932 :ひゅうが:2014/09/14(日) 11:33:27
まだ貼ってなかった覚えがありましたので一本




――「山桜」対艦ミサイルシステム(通称Yシステム)


【概略】―――日本国防軍の対艦ミサイルシステム。
旧帝国海軍時代に開発されていた無人対艦ミサイル「桜花」(沖縄沖海戦において実用試験型がごく少数参加)の拡大改良発展型である。
基本構成は発射時用のアシストロケットとターボジェットエンジンで駆動される主機、左右へ展開される収納型の主翼という型式が踏襲されている。
しかし機体自体は合板製であった桜花に対しジュラルミン製へと変更され、最大速度も戦後の技術革新によってマッハ1を突破した。
派生型が多く、地対艦・艦対艦・空対艦の各型が開発され、初期の国防軍における対艦誘導攻撃兵器の主力をなした。



【地対艦ミサイル型】

当初は、日本海沿岸からウラジオストク近海までをカバーする長距離地対艦誘導弾システムとされ弾頭に大和型戦艦用の46センチ徹甲弾(1.5トン)を改造使用するなど強力な攻撃力の代償に重量は5トンを超えていた。
本型を「Y(G)-1A」と略記する。
システム一式は、地上における誘導管制システムと発射機、さらには中間誘導を担う哨戒機によって構成される。
発射後は、固体ブースターを切り離し沖縄沖海戦における夜間航空攻撃の大きな助けとなった電波高度計を用いて高度を海面上25メートルに維持しつつ飛行。
中間誘導機の誘導電波にしたがって変針し、敵艦隊至近に達するとペリスコープ式に設けられたTVカメラと赤外線探知機からのデータを地上の誘導管制システムから確認・操作し突入させる。
ビームライド式をとっていないのは当時の技術では大重量の中継機を搭載しなければならない中間誘導機の安全性確保と発射情報秘匿のためである。
1957年から配備が開始され、宗谷・津軽・対馬の三海峡に計52編成の三個地対艦ミサイル連隊が新編された。

このY(G)-1Aの中間誘導を廃し、慣性誘導装置と終末赤外線誘導方式を採用したものをY(G)-1B、逆に中間誘導機によるセミアクティブホーミング式を採用した(地上の管制システムを廃した)ものをY(G)-1Cと称する。
1960年代末になるとエンジンをラムジェットエンジンに換装しさらにマッハ2.5まで速度を高めたY(G)-1Dが配備され、1980年代まで第一線にあった。

一方、弾頭重量を800キロ程度に加減したものをY(G)-2、弾頭を500キロ程度とし赤外線・レーダー波パッシブ誘導による「撃ち放し」式を実現したものをY(G)-3としいずれもシリーズ化されている。
これらは上記Y(G)-1シリーズが戦艦や巡洋艦以上を狙ったものであるのに対し、中型以下の艦艇を狙ったものであった。



【艦対艦型】

陸上発射型のYシステムに感銘を受けた国防海軍は、艦隊型駆逐艦の長魚雷の代替として本システムの導入を検討。
巡洋艦「酒匂」における運用試験を経て1963年に海軍型としてY(N)-1およびY(N)-2、Y(N)-3を制式化した。
いずれも陸軍型におけるBないしはC型であり、射程は陸上型の350キロから220キロ余(150海里)へと短縮されている。
しかし大重量であったためにY(N)-1を搭載できたのは巡洋艦「酒匂」以上に限られ(戦艦「長門」への搭載計画もあったが中止)、駆逐艦搭載型はY(N)-2あるいはY(N)-3が大半であった。
しかし、最終的にマッハ2にまで達したその速度は海軍水上打撃戦部隊が欲した「一撃で敵戦艦を屠れるだけの打撃力」そのものであった。

この目的からか海軍配備型の系譜は二つに分かれる。
弾頭にアスロック対潜システムの技術を応用し短射程魚雷を搭載したY(N)-2Sシリーズは高価で大重量、しかも射程が180キロほどと短縮されたが艦隊側に人気であり、逆に速度をマッハ2.2にまで高めたY(N)-3Dシリーズはその補助とされた。
最終的にはY(N)-2Sシリーズが大重量ミサイルの一角として残ったのに対しY(N)-3Dシリーズはのちに手数が多く即応性の高いSSM-1対艦ミサイルシステムへと換装されている。
また、その重量から艦隊型駆逐艦ですら最大4発(通常は1発をY(N)-2Sとし2発がY(N)-3D)しか搭載できず、発射まで約30秒の時間を必要とした。
最終更新:2014年09月26日 19:24