- 839. 名無し三流 2011/05/16(月) 20:08:28
- >>838
様 乙でした。
私にも何か変な電波が降ってきたので、それで書いてみた謎作を投下します。
ネタです。
ネタです。
ネタです。
大事なことなので3回言っておきました。
***
20XX年、リビア内乱や中国の急成長、未だ解決の兆しが見えない北朝鮮問題などで、
世界の緊張は緩やかに、しかし確実に高まりつつあった。
そんな中、時のアメリカ合衆国大統領は極東の同盟国、日本の海上自衛隊と、
日本列島の太平洋岸沖において大規模な合同軍事演習を行う事を発表。
6隻のイージス艦と全長400m弱、全幅50m強という世界一の巨大原子力空母『バラク・H・オバマ』、
ニミッツ級『ジョージ・H・W・ブッシュ』を筆頭とした20隻もの大艦隊が、
数多の人々に見送られてハワイ真珠湾基地から出航した。
そして、その艦隊の中でも最新最強と謳われるイージス艦『フューチャー』。
この艦に起きた最初の異変は、出航から数時間後に発生した。
《艦長、こちらCICです。対空捜索レーダー、対水上レーダーに異常が有ります。
担当によると、全周に規則的なノイズが出ている模様です》
フューチャーの艦橋で、同艦艦長のマイケル・ハミルトンは戦闘指揮所からの報告を聞いていた。
「分かった、すぐにそちらへ向かう。他に何か気付いた事があれば私が来た時に直接報告してくれ」
《了解》
3分後、CIC。艦長とCIC要員の一部がレーダーのディスプレイを覗き込んでいた。
他の者達は時折興味を示しつつも、自らの仕事に集中している。
「ふむ、ディスプレイ全体に一定の波のようなものが現れているな。艦の外に異常は?」
「見張り員によれば、空模様が多少怪しいようですが」
「天気予報は、この辺りの海域は晴天が続くと言っていたが……」
整備員がディスプレイの異常ではないかと考え調べたが、特に変な所は無かった。
どうした事かと皆が首をかしげていると、事態はにわかに展開し始めた。
今まで我関せずを決め込んでいた者達も、不安げな顔をし始める。
《こちらブリッジ、見張り員より報告!空に黒い雲が湧いてます!雷も!》
「レーダーのノイズも急激に増えているぞ!画面がさっぱり見えん!」
「ば、馬鹿な………!バラク・H・オバマ、ロスト!!」
「あれほどの巨艦が補足できなくなるものか!よく確認しろ!」
「後続のタイコンデロガ級もレーダーから消えました!!
いえ……本艦以外の全艦艇がレーダー上より消失!!」
「GPS機能停止!!衛星からの信号をキャッチできません!」
「何がどうなっている!?落ち着け、うろたえるな!事態の把握を急げ!」
しかし、現実は彼らに気持ちを落ち着かせる暇を与えなかった。
黒い雲から降り注ぐ雷は、狙い済ましたように大艦隊の中の『フューチャー』を直撃。
その電光は満載排水量が1万トンを超えるフューチャーの艦体を包み込んだ。
- 840. 名無し三流 2011/05/16(月) 20:09:02
- それから幾ら時間が経っただろうか。
ハミルトン艦長は艦の主だったメンバーを艦橋に集め、緊急会議を開いた。
「諸君も、我々が襲われた信じがたい現象については既に知っていると思う。
あの突然の雷から、本艦の周囲にいた19隻の艦艇は全て我らの視界から消え去った……」
「……艦長はバミューダ・トライアングルの話をご存知でしょうか?」
フューチャーの副艦長、ロン・ハリソンがハミルトンに声をかける。
「この艦も同じ現象に遭ったと?ありえん話ではないが……
ともかく手持ちの情報が少なすぎる。もっと……」
そこまで言いかけてから、マイケルは窓の外を見ると驚いて言った。
「あれは…………?」
艦橋にいた者達が見たのは、空の雲海にある1つの点だった。
そしてその点は少しずつ大きくなり、次第にその形をはっきりさせていった。
ハリソンはその形が何であるかを理解すると、信じられないという風に叫んだ。
「な………SBD、ドーントレス!?WW?中の機体だ!!」
「「「ドーントレスだと!?」」」
ブリッジの全員がロンの指し示した方角を見る。
そのSBDは片方の主翼から煙を噴き出しており、その機体は風前の灯火といった風だった。
だが、そのSBDに見とれる暇もなく艦橋へCICから報告が入る。
《こちらCIC!対空索敵レーダーの機能回復!GPSを除いてその他の機能もおおよそ回復しました!
………そして、そして……、報告します!本艦の前方に無数の機影を確認!数は……200は下りません!
速度はまちまちですが、800km/hを超えるものはありません!》
「どういう事だ?航空ショーでもやってるのか!?」
《分かりません!あ……次々と機影が減っていってます!この動きは……航空戦?》
度重なる異常な状況にマイケルはうぬぬと唸ったが、
窓の外を見やると、自分達にはそんな暇も無い事を改めて実感した。
「あ……SBDが火を噴き始めた!このままじゃ翼をやられて墜落するぞ!」
「パイロットがイジェクトしている!艦長、どうしますか!?」
副艦長の声に我を取り戻したマイケルは、1つ咳払いをした後、簡潔な命令を下した。
「………SBDのパイロットを救出しろ。今すぐにだ」
〜 つ づ か な い 〜
***
どう見ても米版ジパングです。本当にありがとうございました。
自衛隊イージス艦が過去の史実に転移ならぬ、
米海軍イージス艦が憂鬱世界のハワイ沖海戦時に転移です。
個人的にはイジェクトしてたSBDのパイロットはサミュエル・D・ハットン
(ドーントレスでみらいに突貫してた人)だったらいいなァと思ってますが、
憂鬱世界があの有様ですので、続きは元のジパングとは全然違うものになるでしょう
(私は書くつもりはありませんがw)。
ちなみに、このオープニングシーン的な何かは記憶のみが頼りですので、
やっぱりジパングの最初とは全然違っています。あしからず。
Q.世界一の巨大原子力空母とか何それ
A.アメリカ人は世界一とか巨大が好きなのです。多分。
Q.最新最強イージス艦とか何それ
A.アメリカ人は最新とか最強が好きなのです。多分。
Q.何でドーントレスが戦闘空域から離れてフューチャーの方に来たの?
A.操縦系をやられたか、離脱しようと頑張ってたかしてたのでしょう。多分。
最終更新:2012年01月02日 05:33