今日は重要な作戦会議だそうですが、先ほど滑走路に降り立った、ルーデルさんでしたっけ?
カッコイイ女性だったなーと思います。
その隣では、頭を抱えるバルクホルンさんとエーリカさんがいますが
「誰かが来るかなーと思っていたんだけど・・・・よりにもよってアイツかよー・・・・」
「言うなハルトマン・・・・だが、この任務に適していると言えば、ルーデル大佐しかいないのも事実だ」
「うげえ・・・・あの日々がまた来るのー?」
私は気になりましたので、尋ねてみました
「エーリカさん、あのルーデルさんとは知り合いなんですか?」
「あー・・・知り合いというか・・・」
「過去に護衛しただけなんだが・・・・」
そういうと二人は嫌そうな顔をする
「アイツは・・・・出撃魔なんだ」
「えっ?どういう事なんですか?」
私は意味分からなく、尋ねました
「文字どおりの意味だよ。朝起きてすぐ出撃、朝食食べて出撃、昼食食べて出撃、3時のおやつ食べて出撃と4回出撃を普通にするんだよ」
「一日で最も多かったのは、14回出撃だったな・・・・その度に私達が護衛として出撃したんだが・・・・」
「アイツは航空ネウロイがいても、普通に撃墜するんだもん。大型小型関係なく」
「もうな・・・私達いるか?という状態になってな・・・自然と護衛任務は外されたんだ。ミーナは出会う前だったから知らないようだが」
「やだやだやだー!!もう、毎日出撃をやりたくなーい!!」
エーリカさんがジタバタし始めたので、私は違う話題を提供をする
「そ・・・そうだ!・・・それだけ出撃しているという事は、スコアとかが凄い事になっていそうですね!」
「ああ、その通りだ。彼女は、地上の破壊神と呼ばれ、スコアは自称1000機だ」
「うわあ、地上の破壊神とか凄いですねー。・・・え?スコアが自称と言うのはどういう事なんですか?もしかして、本当は少ないんですか?」
「あー・・・それはだな。スコアは自称ではなく、本当なんだ
ただ・・・・ルーデル大佐は出撃が好きな方なので、自分の休暇や後方などで出撃できなくなることを嫌ってな
その・・・・スコアを過少報告したり、部下に譲ったりしていて、本当の戦果が分からんのだ」
「部下の戦果の何分の1かを足したらアイツの本当の戦果が見えるらしいよ?
もう既に3000機撃墜したという噂すらあるくらいだよー」
へえー、やっぱり凄い人なんだーと思っていましたら、バルクホルンさんに肩に掴まされました
「新人・・・・気を付けろよ。ルーデル大佐は気に入った者はとことん連れまわされるからな」
「え?えーと・・・・どういうことなんですか?」
私には分かりませんでした
「文字通りだ。あの人は気に入った人を自分の2番機に入れて、自分の出撃に連れて回るんだ
例え、夜だろうが、嵐だろうが、大怪我しようが、ネウロイの発見報告が入ったら、嬉々として連れまわされるぞ」
「そういえば、アイツが入院するほど、大怪我負った時には病院を勝手に抜け出して、出撃したなー
ネウロイの残骸が多すぎて司令部からの問い合わせに、自分は地上で隊員の様子を見ていた。出撃なぞしてない
といって、その間に稼いだネウロイのスコアもカウントして無いんだよねー」
「ええーーー!!勝手に抜け出したんですかー!?」
驚いてしまった私に、バルクホルンさんが続きを語ります
「ああ・・・残骸も皆で一斉に突撃したから、多くなったので、決して私の戦果ではないと言い切ったしな
そんな調子だから、勲章をたくさん貰って、とうとうルーデル大佐しかもらってない勲章まで作られた
それで、教官などの後方任務に就くように言ったんだが・・・出撃できなくなるなら勲章はいらないと断られた」
「うええーーー!!勲章を断ったのですかー!?」
「まあ、結局上層部が何とか受け取ってくれと、何度も何度も懇願した末に、今まで通り出撃出来る事を条件に勲章を貰ったんだがな」
「だから、ミヤフジも気を付けてねー」
そ・・・そう言われても・・・と思った私でしたが、扉が開いてミーナさん達が入りましたので、雑談は終わりました・・・・
おまけ
滝が轟音と共に流れ落ちる。
その滝壺近くの岩に胡坐を組んで瞑想をするウィッチの姿があった
ハンナ・ユスティーナ・マルセイユであった
マルセイユは滝の音と雫に滴りながら、明鏡止水となりながら、動かずに胡坐を組み続けていた
どれほど、しばらく経ったであろうか?
動かなかったマルセイユが、突如、目をカッと開くと傍に置いてあった
斬鮫の刀身を抜き離しながら立ちあがると
「ハアッ!!」
滝に向かって斬鮫を振り下ろす
すると、滝が下から上にと二つに斬り裂いていくが、もう少しで頂上に届くかという所で
ぷっつり途絶えてしまい、完全に斬り裂く事が出来なかった
それを見た、マルセイユは納得がいかない表情をしながら言う
「くそう!師匠に教えてもらった、斬撃はまだ上手くできないのか!
- でも、今日の朝の鍛錬は終わりだな。もうすぐ朝食だし
明日はもう少し、考えてみるか」
マルセイユは川のそばにあるストライカーユニットを履いて、皆の下に帰るのであった・・・・
終わり
ルーデル解説になったかな?と思います。
次は自己紹介になります
そして、おまけはしばらくはマルセイユにスポットを当てようかと思います
最終更新:2015年08月21日 04:27