890 :四〇艦隊の人:2014/01/22(水) 13:59:26

アルバコア

アルバコアとは太平洋戦争中のアメリカ合衆国海軍が保有した潜水艦の一隻である。
二〇XX年現在、戦艦一、航空母艦一、軽空母一、軽巡洋艦一、駆逐艦三等合計二四万トン余りを撃沈した、潜水艦の世界最多撃沈トン数の記録を持つ。

諸元(終戦時)
基準排水量  二三〇〇t
満載排水量  二七〇〇t
全長       一〇四m
全幅        一一m
機関        ディーゼルエンジン四基六八〇〇hp、エレクトリックモーター四基二八〇〇hp、二軸推進
最大速力    水上二〇.〇kt 水中九kt
航続距離    水上二〇kt/一〇〇〇〇浬 水中九〇浬/二kt
武装       二一インチ(五三三mm)魚雷発射管一〇門(艦首六、艦尾四)
Mk-41大型魚雷四発(前部二発、後部二発)
二〇mm機関砲二門
乗員数      九〇名
同型艦      七七隻

・誕生
アルバコアは一九四〇年からアメリカ海軍が大量建造したガトー級潜水艦の一隻として一九四一年一月に起工され、同年一二月に就役した。
就役後直後に太平洋戦争が勃発、アルバコアは日本=アラスカ間の連絡を遮断する任務を受けた第44任務部隊の一隻として、トーマス=ロス少佐の指揮の下、北太平洋に出撃した。
この出撃で第44任務部隊は三回の船団襲撃を行い、二隻の護衛艦艇と十四隻の輸送艦を撃沈し、アルバコアは船団護衛に当たっていた軽巡洋艦天龍に魚雷二を命中させ撃沈、タンカー二隻を撃沈等の戦果を挙げたが、第44任務部隊は所属する潜水艦二五隻のうち一三隻を失って撤退することになる。


891 :四〇艦隊の人:2014/01/22(水) 14:00:54

・二度目の出撃
一九四三年四月からアルバコアは第44任務部隊の一員として再び日本=アラスカ間航路に出撃した。
この出撃でアルバコアは軽空母大鷹、輸送船三を撃沈、第44任務部隊全体では合計四隻の護衛艦と三二隻の輸送船を撃沈するが、所属する四一隻のうち二六隻を喪失した。

・航空母艦白根撃沈
三度目、四度目とハワイ沖海戦では戦果に恵まれなかったアルバコアは、一九四四年六月から日本本土への偵察任務を命じられて、新型のMk-41大型魚雷を二発搭載して、フィリピンを経由して日本本土近海へと潜入した。
そこでアルバコアは久しぶりの大物にめぐり合うことになる。開戦以来日本空母機動艦隊の中核を担ってきた早池峰型航空母艦がたった二隻の駆逐艦のみの護衛をつけて無警戒に航行していたのである。
本土からずっと重たい新型魚雷を抱えてきたアルバコアはMk-41魚雷を二発発射、その両方が早池峰方航空母艦白根に命中し大爆発、本土近海での回航中だったため乗員が定数の四割ほどしかいなかった白根は浸水と傾斜を止められず、この日の日没間際総員退艦が発令された。

・航空母艦瑞穂撃沈未遂
一九四四年一一月、アルバコアは帰還中に西方に向けて航行する日本空母部隊を発見。これに対して魚雷六発を発射した。
しかし、アルバコアは命中時の爆発を確認できず、戦果なしと報告したが、このうち三発が航空母艦瑞穂に命中するが全て不発。
日本側はあわてて周辺海域に爆雷を叩き込んだがもちろん戦果無しという結果に終わった。

・戦艦上総撃沈
日本本土偵察任務から帰還した後再び日本=アラスカ航路で輸送船狩りに従事していたアルバコアは各種輸送艦八隻を撃沈した。
しかし相次ぐ海戦で敗北を続けた米海軍にかつての力は無く、最盛期には五〇隻以上が展開していた北太平洋の潜水艦隊もいまやアルバコアを含めたったの一二隻に減っていた。
そして一九四五年四月、船団攻撃任務から帰還中のアルバコアを含む潜水艦隊にシアトルの太平洋潜水艦隊司令部から緊急命令が届く。
第二次西海岸沖海戦で損傷し、本土に撤退中の日本艦隊を襲撃せよ。
この命令を受けたアルバコアは日本艦隊の予想進路上で待ち伏せを実施、見事撤退中の日本艦隊を捉えることに成功する。
アルバコアは搭載していたMk-41魚雷三発と、通常魚雷四発を発射このうちMk-41魚雷二発が戦艦上総に命中し、上総は四時間後に沈没。下総には通常魚雷二発が命中し大破したが沈没にはいたらなかった。

・喪失
一九四五年八月のアメリカ合衆国の無条件降伏と同時に潜水艦隊司令部から武装解除命令を受けたアルバコアは、シアトルに帰還途中シアトル港を目前にして触雷、艦長トーマス=ロス中佐は近くにあった砂浜への座礁を決断し、アルバコアは最後の力を振り絞って砂浜に乗り上げた。
その結果乗員九〇名中六八名が生還した。

・戦後
戦後日本海軍によってアルバコアの調査が行われたが、乗組員の退艦時には放置されたままだった一部乗員の遺体(アルバコアは爆発する可能性があったため放置されていた)が艦の脇に埋葬されていた、艦内の一部が整理されていた等の不可解な事例が報告されている。
現在アルバコアが乗り上げた砂浜には、解体されたアルバコアの鋼材から作られた慰霊碑と記念碑が建てられている。


903 :四〇艦隊の人:2014/01/22(水) 19:31:23

ちなみにアルバコアの撃沈トン数ですがちょっとしたトリックがあります。
戦艦上総(満載九五〇〇〇t)、航空母艦白根(満載八〇〇〇〇t)、軽空母大鷹(満載一五〇〇〇t)、軽巡洋艦天龍(満載四〇〇〇t)、駆逐艦三隻(合計六〇〇〇t)と、戦闘艦艇だけで二〇万tを撃沈しています。
つまりアルバコアの撃沈した艦船の数は二〇隻に満たない数でしかありません。
まあ、警戒の厳重な戦闘艦艇を幾度と無く襲撃して撃沈し、そこから逃げおおせているという事の方がチートですがwww

ところで今回のネタで登場したアルバコア艦長、トーマス=ロス中佐ですが、元ネタがいるのですが知ってる人はいるのでしょうか……?

最終更新:2014年12月21日 01:54