現在構想中のモノです。
未だ脳内構成が甘い段階ですので、御見苦しい点が多数存在します。
御都合主義が多いかもしれないです。
基本一人称視点で進めていこうかと言う、野心的なものです。
視点変更時・時間移動の時に、

――ナナリー視点――
――数分前――

を入れていきます。
頭が足りない作者ですので、皆様の構想や推察も積極的に取り入れていきたいと思います。
また残虐な描写も使用する事があります。
アニメの視聴もだいぶ前ですので、大分変っていると思われます。
キャラ贔屓もあります。
ご注意ください。

主要資料
ルート説明
ttp://www18.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/2491.html
ギアス機体関連
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%AE%E3%82%A2%E3%82%B9%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%AE%E6%A9%9F%E5%8B%95%E5%85%B5%E5%99%A8%E4%B8%80%E8%A6%A7



影響を受ける人:バージョン 亡国ルート 試作品。
仮タイトル <提督の憂鬱×コードギアス 亡国の反撃>



――ナナリー視点――
お母様が殺されてから、私の世界は暗い闇に閉ざされました。
御医者様がおっしゃるには、

「目の機能に異常は見られないですね。」
「ではなぜ、ナナリーの目は開かないのでしょうか?」
「精神的なストレス・・・おそらくトラウマが原因です。
 目の前で母親が殺されたショックで、「現実を見たくない」と言う心理が働いていると思われます。」
「そう、ですか・・・」
「トラウマに関しては、時間が必要です。
 長い時間をかけて心を癒し、気持ちに整理をつけなければ目を、もう一度開くことは出来ないと思われます。」
「・・・・・・わかりました。」

お兄様との会話を横で聞いていた私は、あれが夢ではなかった事に嘆きました。
大好きだったお母様が死んでしまった。
しかしその嘆きは長く続きません。お父様から日本に行くように言われたからです。
お兄様は何か言いたそうでしたけど、何も言いませんでした。
思えばこの時から、私は接触している人間の心理をある程度は読める様になっていたのかもしれません。

後から理由を知った今では呆れかえるか、便利なものを貰った程度に考えるようになったのですけども・・・
ともかく! 私とお兄様は日本に渡りました。お見送りも無い寂しい出発・・・
機内でも私たちはあまり話しませんでした。
ただ、お兄様が「大丈夫だ。自分がついているから。」と、私を励ましてくれたのが嬉しかった。
不安な気持ちで到着し、日本で待っていたのは嶋田繁太郎様でした。

海軍の軍人さんで、元航空母艦の艦長さん。
当初は首相である枢木玄武様に預けられる予定だったのそうですが、近衛文麿様がこれに反対。

「確かに留学ならば首相宅に預け入れるのはよいでしょう。」
「ならば問題あるまい?」
「しかしながら、相はブリタニア対し、強硬的な態度でおられる。
 御子息も、最近差別発言が多い手お聞きしますが?」
「ぬぐ・・・ では、どうするのだ?」
「私の考えでよろしければ・・・ 島田繁太郎中将に預けてみてはいかがでしょう。
 彼は中立的な立場ですし、陛下の覚えもめでたい。
 ブリタニアには知人もいると聞きます。」
(何が中立だ。お前達の派閥の人間だろうに・・・ しかし、下手に息子と喧嘩をして開戦理由となるのは避けたい。
 そんなくだらない事を起こすぐらいなら、こいつらの派閥で問題を起こし、勢力をそぐほうがいいか。)
「ふむ。彼ならば、私も反論は無い。」


結果から言えばとてもよい判断で助かりました。
私たちは嶋田様に…いえ、御家族の方に暖かく迎え入れられました。
当初は警戒していたお兄様でしたけど、嶋田一繁様・・・一成さんとちょっとしたことで喧嘩してからは仲良くなり、私もいろんな機材をもらって目の不自由さを克服する訓練を解します。
学校というのには通えませんでしたけど、私塾を開いている嶋田様のご友人の好意でいろいろ教えていただきました。
それで分かったのは見方の違い。

