315 :ひゅうが:2014/12/05(金) 15:52:26

面白そうなことを検討しておられるのでこちらもちょっと考えてみました。


【ネタ】―――「水星(火星)年代記 前説のようなもの~或いは日本列島転移のための惑星土木~」


1、年表的な概説


約46億年前――太陽系の形成 原始太陽系ガス雲が近傍での超新星爆発により揺さぶられ集積を開始。太陽が光を放ち始め、惑星のもとが形成されはじめる。

約45億9千万年前――この頃までに太陽系外郭の巨大ガス惑星が形成(木星以遠)。内惑星系では数千個の原始微惑星が形成され、互いに衝突を繰り返す。

約45億8千万年前――この頃までに生まれたばかりの太陽風によってガス雲が吹き飛ばされ原始惑星の形成が停止する。この頃までに内惑星系の原始惑星は数十個に減少。

約45億5千万年前――木星近傍にあった天王星と海王星が軌道摩擦により徐々に遠ざかる。火星(史実の水星)・金星・地球・水星(史実の火星)が形成されていく。

約45億年前――「大衝突期(ジャイアント・インパクト)」 太陽を中心とした地球のラグランジュ点(L4)で準安定状態であった原始惑星テアが外惑星系の重力変動で軌道を外れ、数百万年後地球に衝突。月が形成される。
ほぼ同時期、第4惑星水星のラグランジュ点(L4とL5)も重力変動の影響を顕著に受け、同軌道に存在した史実の準惑星ケレスと衝突。水星横断小惑星軌道が擾乱され、火星質量の増大が開始される。
【註:史実と違い、この頃はまだ多かった史実の火星横断小惑星が次々に衝突することで火星の表面がドロドロとなる。金星の質量増大のかわりに火星が大きくなっていく。】

約44億5千万年前――「妖星ゴ○スの仕業」 太陽系外郭において褐色矮星の侵入に伴うと思われる重力擾乱が発生。天王星と海王星の外惑星系到達によって乱れていた軌道は頂点を迎える。この過程において両星に相当数の冥王星型氷惑星の衝突が発生。天王星の地軸が90度近く傾く。
この際、カイパーベルト内準惑星が超重力により崩壊・爆発するにおよび準惑星上に量子的もつれを伴った「量子テレポーテーション状態」が構築された。
【註:史実通りに天王星と海王星の大質量がエッジワース・カイパーベルトを乱す。ここからが歴史変更点となる。またの名を日本転移のための仕込みw】

約44億4千万年前――エッジワース・カイパーベルトに存在していた準惑星トリトンとネレイドが軌道を外れ太陽系内へ。しかし運命のいたずらか、海王星軌道への侵入角が浅かったためにこれをスイングバイ(砲丸投げのように加速すること)し、内惑星系へのルートをとる。
【史実では両者は海王星の衛星となるが、その周回方向が他衛星と反対であるために徐々に減速し海王星に呑みこまれる運命にある。この歴史では海王星大気への侵入角が浅かったためにこの事態が生じた。】


約44億3千万年前――「小惑星帯擾乱」 小惑星帯を通過したトリトンとネレイドのせいで小惑星帯がかつてない大混乱状態に。軌道を外れた小惑星が内惑星系に次々に降り注ぐ。この衝突の連鎖によりトリトンとネレイドは水星(史実火星)軌道に侵入。

約44億2千万年前――「第2次大衝突期(セカンドインパクト)」この頃までに直径1万キロ程度に増大していた水星にトリトンとネレイドが高速で衝突(逆行軌道のため)。
莫大な運動エネルギーにより両者は一瞬で融解し、軌道が内惑星側へ。
同時に水星の月が形成される。
また、大量の氷と二酸化炭素が供給されたことで分厚い大気と海が形成される。
【註:惑星物理学的なインチキ。なお、南極あたりにジオフロントはうまっていない。】

約44億年前――水星軌道が安定。史実火星軌道の10分の7程度の軌道半径となる。この過程でさらに小惑星帯が擾乱され、地球と水星(史実火星)に大量の小惑星が降り注いだ。この過程で、セカンドインパクトにより飛び散った水星やトリトンなどの欠片が地球に飛来した。
【註:最終的に日本列島となるものの『モト』を形成。これにより火星・地球間で転移を実施できるかも?】

316 :ひゅうが:2014/12/05(金) 15:53:46

2、最終的な史実との変更点


  • 史実の火星が直径約1万2000キロ程度で表面の8割程度が海洋の地球とよく似た惑星となり、月のような衛星を有することになる。

  • この代償に、史実の小惑星帯は半分程度に縮小し、海王星からは衛星が2つ消えた。
太陽に呑みこまれるか、金星へ衝突するはずだった小惑星もだいぶ消えているため、この世界の金星は分厚い大気を持たない史実火星ほどのサイズとなる。ひょっとしたら昔の人々が想像したような熱帯のような気候で密林に覆われているかもしれない。

  • 史実の火星はより太陽に近づいたために気候が温暖化。また分厚い大気層を有するために平均気温15度程度を達成している。なお、地球と同様の気温であるのはトリトンに含まれていたメタンと二酸化炭素の濃度が比較的高かったためである。

  • 生命はおそらく誕生するが、地球に降り注いだ小惑星衝突を経て地球由来の生命が飛来することもあるかもしれない。ことに、地球の恐竜を絶滅させた大衝突では大量の生命の元が飛来する可能性がある。

  • 同様に、内惑星系の金星にも植物が飛来し、豊かな生態系を築くかもしれない。

  • 恐竜のような大型爬虫類が現在も史実の火星の生態系の主役を担える可能性はほぼないだろう。なぜなら、地球ほど大量の二酸化炭素をストロマトライトのような珪藻類が分解し酸素濃度35%というような大気を構成できない上、きわめて非効率的であるために哺乳類の台頭を招くであろうからである。




【あとがき】―――「これもはや火星ではないじゃないか!」と叫んだので独断で「水星」と名付けてみました(棒読み)。
          ご笑納ください。

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最終更新:2015年01月17日 17:35