてあげて、頭を撫でて、髪をすいてあげる。

「大丈夫、自信を持ちなさい。それがあなたなのだから」
「・・・うん!」


――――――


試食で食べて貰ったが、好評で「こういう旨いのが食えるんだったら試食は大歓迎だ」と豪快に笑っていた。
彼等の食事は私が全部作っているのだけれど、やっぱり味が濃いのが食べたいのだろうか?
歳喰っていると、あんまり濃いの食べたくない気持ちになってしまうから、今後は気をつけよう。
そして本命の仲間たちの反応は…最初は驚いていたが恐る恐る食べ、すぐにおいしい事がわかると今度も作ってくれと言う感想がもらえ、シャーロットはちょっとだけ泣いて大きく笑った。
平和な時間帯の、日常的なひと時だ。


――――――


「今日もカップめんか」
「いいじゃないですか近衛さん。おにぎり付ですよ?」
「辻さん。今頃嶋田は何を食べていうのでしょうか?」
「・・・少なくとも、温かい料理でしょう」
「・・・ノロッテヤル」
(逆に呪われそうですよ)

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最終更新:2014年08月30日 16:03