人・文化・歴史。
これらから見られるものにより構成される民族性。
それは新鮮なもので、ブリタニアで習ったものとは大きく違うものでした。
このとき習ったことは、後々になっても忘れられない大切なもの。
後変わったことは、よくご近所の子達と遊びに出かけたことぐらいですね。

そうそう、紅月カレンさんとの出会いも有りました。
お兄様・一繁さんと共に三人で、近所の駄菓子屋に行ったときに知り合ったのです。
どれを買おうか悩んでいたそうで、赤い髪に引かれて話しかけたのがきっかけ。
最初は男の子と間違えたとか・・・(お兄様、いくらなんでも・・・)
女の子か本当かどうか、胸を揉んで確かめて、殴られて喧嘩して、二人共打ち倒してしまったのが印象に残りましたね。

今思い出しても、笑ってしまいます。
私達は四人となり、いつでも一緒でした。
半年たったある日、嶋田さんが知り合いの御医者さんに連れて行っていただきました。
そこでは、まだ珍しかった針ツボ治療を行う場所だったのです。
最初はなんだか分かりませんでしたけど、そこで診ていただいたら・・・

「ちょっと失礼するよ。」
「あいた!」

いきなりの痛みに思わず叫び、お兄様が乱入してきて非難轟々でした。
でも“足のほうから痛み”がやってきたのです。
それについて質問すると・・・

「やられたのは神経だけだということだ、筋肉に異常は無い。」
「じゃぁ・・・ナナリーは歩けるようになるんですね!」
「うむ。これなら訓練すれば歩けるようになるね。
 ただし・・・今まで使っていない神経を酷使して、鍛えるわけだから苦痛が酷い事になる。
 それでもやるかい?」
「どのくらいで歩けるようになりなりますか?」
「そうだな・・・個人差はあるが、一年以上はかかると思ってほしい。」
「そんな!」

最初は喜んでいたお兄様でしたが、苦痛を伴うと聞いて絶望したそうです。

唯一残った肉親。
数少ない拠り所。

それゆえにお兄様は過保護になっていました。
私も不自由な生活ゆえに、負担を減らそうと“お兄様が願う妹”になろうと思っていたのです。
お兄様はあきらめるように言いました。
歩けなくても別に良い。自分が足になるからと・・・
ですが私はリハビリを受け入れました。

やっぱり自分で歩けるようになりたい。
走り回りたい!
なによりも、お荷物になる理由を一つでも減らしたかった・・・・・・
それからは勉強とリハビリの生活が始まりました。
リハビリは大変で、何度もくじけそうになり・・・

それでも挫けないで、歯を食いしばって耐えました。
何よりもカレンさんの応援が、一繁さんの優しさが嬉しかった。
嶋田御夫婦もなるべく助け、しかし“自分で出来る様になった事”に関しては自分でやるよう厳しくしていただきました。
お兄様も私の姿を見て、ちやほやするだけでは駄目だと悟って勉学に励みだしたそうです。

ほとんど車椅子生活だったけど、日本から離れる前に10mもの距離を自力で歩けるようになりました。
まだ足が痺れる様に痛かったけど、あれも忘れられない思い出。
カレンさんのお母様が作ってくれた、お赤飯の御握りがおいしく感じられた。
あ、そう言えば。私達のことはユフィ御姉様に御手紙で報告し続けていたんでしたっけ。
嶋田様のご提案でしたけど、意外と宮殿内の事が書かれていたりするので馬鹿に出来ません。

今にして思えば、私たちがブリタニアとの繋がりを途切れさせないものだったのでしょう。
それでも子供心としては、かけがえの無い遣り取りでした。
ですが、それも途絶えます。


皇暦2010年8月10日 ブリタニア宣戦布告


寝耳に水の出来事。
言われ無き宣戦布告を受けた日本、私達はすぐさま移動を開始しました。
最初は何がなんだかわからなかった。
でも話を聞くうちに血の気が引いていくのが分かります。

お父様は、私たちを切り捨てた。

戦争の理由にされたことを理解した私達は、見せしめに殺されるものだとばかり思っていたのです。
その為の移動だと。
あの暖かな場所から離れ、殺されてしまうのだと。

「俺達を、どうするんだ?」
「どうもしない。おそらく日本は・・・いや、絶対に日本はブリタニアに勝てん。」

お兄様の問いに嶋田様は、今まで感じたことの無い声で返答しました。
冷たくて、とっても普段の温厚そうな人物とはかけ離れた、軍人としての嶋田繁太郎がそこにいたのです。

「勝てないならどうするんだ?」
「時間稼ぎをしつつ、脱出だな。行き先は中華連邦になる。
 君達には付いて来てもらう。悪いとは思う・・・
 しかし、君らを帰すことは出来ない。理由は分かるかね?」
「戦争の理由が、俺とナナリーが死んだことだから・・・ですね?」
「その通りだ。敵はブリタニアだけではないが。」

後に知ったのですが、この時枢木ゲンブ首相から暗殺部隊が送り込まれていたそうです。
私達は間一髪のところでかわし、脱出できたのです。
遅滞戦闘を繰り返し、民間人の被害を最小限にとどめつつ、殆どの戦力を脱出させることに成功した嶋田様が所属する派閥の方々・・・

「近衛さん。後はお任せします。」
「ああ。戦争を回避することは出来なかったのが痛恨の極みだな・・・」
「仕方がありません。生まれた時期も、後ろ盾も無いこの状況下でここまで中枢に食い込めただけでも儲け物でしょう。」
「辻さんの嫌味を聞かなくて言いというのは、少し嬉しいかな?」
「そんなこと言わないでくださいよ、嶋田さん。そちらも大変なのですから。」
「しかし・・・四聖剣と藤堂鏡志朗を連れて行ってもよろしいので?」
「この世界では、厳島の奇跡はおきませんでした。一介の軍人に出来ることは無いでしょう。
 むしろ連れて行ってもらい、訓練してほしいとも思っています。」
「四聖剣はバラバラにした方がいいな。」
「杉山さんの意見に賛成です。片瀬帯刀(かたせ たてわき)、草壁徐水(くさかべ じょすい)両名が捕まるとは思ってみませんでしたが。
 まあ、邪魔にならなくていいと思うようにしよう。」
「しかし澤崎敦(さわさき あつし)が使える人物だとは思わなかったな。」
「意外と交渉も出来るし。現実主義というのも驚いたな。
 宦官・・・高亥との繋がりを持っていたというのも切り札になり得るかもしれん」
「中華に関わりすぎるのはごめんだがな・・・」

海を渡り、カレンさん御家族との別れをも言えず。私達は海を渡りました。
この先待っているのは何か、この時の私達には知りようもありません。
ただこの胸に去来していたのは不安と、ブリタニアに対する怒りでした。
そして何よりも。お父様に対する怒りが最も強かった。
これでもし「世界を平和にする為」とかぬかしたら、あの頭をハゲに剃って、全裸にしてブリタニア中を引き回してやります。

「うっふふふふふ・・・・・・」
「か、一繁。ナナリーが恐ろしい笑顔に・・・」
「最初の頃の可愛いあの子はどこに・・・」

嫌ですわ。
お二人とも酷い言い様ですね。
お兄様もお忘れですけど、私・・・結構お転婆なのですよ?




以上導入部分でした。
まだ中編ネタの方が終わっていないので、続編はありません。
原作と違うのは、

  • 枢木スザクとは幼馴染ではない。
  • 玄武を殺したのはスザクだが、共に脱出している。(変更有)
  • 紅月カレンが幼馴染になり、ナオトとも知り合いである。(脱出させるかは未定。)
  • 扇グループになるメンバー数名とも知り合いである。(誰にするかは決めていない)
  • 厳島の奇跡が起きていない。
  • 対KMF戦闘を想定した防御陣地なので、ブリタニアの損害が原作よりも30%増し。(変更有)
  • この時点でグラスゴーを何体か確保している。
  • 日本解放戦線の中枢を、夢幻会が掌握している。
  • ルルーシュとナナリーが日本にいない。(アシュフォードとは接触させる予定)
  • ナナリーの足が動けるくらいに回復。(原作開始までには通常歩行・走行が可能になる予定)

くらいですね。後は亡国ルートを参考にしています。

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最終更新:2015年05月24日 22:24